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はじめてのBlender

Last updated at Posted at 2020-06-28

はじめに

熱しやすく冷めやすい自分が、Blenderというソフトで3Dモデリングを初体験したのですが、とても楽しかったです。
しかし次また触る時に挫折しないように、情報を整理してまとめておきたいと思います。

そもそもBlenderって何?

3Dモデルを作ることができるソフトウェア。
無料。いろんな事できてすごい。直感と雰囲気では絶対操作できない。

ダウンロード

Blender 公式サイトからダウンロードできる。

バージョンについて

最新バージョンはBlender2.8です。(2020年6月28日現在)
バージョンによって画面の見た目や操作方法が結構違うようです。
違うバージョンのチュートリアルを見ても混乱するだけなので注意です。
googleで検索するときは、必ず「Blender2.8」とバージョンをつけてググったほうがいいです。(自分は最初、違うバージョンのチュートリアルを見たのが原因で混乱して苦しみました。)

環境について

マウス

スクロールホイールがついていて、ホイールクリックが出来るマウスが必須です。
なくてもなんとか作業できますが、辛気臭くていらいらがやばいです。
自分はマウスを持っていなかったので、家族のマウスを強奪しました。

テンキー

視点を操作するショートカットがテンキーに割り当てられているので、テンキーがあった方がいいですが、なくてもなんとかなります。
マウスほど重要じゃないです。

心意気

3Dモデリングが初めての人なら、結構根気がいります。
最初から、「すごいのをつくるぞ!」と意気込んでいたら絶対挫折します。
最初は簡単なモデルを作って、クオリティ低くてもとりあえず完成させたほうが満足感があって絶対いいです。
おすすめはスライムとか、メタモンとか、カービィとか。
自分はカービィを作りました。ぽよ

完成までの道のり

3Dモデルをつくるまでの工程は3つです。

モデリングの工程

  1. モデリング … 形を作る
  2. テクスチャ … 色を塗る
  3. スキニング … モデルを動かすために、モデルと骨を関連付ける

操作を覚えるのに参考になるサイト様たち

【第1回】ワニでもできる!モデリングforVRChat - Blender2.8さわってみよう
これが一番わかりやすいかも。YouTubeの動画です。
第四回まで一緒に操作すれば、一通りの操作が出来るようになると思います。

Blender 2.8を始める① ~UIを自分好みにカスタマイズして使いやすくする~
初期設定や、UI回りはこちらが参考になりました。

ショートカットについて

だいたいのソフトウェアって、マウスだけで操作できて、右クリックしたりメニューバーから探したりすればだいたい雰囲気で操作できますが、Blenderは無理です。
もしかしたら頑張ったらたどり着けるのかもしれないですが、ショートカット知ってないと操作するのがきついです。
覚えるか、カンペ作ってすぐみれるようにしておいたほうがいいです。

ショートカット集(Windowsの場合)

視点操作

  • 拡大縮小 … ホイール
  • 回転 … ホイールクリック + 動かす
  • 移動 … Shift + ホイールクリック + 動かす
  • 正面から … テンキーの1
  • 右から … テンキーの3
  • 真上から … テンキーの7
  • パースのオンオフ … テンキーの5

オブジェクト操作

  • 移動 … G(Grab)
    • X軸に移動 … G, X
    • Y軸に移動 … G, Y
    • Z軸に移動 … G, Z
    • Z軸以外に移動 … G, Shift + Z
    • 辺の上で移動 … G, G
  • 回転 … R(Rotate)
  • 拡大縮小 … S(Scaling)
  • 削除 … X
  • 全選択 … A
  • リンク選択 … L (属している辺をまとめて選択)
  • 追加 … Shift + A
  • 延長 … E(Extension)
  • マージ … M(Merge)
  • ループカット … Ctrl + R (ホイールで段数を増やすことができる)
  • プロポーショナル編集の切り換え … O
  • 複製 … Shift + D (Duplicate)
  • 辺のメニューを開く … Ctrl + E(Edge)
  • ループ選択 … Alt + 辺をクリック
  • 選択物を隠す … H

ウィンドウ操作

  • モードの切り替え … Tab (オブジェクトモード ⇔ 編集モード)
  • ツールバーの表示切り替え … T (表示 ⇔ 非表示)
  • サイドバーの表示切り替え … N (表示 ⇔ 非表示)

ペイント操作

  • 色の採取 … S(Spoit)

よく使う便利な機能について

作業してると、「あの機能どこにあったっけ?」とか、「こんな事ちまちましてたら気が狂いそうになる…ッ!」ってことがたくさんあります。
よく使う機能や、便利だと思った機能を紹介します。

オブジェクト操作系

プロポーショナル編集の切り替え

上の方にあるこのマークを押す。
0001.JPG
選択した辺のまわりもなめらかに移動することができる。
移動中にホイールで影響範囲を調整することもできる。

スムーズシェードの適応

オブジェクトを右クリック→スムーズシェードをクリックする。
オブジェクトをなめらかにすることができる。
フラットシェードをクリックすると元のカクカクした表面に戻る。

オブジェクトのミラー

0002.JPG
プロパティエディタのモディファイアープロパティをクリック→モディファイアーを追加→ミラーをクリックすると、左右対称や上下対象のオブジェクトを作ることができる。
オブジェクトモードでミラーの「適応」をクリックすると、ミラーではない独立したオブジェクトとして実態化することができる。

