目次
1.はじめに
2.受験のきっかけ
3.使用教材
4.学習期間、学習プラン
5.試験当日
6.そのほか
7.おわりに
1.はじめに
この度令和5年秋期の情報処理安全確保支援士(長すぎるので以下 セキスペ とします。正しくは旧セキスペとは別物ですが...)を受験してまいりました。まだ結果が出ていませんが結果出てから書くと結果論で語る部分が出てきてしまいそうなので、未来の自分に向けて学習期間の反省や感じたことをつらつらと現時点で文字に起こしておこうと思います。
自己満足備忘録の意味合いがかなり強い記事ですのでご了承ください。
【2023年12月22日追記】
不合格でした!
2.受験のきっかけなど
春に応用情報を取得した(https://qiita.com/fujitaaaaa/items/bcb853f0a7ff20c2cff6) ことを友人に報告したところ、「午前Ⅰが免除になるし一緒に受けよう」 とお誘いをいただいたことがきっかけでした。
"セキスペ"という名前自体は何となく聞いたことありましたが、誘われて申し込みをしてからどのような試験かを調べました。位置づけ的に応用情報の次に目指すものとして妥当な気がしたうえに、 応用情報受験の時に一時的に詰め込んで定着しきらなかった内容が多分にあったのでいいきっかけをもらえました。
セキスペの位置づけは以下の通りです。
参考:試験区分一覧
あまり良くない兆候だと思うのですが、最近試験がないと学習のモチベーションを維持するのが難しく(現に10月に試験が終わってから合格発表まで現在進行形でモチベーションが低いです)、何かしら目標が欲しかったような状態です。 お腹がすいてレストランを探しているときに、たまたま近くに中華料理屋さんがあることを教えてもらったような感じです。何レストランでも良かったんです。
公式の試験要綱によると、対象者像は「サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し,また,サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い,その結果に基づき必要な指導・助言を行う者」だそうです。
参考:試験要綱Ver.5.2 10ページ
あの...そんなに高度な知識を全く持っていないのですが...。文系大学卒業して未経験からエンジニアになって2年目ですし...。
でも2年もあったらこの領域までたどり着ける人もいっぱいいると思いますし、経験年数は言い訳にならないですよね。
少なくとも目指して損をすることは絶対にないと思いました。
3.使用教材
情報処理教科書 情報処理安全確保支援士
750ページあってこの試験のボリュームを思い知りました。教科書的な使い方をしてましたが、読みやすくてよかったです。
・「専門知識+午後問題」の重点対策
午前対策がおぼつかず、ほぼ手付かず。(じゃあ書くな)
・過去問道場
午前対策のために応用情報に引き続きお世話になりました。午前対策をするにあたって使わない理由がなかったです。
4.学習期間、スケジュール
- 学習期間
2カ月半(7月下旬~10月8日)
時間にすると平日は平均1時間、休日は平均2時間程度。合わせると100時間程度といったところでしょうか。学習の密度はともかく、絶対的に量が不足していますね。期間としては短すぎるということはないと思います。
あまり何かをうまくなった経験がないのですが、成功している方はたいていその分野にたくさんの時間をかけてきたという話を見てきました。その点からも2024年はもっと時間をかけていきたいです。
午前通らないと話にならないから午前対策しっかりして、9月上旬には午後試験対策を開始
前日まで必死に午前対策
こうなってしまった原因は大きく2点あります。
・スタート時点での自分の位置(合格に必要な能力との差)を認識できていなかった
・週単位、日単位でスケジュールを立てなかった
1点目について、相応の知識があるはずということで午前Ⅰが免除されているにもかかわらず、午前Ⅱ対策に時間がかかっているとはこれ如何に...。情けない話です。所詮ギリギリ合格した程度ということを思い知りました。
2点目については、このスケジュール立てるのが苦手で、本当に苦手です。なかなか治せません。前回の反省を生かしてその日に学習した内容の記録をつけるようにはなれましたが、まだスケジュールの管理能力としては不足しているようです。
次試験受けるときは初日はスケジュール作成に1日費やしてみます。
