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発表のハードルを乗り越るために

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はじめに

本記事は、社内で勉強会の発表者を務めてくれる人がなかなか現れなかった時に、発表者を増やしたくて行った社内発表をベースに、加筆修正したものです。

特定の環境に限った話ではないと思ったので、せっかくなので公開してみます。

「発表に興味はあるけど尻込みしてしてしまう」って結構もったいないことだと思っているので、そういう状況の方にとって何かの参考になれば嬉しいです。

言葉の説明

本記事で出てくる「若手」は年齢を問わず、まだ経験の浅い人、あるいは組織に加わったばかりの人などを指しているとご理解ください。

なぜ発表するのか?

なぜ発表するのかと問われれば、私個人の答えは一択で自分の勉強のためです。勉強会で一番勉強になるのは発表者です。

勉強会で喋る人は先生役のようなイメージで、「スキルの高い人がやるもの」というイメージの方もいると思うのですが、全然そんなことはないです。後の項でも書きますが、経験年数やスキルに関係なく、若手でもベテランでもどんどん発表するべきだと思っています。

発表の準備は大事

とは言え、(当たり前ですが、)「自分のためだから聞き手のことはどうでもいい」なんてことは考えていません。というか多分、どうでもいいと思っていたら上手くいかないです。

人にちゃんと伝わる発表をするための事前準備や工夫はとても大事です。

ちなみに、本題からちょっとズレますが、私が資料を作る時に気をつけていることをざっと列挙するとこんな感じです。

  • この発表で伝えたいことは整理されているか?
  • 話を理解するために必要な前提はすべて提示できているか?
  • 説得力を持たせるための例や数字は示せているか?
  • 自分の実体験に基づいた話ができているか?

ここで各項目の詳細を話し出すとかなりの脱線になってしまうので、ここではざっと並べるだけに留めて、詳細はまた別記事で書こうと思います。

人に見せるという緊張感から得られるもの

「発表のために資料を準備する」「本番で発表する」「発表後に議論がある」という一連の流れで、情報がかなり自分の中で整理されます。

分かっていたつもりだったけど分かっていなかったことや、理解が曖昧だったことに気付かされます。発表者が一番勉強になる、というのはこういう部分です。

最初はハードル高いよね

とは言え、最初はやっぱりハードル高いですよね。私も「発表のハードルを乗り越るために」なんて記事を偉そうに書いてますが、社外のイベントでLTやり始めたのはここ半年くらいのことですし、まだ若かった頃、周りの人から「LTやってみなよ」と誘ってもらっても「やりたいとは思ってるんですけどねー」みたいな気のない返事をしていました。率直に言って、「発表する」ことに対してビビり散らかしていました。

というわけで、ハードルを乗り越えるための話をいくつか書いてみます。どなたかにとって、少しでも手助けになれば幸いです。

そんなすごい話は求められていない

発表経験のない人にありがちな考えとしては「そんなすごい話できないし...」というのがありそうです。少なくとも私はそう思ってました。

変な話、聞き手はそこまですごい話を求めているわけじゃないです。

なんか有料のセミナーだとか、大規模な公式カンファレンスとか、そういう所であればある程度「すごい話」が求められている部分もあると思いますが、社内(部署内)で有志を募って開催する勉強会であったり、LTイベントなどでそこまで気負う必要はないです。(まぁもちろん、参加無料のLTイベントでもすごい話をする人が現実的に沢山いるので、そういうの見てると気負ってしまう気持ちはとても分かるのですが...)

若手の今だから発表できることがある

「経験が浅い今感じること」みたいな話はベテランにはもう話せない話なのでそれだけで価値があります。若手の特権であり、そういう話は素直に聞きたいです。

ざっと、聞いてみたいテーマの例を書いてみます。

  • 自分なりに勉強して、ここまでは分かったけどここがよく分からないという話
  • はじめて触った言語(とかフレームワークとか)のここが難しかった、ここが書きやすかったという話
  • プロジェクトを終えた今の率直な感想
  • はじめてだらけの中で今困っていること

ちなみに「聞いてみたい」と書きましたが、1つ目の「自分なりに勉強して、ここまでは分かったけどここがよく分からないという話」に関しては私は何度か実際に社内で発表しています。周りからの評判は良かったですし、今自分が困っているところにピンポイントでアドバイスをもらえるので、自学自習するだけより遥かに効率よくスキルアップできた実感があります。

差は開く一方

いつも発表しているあの人達は自分よりもずっと高レベルだという感覚から、「もっと成長したら発表しようと思います」みたいなのもありがちです。私も言ってました。

乱暴な言い方ですが、そのスタンスだと一生その日は来ない可能性があります。

当人には「肩を並べるまではいかなくとも、そこまで見劣りしないレベルになってからじゃないと」みたいな感覚がありそうですが、正直、上を見ててもキリが無いです。

勉強すればするほど、自分が「分かってない」ことをより鮮明に実感するのもよくあることです。(「完全に理解した」→「何も分からない」みたいなやつですね。)そうである以上、「いつも発表しているあの人達に見劣りしないレベルまで成長したぞ!」と自信が持てる日っていつ?って感じですよね。

そうこうしている間に「いつも発表しているあの人達」は自分以上のスピードで成長していきます。たぶん。そうなると「見劣りしないレベルになる日」はさらに遠のくでしょう。

「見劣りしないレベル」までレベルアップするために発表する、と考えるほうが前向きじゃないかなと思います。

※ ちなみに「いつも発表しているあの人達は自分よりもずっと高レベル」も案外思い込みだったりするんですが、その話を始めるとまた脱線になるのでやめときます

何がウケるかはやってみないと分からない

また、「こんな内容で発表しても誰も興味ないだろうし」と思ってしまうのは、とても勿体ないです。

個人的な経験として、「これはみんな食いつくだろ!」と思って準備してきたことは、いざ発表してみると結構「へー」くらいのリアクションで終わってしまい、逆に「まぁついでに話すか」くらいのテンションで加えた内容にめちゃくちゃ食いついてもらえる、みたいなことはよくあるからです。

意外と誰か食いついてくれるかもしれないし、誰かのためにはなるかもしれません。全く誰にもウケなかったら、その時は次の糧にすればいいんです。真面目に取り組んだ結果の失敗であれば、何も悪いことはないです。

繰り返しになりますが自分のためになったらそれで良いんです。自分の勉強に周りの人を巻き込むくらいの気持ちでいきましょう。

ぶっちゃけ最後は開き直り

「今は仕事が忙しい」「良いテーマが思いつかない」「人前で話すのは苦手」「失敗しそうで怖い」... など やらない理由は無限に出てきます。やらない理由を1つ1つ潰していてもキリがないので、意味はないです。

とにかく、少しでもやってみたい気持ちがあるならとりあえずやってみる。それしかないのではと。

乗り越えてみたら思ってたほど高いハードルじゃなかったと思うかもしれませんし、(きれいな表現ではありませんが、)「難しく考えず、バカのふりしてやってみる」ような勢いも時には大切です。

まとめ: ガンガンいこうぜ

あーだこーだと書きましたが、皆で各々学んだ成果を共有し合えるといいな、と思っています。一番は自分のためだけど、それが他の人のためにもなったらめっちゃ嬉しいみたいな気持ちでいきましょう。

それを続けていくことで、皆で良いコミュニティや良い文化を広げていければ、とても嬉しいです。

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