目次
1.はじめに
2.使用教材
3.学習の方針、スケジュール
4.試験当日
5.そのほか
6.おわりに
1.はじめに
この度令和5年春期の応用情報技術者試験(以下応用情報)に「とりあえず」合格することができました。 文系未経験がエンジニアとして働き始めて一年になったタイミングで、また気持ちを新たに業務に臨めそうです。
結果としては合格だったものの点数もギリギリで、至らない点が多かったと感じているので、自戒の念を込めてまとめてまいります。 これから受験する方の参考に少しでもなれば幸いです。
2.使用教材
・合格教本
知識をインプットする用です。この手の教科書系の本なら何でもいいと思います。
午前試験対策用。基本情報技術者試験から引き続きお世話になりました。
午後試験対策用。以下緑本。午後試験問題自体は過去問道場にもありますが、こちらを使用しました。理由は後述します。
3.学習の方針、スケジュール
勉強期間としては2022年11月~2023年4月の約半年、
おおよその学習の流れとしては
合格教本2周→午前試験対策→午後試験対策
です。
期間は他の方と比べてかなり長い期間になっていると思います。経験の浅さを考えると妥当といえるかもしれませんが。
自分は文系卒(経済学部卒)ということもありストラテジ・マネジメント分野の知識は必要最低限程度はありましたが、圧倒的にテクノロジに関する知識が足りておりませんでした。
本格的な試験対策に移る前に体系的な知識を身に着けるべくこの本を用意し何度か目を通しましたが、定着したかといわれると微妙です。ここが自戒ポイントです。
自戒1 わからないことを調べる
何を当たり前のことをと思われると思うのですが、試験勉強中は問題を解くことでいっぱいいっぱいになってしまっており、理解できなかった部分をとりあえず「そういうもの」でやりすごしてしまうことも多く、知識が定着しませんでした。 今では分からないことはChat GPTに聞くという手段がありました。この手のツールも活用すべきでした。
参考:ChatGPT先生のお陰でネットワークスペシャリストに合格した話
インプットをある程度終えたらこの本を片手に試験対策に移りました。自分の試験対策は過去問のみです。過去問と一口に言っても午前・午後で意識することは違いますので分けて書きます。
午前対策
応用情報を受けるにあたり色んな合格体験記を読ませていただきましたが、大体 「午前は過去問道場」 と書いてありましたので、自分ものっかりました。これは正解だったと思います。
応用情報の午前試験は半分程度が過去問(と基本情報技術者試験や高度情報技術者試験)から出題されるので、過去問で勉強しておけば間違いないと思います。過去問道場では一問一答形式で学習できるので、移動時間やちょっと空きの時間に数問解くことも多かったです。
ユーザ登録(無料)することで間違えた問題の管理や学習履歴まで確認できます。
解説も懇切丁寧に書かれているうえ独自の模擬試験問題まで用意されており、これが無料とは恐れ入ります。
過去問道場はユーザ登録して利用すると便利
午後対策
午後試験対策で重要なことは
①選択する問題をある程度絞っておく
②試験時間(150分)を意識して対策する
③採点のポイントを掴めるようにする
いろんな方が言われていることですが、おおよそこの3点だと思います。
①選択する問題をある程度絞っておくについて
午後試験は必須問題1問+選択問題4問(全10問)を解く形式になりますので、ある程度自分の中で解く問題を決めておいたほうがいいと思います。あれこれ手を付けてどれもうまくいかないと焦ります。
自分は以下の5択に絞って当日の問題次第で解く問題を決めました。
・経営戦略
・システムアーキテクチャ
・データベース
・組み込みシステム
・システム監査
過去問2,3年分ずつやってみた感じいけそうだと思った上記5点に絞って勉強しました。データベースは実務で少し触れているのもありいけるかも?ぐらいの認識でした。
自分はテクノロジ知識が不足しているのでかなり文系寄りの選択になっています。どの問題も一問20点分であることには変わりないので自由に選んだらいいと思います。
②試験時間(150分)を意識して対策するについて
午前問題に関しては時間が足りないということはあまり起こらないと思いますが、午後試験に関しては分からない問題を長時間考えたり同じ箇所を何回も読んで解答を出そうとすると、意外と時間が足りないということが起きると思われます。
加えて午後は記述式になるので、記述で回答を作成することにも慣れておくべきだと思います。
③採点のポイントを掴めるようにするについて
