はじめに
所属している研究室でネットワークシミュレータns-3を使用することになりました。
ns3を使用する上でネックなのが、Linux環境が推奨とされていました。
Linux環境で動くns-3をなんとかWindowsで動かせないか調べた際、WSL(Windows sub-system for Linux)をGUI環境にできる方法を見つけたので、その方法を書きたいと思います。
使用環境
- Windows 10
前提
WSLの有効化はすでに様々な記事が出ているので、ここでは割愛します。
WSLのGUI環境の構築手順
1. VcXsrvを入れる
sourceforgeから入手し、インストールします。
https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/
2. xfceをUbuntuに入れる
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install xfce4-terminal
sudo apt-get install xfce4
3. Ubuntuの環境設定をする
sudo nano ~/.bashrc
で.bashrcを開き、
export DISPLAY=:0.0
export LIBG_ALWAYS_INDIRECT=1
を.bashrcに書き込み、Ubuntuを再起動するか、source .bashrc
をする.
4. Xlaunchを起動する
VcXsrvをインストールしたら、xlaunchと書かれたアプリを起動する。
'One large window'または'One window without titlebar'のどちらかを選択する。
Display numberは0に設定する。
後は'次に'を押し続けて起動する。
5. xfceを起動する
WSLに戻り、startxfce4
でxlaunchの黒い画面にGUI環境が現れる。
これで、Linux環境をWindowsホストで作成できました。
ns3のインストール
GUI環境できたので、ns3をインストールする。インストールの仕方は公式ドキュメントにあるので割愛。