Gx_Works3でラベルプログラミングを行う上での主な参考書籍はメーカーのマニュアルになるのですが、仕様の羅列だったり肝心な事が書いてなかったり、GX_Works2の構造化マニュアルを改悪してあったりで悩みが増えることが少なくありません。
ラベルやファンクションブロックを使用したプログラムを行うにあたって、何か考え方の部分で参考になるものは無いか必死に探して見つけた3冊を紹介しておきます。
「IEC61131-3を用いたPLCプログラミング」PLC言語の国際規格の解説と応用 , 丸善出版
原著は2006年なのでかなり古い本といえば古い本になります。
プログラム例はST言語で記載されるのでラダープログラムの参考にはなりにくいです。
そして、読んでいても訳文のせいか頭に入ってきません。
ですが、ラベルやファンクションブロックを使用したプログラムをしていくなかで、
「この仕様ってこういう事?」
と思ったときに、この本を開くと
「あっ書いてある!」
という感じの本です。
ENとENOって使うのが良いのかどうなのかということも書いてありました。
分かるようになってから読むと考え方が整理できる、そんな感じの本でしょうか。
「実践 PLCプログラム設計 -変数によるラダープログラムの基礎から周辺デバイスの活用まで-」,科学情報出版
変数(ラベル)を使用したラダープログラムについて書いてる、私が唯一見つけた和書です。
2023年9月初版なので新しい本です。
本の中で扱っているPLCはオムロン製です。
モーション制御などの扱いが多く私に参考になる部分は少なかったのです。
有接点制御や電気的な注意点に関する記述もあり、基礎から実践まで新しい時代の教科書の一例でした。
しかし、本当にこの一冊しか変数(ラベル)ラダープログラムに関する和書は無いのでしょうか。
「PLC Controls with Structured Text (ST): IEC 61131-3 and best practice ST programming」
見栄張って洋書です。
ST言語に関する書籍ですが随所に著者の経験に基づく哲学が垣間見え勉強になりました。
kindleで購入して翻訳機能を利用すればほとんどの意味を読み取れると思います。
インラインでST言語を使用することも増えていますし、読んでみて良かったです。
まえがきにデンマークでのこの何年かのST言語の普及の状況が書いてあったりして、日本はこの15年何してたんだろという気分にもさせられました。
おわりに
他に良い本があったら誰か教えてください。