記述式で長い問題になると40字以内で答える問題もあります。そうなると解答のポイントとなるキーワードが2,3個あることもあるので、そのキーワードを自分の解答に盛り込むする練習をしておくとよいと思います。
①~③を練習(特に②と③)するために紙媒体で、解説も丁寧に採点のポイント等が書かれている緑本を使って対策するのが〇
2月~3月半ばまでに選択問題を決めて、本番までに選んだ問題の過去問を解いて練習する方針で進めました。
4.試験当日
【午前試験】
結構怪しい問題もありつつなんとか合格点ぐらいは、、といった感じでした(勉強不足)。
【午後試験】
問一の情報セキュリティと問二の経営戦略が易しめで結構解けた気がしたので、残りの3問は満点を狙わず着実に稼ごうと決めました。ここでまた自戒ポイントです。
自戒2 決めていた問題ではない問題を解いた
先述の通り午後試験で解く問題を事前に絞っていたにもかかわらず、それ以外の問題を解いてしまいました。
残り3問どれ解こうか問題を見渡していたところ、問八の情報システム開発の問題がGitもといバージョン管理ツールに関する出題でした。実務で使ってるしいける気がする~ぐらいのノリで解き始めてしまい、なんとなくで記述も埋めてしまったためこの解答を使用することにしました。自分があまりバージョン管理ツールを理解せずに普段から使用していたことをこの日痛感しました。
【試験外】
その他試験以外の部分で自分が思うポイントを2点だけ記述しておきます。
・会場の下調べはしておきましょう。
お昼ご飯を持っていくか行かないかが分かっていたほうがいいと思います。会場の近くにご飯屋さんがあれば持参する必要はないです。持参する場合も食べ過ぎは眠くなるので適量にしましょう。
・午後試験の前に午前試験の自己採点をしない
自分は当日近くのハンバーガーチェーンでお昼を食べ、案の定当試験の受験者が多かったです。
なんで分かったのかというと、お昼ご飯を食べながらスマホ片手に午前問題を見ているからですね。
午後の試験が残っているのに午前試験の振り返りをしてもなにもいいことないと思います。
午前試験が60点を超えてないと午後試験が採点されないからという話もありますが、午後一で帰ったところでもう日曜日は半分終わっています。諦めて最後まで受験したほうが賢明でしょう。
自己採点をしても結果は変わりません
5.そのほか
上記で触れられなかった部分について何点か触れたいと思います。
【学習時間】
期間については先述の通り約半年ですが、詳しい時間に関してはわかりません。 ここに関して自戒ポイントが2点あります。
自戒3 日々の記録をつけなかった
自戒4 著しい集中力の欠如により時間に見合う成果を得られなかった
まず③の記録をつけなかったことについて、先述の通り試験勉強期間としては約半年と書きましたがその中で何時間勉強したかが分かっておりません。学生時代から勉強の記録をつける習慣がなかったのですが、記録をつける習慣はメリットしかないと思います。 これからは資格試験勉強に限らずつけるようにしたいです。
そして④の集中力に関してはどなたか助けてください。
辛うじて集中できるのが「スマホを家に置いていき図書館に出向いて勉強する」ぐらいで、家だとかなり集中できていないと感じます。おすすめの集中法あったら教えて下さい。
・勉強の記録をつける
・集中して取り組む
(書いてて情けなくなりました)
【情報処理技術者試験について】
今年の応用情報の合格率*は27.2%と過去15年で過去最高の合格率でした。これまでの最高は前回令和4年秋期の26.2%で、2回連続上昇 しております。偶然という見方ももちろんできるでしょうが、この2回以前に合格率が25%を超えている回はありませんので少しですが易化の傾向にあるように見えます。基本情報技術者試験が通年受験化、合格率も大幅に上昇していることを考えてもより多くの人に技術者試験を取得してほしいというIPAからのメッセージにも見えます。
参考(IPAホームページ)
*合格率=(合格者数/受験者数:%)
合格者数/応募者数 だと約17.7%
先日某おおてかぐやさんが2025年までに従業員の8割にIT資格を取得してもらう、という話をみかけました。社会的にも技術に関する知識を身に着けるという風潮があるようですので、業種問わず興味ある方はぜひ受験してみてほしいと思います。
6.おわりに
応用情報の勉強をして実際に取得してみて、この資格が技術の証明になるとは思いませんが(プログラミングもネットワークもデータベースもほぼ解いていませんので)、勉強する熱意がある証明にはなると個人的には思いました。
今後は高度情報技術者試験を目指すのもありかな~と思っています。
ここまで拙作をお読みいただきありがとうございました!