はじめに
オムロン社の回答ではiQ-F(FX5)と調節計E5□Cシリーズとはプログラムレス通信出来ないことになっています。
しかし、MELSEC-Qシーリズと同様に交信プロトコルの設定をMCプロトコル(形式4)とすることにより通信できるので設定方法を記載します。
FX5Uのファームウェアバージョンは1.060以降(2017/10更新)以上が必要です
物理的な接続について
「E5□C デジタル調節計 通信マニュアル」に記載の「MELSEC-FXシリーズとの接続」を参照願います。
調節計の設定について
「E5□C デジタル調節計 通信マニュアル」に記載の「形E5□Cの設定」を参照願います。
その中で
- プロトコル選択:MCP4
- 通信速度:57.6(推奨)
としてください。
GX_WORKS3でのパラメータ設定
通信に使用する485シリアルポートの設定を下記します。
- プロトコル形式:MCプロトコル
- データ長:7bit
- パリティ:偶数
- ストップビット:2bit
- ボーレート:57,600bps
- サムチェック:付加する
- 局番設定:0
- 伝文形式:形式4(XY 8進)
- タイムアウト時間:1000ms(根拠無しE5□Cの受信待ち時間初期設定に合わせただけ)
- 伝文ウェイト時間:10ms(10の倍数で設定、最小値とした)
その他、プログラムレス通信の操作方法について
MCプロトコルを使用しているのでQシリーズに該当する項目を参照してください。
ここだけの話
実はFX5Uのファームウェアバージョンが1.060より前でも通信速度を落とせばプログラムレス通信が可能でした。
ファームウェアが1.060となり、伝文ウェイト時間の設定が加えられたことによりフルスピードで通信が可能となりました。