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GoogleCloud PCA資格の学習記録 - Storage編

Last updated at Posted at 2025-06-14

はじめに

Google CloudのPCA(Professional Cloud Architect)認定資格取得に向けて学習した内容を自分なりに整理します。Google Cloudのサービスに限らず、それを扱う上での関連知識についても触れています。
本記事はStorage編ということで、下記の要素を扱います。

  • ストレージ
    • Cloud Storage
    • Cloud Filestore
    • Cloud Source Repositories
  • データ転送
    • Transfer Appliance
    • Storage Transfer Service

この記事における「現在」や「最近」などの表現は、特に断らない限り2025年6月時点を指します

ストレージ

Cloud Storage

Google Cloudが提供するオブジェクトストレージサービス

  • データは「バケット」単位で管理される
    • バケットはグローバルに一意な名前を持つ
  • 容量無制限、高耐久、高可用性
  • コマンドでの操作はgsutilで行う

ストレージクラス

  • Standard / Nearline / Coldline / Archive
  • 後者のものほど保存料金は安くなるが取り出し料金は高くなる
  • ライフサイクル管理: データのアクセス頻度に応じて自動的にストレージクラスを移動したり、削除したり出来る
    • e.g. 90日間アクセスがないオブジェクトをColdlineに移行する、など

リージョン

  • マルチリージョンストレージ(Multi-region)
    • 複数の大陸内の複数のリージョンにまたがって自動的にレプリケーションされる
    • リージョン単位の障害が発生しても、データの可用性と冗長性を維持できる
    • 世界中にユーザーが居る場合、エンドユーザーへのアクセス高速化にも寄与する
    • 単一のMulti-Regionalバケットは一つの大陸しかカバーしないため、グローバルアクセスするサービスは、複数のMulti-Regionalバケットへの配置が推奨される
  • デュアルリージョンストレージクラス(Dual-region)
    • データは2つの特定のリージョン間でレプリケーションされる
    • マルチリージョンストレージと同等の可用性を保ちつつ、リージョンを詳細に指定したい場合に有用
  • リージョナルストレージクラス
    • データは単一のリージョン内の複数のゾーンにレプリケーションされる
    • 特定のリージョン内でのソーン障害に対する高可用性が提供される

セキュリティ

暗号化
  • 転送中の暗号化
    • クライアントとCloud Storage間の転送はSSL/TLSを用いて暗号化される
  • 保存中の暗号化
    • 暗号化キーのオプション
      • Google管理キー(GMEK: Google-managed encryption keys)
        • 何も設定しなくても、自動的にGoogleが管理する暗号鍵(GMEK)が使われる
        • デフォルトはこの管理方法であり、通常のユースケースはこれで十分
      • カスタマー管理キー(CMEK: Customer-managed encryption keys)
        • Cloud KMSを使用して暗号化キーを作成・管理する
          • Cloud KMSを通じた鍵のローテーションや無効化などの管理が可能
        • 鍵のライフサイクル制御、アクセス制御、監査ログ記録が可能
        • セキュリティや監査の要件が厳しい場合に有効
        • バケット単位の暗号化、またはオブジェクト単位でアップロード時の指定も可能
      • カスタマー提供キー(CSEK: Customer-supplied encryption key)
        • カスタマー自信が用意した暗号化キーを用いる。Cloud Storageには保存されない
        • 鍵の管理などをすべて自分で行うことになるので、Google Cloudの推奨する管理方法ではない
          • 主にレガシーなセキュリティ要件がある場合に利用される
        • 鍵の設定はboto設定ファイルなどで保持する
データ保護
  • バージョニング
    • 上書き保存しても以前のバージョンのオブジェクトを取り出せる
    • バケット単位でバージョニングを有効にできる
  • バケットロック
    • オブジェクトを一定期間、削除や変更不可の状態にする
  • 署名付きURL
    • 特定の操作に対して、特定の期間、アクセスを許可するURLを発行できる
    • Googleアカウントなどの認証情報を持たないユーザーでもリソースに対する操作を行える
アクセス制御
  • 「均一な管理」と「きめ細かい管理」

Cloud Filestore

POSIX互換のマネージド型NFSファイルストレージ

  • 高いIOPS
  • 低レイテンシ
  • 高スケーラビリティ

Cloud Source Repositories

  • Gitベースのコードリポジトリサービス
    • GitHubのように、バージョン管理されたソースコードをホスティングするためのもの
  • gsutil ではなく gcloud や git などのコマンドでアクセスする

データ転送

Transfer Appliance

  • ネットワーク転送が困難な場合に大量のデータを物理的にGoogle Cloudへ送るための物理ハードウェア
  • リクエストしてからデータがアップされるまでに1週間から10日程度かかる
    • 金額も安価ではない
    • ただネットワーク経由のアップロードはデータ破損のリスクもあるため、Google推奨の方法はこちら
  • 数十テラバイトからペタバイト規模のデータ転送で使用される
    • データ規模によっては、ネットワーク経由のほうが速いこともある
      • コストや転送時間を最小限に抑えたいのであれば、ネットワーク経由
      • gsutilコマンドを使用して転送する
      • マルチスレッドで処理すれば処理時間の短縮も期待できる
  • 物理ハードウェアに保存されたデータは暗号化され、暗号化されたままアップロードされる
    • Transfer Appliance RehydratorというCLIツールを使い、ユーザーのみが保持する鍵で復元する
    • この仕組みにより、 Googleも中身を見ることができない

Storage Transfer Service

大規模データの転送や同期を行うためのマネージド型データ転送サービス

  • 下記の目的に使用される
    • AWS S3など、サードパーティのオブジェクトストレージからCloud Storageへの移行
    • オンプレミスのファイルシステムからCloud Storageへの移行
      • Storage Transfer Agentというツールを使用
    • Cloud Storage同士で、リージョンをまたいだデータ再配置や複製
  • 下記の機能が提供される
    • スケジュール実行
    • 差分転送
    • 失敗時のリトライやログ取得
    • IAMによるアクセス制御
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