オブジェクトの統合

オブジェクトモードで、複数のオブジェクトを選択→ Ctrl + J を押す→オブジェクトを統合することができる。

オブジェクトの変更を適応する

オブジェクトモードで拡大縮小などをしたあとに、 Ctrl + A →適応したい動作をクリックすると、変更が適応される。

オブジェクトの原点位置を3Dカーソル位置に移動する

0003.JPG
オブジェクト→原点を設定→原点を3Dカーソルへ移動をクリックする。
こうすれば、3Dカーソル(xyz軸が0)位置がオブジェクトの原点になる。

モデルをfbxで書き出す

  1. ファイル→エクスポート→FBXをクリック
  2. スケールを適応:すべてFBX を選ぶ
  3. カメラとランプを非選択にする
  4. アーマチュアをクリック→リーフボーン追加のチェックをはずす
  5. フォルダを選び名前をつける→FBXをエクスポートをクリックする
  6. fbxファイルとテクスチャを1つのフォルダにいれておく

テクスチャ操作系

(色を塗るやり方が全然わからなくて沼でした。。。)

UV展開の方法

  1. 展開するときの切れ目にしたい辺を選択し、 Ctrl + E を押す→ シームをマークをクリックする
  2. ワークスペースのUV Editingをクリック→UV展開したいオブジェクトを選択→ U →展開をクリックする
  3. UVを配置する
  4. A で全選択→ P でピン止めをする

テクスチャの保存

  1. ワークスペースのTexture Paintをクリック→画像エディタの新規をクリック→名前をつける→カラーを選ぶ→OKをクリック

マテリアルにテクスチャを接続する

  1. プロパティエディタのマテリアルプロパティをクリック→マテリアルスロットを追加→新規をクリックし、新しいマテリアルを追加→名前をつける
  2. ベースカラーの右の丸をクリック→画像テクスチャをクリック
  3. 画像マークをクリック→先ほど保存したテクスチャをクリック

色を塗る

プロパティエディタのコンテクストをクリック→モードをマテリアルを選択すると、パレットが開く。

ブラシのぼやけの設定

画像エディタの減衰をクリック(表示されていないときはスクロールで出てくる)→カーブが一定を選択すると、ぱきっとしたブラシになる。

まっすぐな線を引く

画像エディタのストロークをクリック→スペース→ラインをクリックする。
元に戻すときはライン→スペースをクリックする。

テクスチャの保存

Ctrl + S で保存したとき、モデルは保存されるが、テクスチャは保存されない。
テクスチャは別途保存する必要がある。
画像エディタの画像→保存 もしくは 画像エディタ上で Alt + S →保存したいフォルダを選択→ファイル名をつける→保存。

スキニング操作系

アーマチュアの作成

追加→アーマチュアをクリックする。

ボーンの位置を最前面にする

プロパティエディタのオブジェクトデータプロパティをクリック→ビューポート表示→最前面をクリックする。

アーマチュアに自動でウェイトをのせる

オブジェクトを選択→さらにアーマチュアを選択→オブジェクト→ペアレント→自動のウェイトでをクリックする。

ウェイトを変更する

  1. オブジェクトを選択→編集モードに切り替える→ウェイトを変更したい箇所をクリックする
  2. サイドバー→アイテムを選択→頂点ウィンドからウェイトを変更する
  3. 変更がおわったら、Normalize→Copyをクリックする

シェイプキー操作系

シェイプキーを追加する

オブジェクトモードで、シェイプキーを設定したいオブジェクトを選択→プロパティエディタのオブジェクトデータプロパティをクリック→シェイプキー→シェイプキーの追加をクリックする。

シェイプキーを編集する

  1. シェイプキーのキーを選択した状態で、編集モードに切り替える
  2. オブジェクトを好きな形に整える(頂点数は増やさないように注意)
  3. オブジェクトモードに切り替える
  4. 繰り返す
  5. シェイプキーの編集がおわったら、ベースを選択した状態にしておく

環境設定系

ツールバーの左右位置を入れ替える

マウスカーソルをツールバーの上に置く→ F3 を押す→「フリップ」と検索する→出てきた「フリップ範囲」をクリックする。

ショートカットの調べ方

編集→プリファレンス→キーマップ→右上の検索ボックスから検索する。
名前から検索する方法と、キーから検索する方法の2種類あります。

UIを保存する

ファイル→デフォルト→スタートアップファイルを保存→スタートアップファイルを保存をクリックすると、別のワークブックでもUIが適応される。

エリアを分割する

ウィンドウの角にマウスを持っていき、カーソルが十字[+]の形になった状態で移動すると、エリアを分割することができる。

アドオンについて

アドオンの適用方法

  1. アドオンのzipファイルを、任意のフォルダにダウンロードする(解凍しなくて大丈夫です)
  2. Blenderの画面の編集→プリファレンス→アドオン→インストール→先ほどダウンロードしたzipファイルをクリックする
  3. アドオンにチェックを入れる

おすすめアドオン

Tex Tools
UV展開図をメルカトル図法風に長方形にしてくれるアドオン。
「Blender2.8 Tex Tools」とかでググると出てくるはず。

おわりに

こんなんやり始めたら時間どんだけあっても足りないです…。
自分は、ビデオ会議のバーチャル背景を自作したいな、頭にカービィ乗せたいなって思って急に思い立ってBlender触り始めました。
クオリティは低いですが、とりあえずSkypeとかで使えるところまで土日の2日間で作ることが出来ました。
0004.JPG

ざっくり、モデリング8時間、テクスチャ4時間、スキニングなしで、微調整やアップロード1時間、合計13時間くらいかかりました。
もっともっとやりたいのに、土日が終わってしまってとても悲しいです。
寝たくないし、明日仕事休んでもっとやりたいなあ。

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