基本的には過去問道場解いて間違えた問題を覚えたり、情報処理教科書を読んだりを繰り返し、9月上旬には午後試験対策を始めたいぐらいのプランでした。こう振り返ってあらためて気づきますがまあノープランでした。ひどいですねこの適当さ。もうIPAの試験は3回目なんだからある程度やり方を確立してほしいです。
午前Ⅰ、Ⅱの問題は半分近くが過去の試験と全く同じもしくはほどんど同じでありかつ4択の試験であるため、基本的には午前中は対策すれば誰でも通過できる仕様になっていると思います。なので「午前試験を通過できないのは怠慢だ」という意識をもって学習に臨んでおりました。
その結果午前対策に時間を取られ午後試験が殆ど対策できなかったような気がしており、いや難しいですね。。
5.試験当日
当日会場に着いてタイムスケジュールを見て初めて今回(令和5年秋期)から午後試験の形式が変わってることを知りました(申し込んでから調べたとはなんだったのか)。午後Ⅰ・午後Ⅱの形式だと思っていたので面喰らいましたが、午後に関してはあまり過去問を使っての対策ができていなかったので大差ありませんでした(いずれにせよダメ)。
そんな中でも1日かかるタイプの試験における昼休みの過ごし方はやはり重要だと思いました。
・昼ご飯を食べ過ぎない
・外の空気を吸う
・午前試験の内容を引きずらない
この3点だけで全然違います。
上記と併せて規則正しい生活を
肝心の試験内容ですが、午前はまあまあといった形でしたが午後は案の定難しかったです。
文章量も多く、解答文字数も多く2時間半かけて解き切るのがやっとでした。ですが、初めの 10,20分を使ってどの大門を解くかを吟味してから解き始めたことはすごくよかったです。
特に問4については一見解きづらそうに見えましたが、選択して正解だったように思います。
6.そのほか
6-1 試験を終えて
自己採点については午前Ⅱのみ行いました(Twitterに上がっていた有志の解答速報をもとに)。
結果は 16/25(64%)でギリギリ通過でした...(15/25、60%正解で通過)。午前試験に合格しないと午後試験は採点されないので最低限はできたと思います。
とはいえ試験終わった直後は20/25ぐらいはとれたと思っていたので間違えて覚えてしまっていたり、あやふやな部分が多かったんだということを思い知らされました。
「午前Ⅰ免除だから」という不純な動機で受験してみたりしてしまった結果、かなりテクノロジーに関する知識、特にネットワーク分野など実業務で触れていないところがまだまだ欠落していることが分かりました。普段から使ってはいるはずなのに、ダメですね...
こうも反省を書き出してみると、学生のうちからそれ改善できたよなあみたいなことが多くて自己嫌悪プラス後悔、忸怩たる思いです。2か月半で100時間しか捻出できないわけないでしょう。。
6-2 今後の資格試験との向き合い方
これが最近の悩みの種です。資格という分かりやすいアピールの仕方を覚えてしまったせいで、本当に技術を取得することを蔑ろにしているのではないかと。試験対策の中でも丸暗記に頼ってしまう場面も多く、あまり身になっていない感じもします。難しいです。
落ちてたら4月リベンジしたいような、一旦資格から離れたいような...。
7.おわりに
情報処理安全確保支援士を受験したことで、8,9月の目標ができ、資格勉強を通して足りない部分を掴めたのは結果如何にかかわらず大きいです。
基本的な内容からというところで、よくエンジニアが読むべき本として名前が挙がる本や興味深いと思った本を10冊ほど調達しました(最後に一覧を載せます)。こちらを年末年始の課題図書としてまいります。2024年は"基礎"をテーマに学習していきたいです。機械学習とかは興味あるのでそちらにも食指を伸ばしていきたいです。
出来る人間ではないので、せめて意欲のある人間でいたいなと思います。
このような長く稚拙な文章を、最後までご覧いただきありがとうございました。
年末年始課題図書一覧
・Webを支える技術
・コンピュータはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識
・マスタリングTCP/IP―入門編
・『プロになるためのWeb技術入門』――なぜ,あなたはWebシステムを開発できないのか
・リーダブルコード
・AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書
・改訂新版JavaScript本格入門 ~モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで
・ITエンジニアのための機械学習理論入門
・ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装