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デフエンジニアの会Advent Calendar 2022

Day 9

聴覚障害がある学生がハッカソンに参加して困ったこと

Last updated at Posted at 2022-12-08

はじめに

こんにちは。ふじえもんと申します。

聴覚障害があります。伝音性難聴で、音が小さく聴こえるという特徴があり、骨導補聴器と呼ばれる補聴器を使って、「骨から音を聴いて」います。
現在、とある大学の3年次です。(どこの大学かは、聴覚障害のことをある程度知っている方であればお察しいただけるかと。)

今日は、以前参加したハッカソン(技育CAMP8月vol.7)に参加して困ったことについてお伝えします。

ハッカソンの成果物に関する技術的な話はここではしませんので悪しからず。
もしご興味があれば、こちらのnoteをご覧ください。(大変長いので、読むときはお時間の余裕があるときに。)

今回は5分で読み終えるようなボリュームにしました!

困ったこと

聴覚障害があると、どこに行ってもとにかくコミュニケーションで困ります。

聴覚障害といっても、聴こえの程度は人それぞれで全く聴こえない人もいるし、補聴器を使えばある程度は相手の発言内容がわかる、補聴器を使うほどではないけど、聴こえにくい人もいます。

現在、聴覚障害に対する情報保障(=障害がある人が情報を入手する際に、その場にいるすべての人と同じように情報を受け取れるようにすることを言います。)としては、字幕(文字通訳、文字起こし)や手話通訳などがあり、コミュニケーションに関しては、それに加え筆談やチャットなどを使い、文字で情報のやり取りをする方法もあります。

※以下、当事者(同期)の同意、確認を貰っています。

で、ハッカソンに参加して何が困ったかというと、情報保障が無かったために、(一緒に参加した同期が)十分に情報を受け取れなかったことです。

それは、チーム開発にも大きく影響が及んだ(詳細はnote参照)し、ハッカソン全体でも、誤字脱字が含まれているであろう大量の文章から、意図を読み解き、発言内容を推測するという、ただでさえ、短い時間での開発という重い重い負荷があるのに、精神的にも目にもキツイ処理をずっとしていました。(スマホで音声認識をしていたようです。使用アプリについては主旨から逸れるので触れませんが、音声認識というよりは「音声入力」と書いた方が適切でした。収音環境としてPCスピーカーから音を出していたので精度はそんなに良くなかったです。)

ただ、運営に完全に非があると言いたいわけではありません。

自分たちが、その必要があること、文字起こし等をして欲しい旨説明していなかったため、自分たち自身にも反省すべき点はあります。

この経験から、まだまだ、「自分たち自身で声を上げないと/自分から交渉しないと、情報保障は用意して貰えない」と実感しました。

本イベントに限らず、ありとあらゆるイベント、催しでいつでもどこでも誰もが、(参加者がそのようなことを一々考えずとも)気軽にイベントに飛び込めるような環境になって欲しいと強く願っているので、今回この記事を発信することにしました。

とくに、企業や企画・運営をされている方にご一読いただきたいです。
なので、拡散、共有してくだされば大変有難いです。

さいごに

「ハッカソン」という文化は非常に素晴らしいものだと思います。
モノづくりやチーム開発、競い合いなどといった色んな楽しさを気軽に経験できる、そんな「場」があれば、もっといろんな学生が参加しやすくなるんじゃないかなあと思いました。

聴覚障害に限らず、聴覚情報処理障害(APD)がある方もいらっしゃいますし、音声より文字の方が情報を得やすい聴者だっていらっしゃると思います。通信不良があったときや、途中参加する場合でも、過去のログを参照できれば助かる方もいらっしゃると思います。

他にもエンジニアを目指す学生にとって魅力的なコンテンツもたっくさんあります。実際、技育祭は2回フルで参加しました。(情報保障は無かったですが..) いろんな方のいろんな経験、話が聞けるので、本学の学生、とくに後輩にオススメしたいのですが、今のままではオススメしにくいです。。

二度とこのような経験は他人、とくに後輩にはしてほしくない。

そう願いながら、この辺で今日は失礼します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

今日は、障害者週間の最終日とのことで、障害に関する一つの啓蒙のきっかけとなれば幸いです。

ぜひ、皆さんの周りにも拡散、紹介してくれると、ふじえもん喜びます。ワイワイ

本記事の内容に関して、ご質問、気になる点などありましたら、どなたでもTwitterのDM、コメントにてお待ちしております。
リツイートなどでも構いません。

勿論、「このような状況のときにどのような情報保障をしたらいいか」などといったご相談にも、喜んでお答えいたします。(必ずしも完全な回答が出来るとは限りませんが、まずはご一報いただけるとお互いにWin-Winになるような情報交換が出来るかと思います。)

以上。 

文責:ふじえもん(2022/12/9)
(主張が激しすぎたと思わなくもない...)

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