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【忙しい人のためのネスぺ対策】VRRP

Last updated at Posted at 2025-01-29

VRRPとは

  • デフォルトゲートウェイなどを冗長化するためのプロトコル

マスタールータ

  • パケットの転送処理を行うルータ

バックアップルータ

  • パケットの転送処理を行わないルータ
  • マスタールータがダウンした場合に、バックアップルータがマスタールータとなる

仮想IPアドレス/仮想MACアドレス

  • VRRPを設定したで保持される仮想的なIPアドレスとMACアドレス
  • 仮想IPアドレスは、PCなどに設定するデフォルトゲートウェイのIPアドレスとなる
  • 仮想MACアドレスは、PCのARPテーブルに保持されるMACアドレス

プライオリティ値

  • マスタールータになるか、バックアップルータになるかを決定する値
  • 最も大きいプライオリティ値を持つルータが、マスタールータとなる

VRRPグループ

  • VRRPをサポートするルータ等により形成されているグループのこと
  • VRRPグループの番号のことをVRIDといい、1~255まで指定可能である
  • VRRPの規格では、最大255組の仮想ルータ(VRRPグループ)を作成可能

VRRPアドバタイズメント(VRRP広告)

  • VRRPを有効にしたルータ間(インターフェース間)でVRRPに関する情報をやり取りするためのマルチキャストのこと。マスタルータからバックアップルータに対して定期的に送信される

マスタールータからバックアップルータへの切り替わり

1.マスタールータが故障する
2.バックアップルータがVRRPアドバタイズメントを受信しなくなり、マスタールータが故障したと判断する
3.バックアップルータがマスタールータに昇格する(便宜上、新マスタールータと呼ぶ)
4.新マスタールータがGARPを送信することで、隣接SWのMACアドレステーブルを書き換える
5.仮想IPアドレス/仮想MACアドレスに対するパケットが新マスタールータに転送されるようになる

※GARP...自分自身のIPアドレスに対するARPのこと。IPアドレスの重複検知や同一セグメント上の機器のARPテーブルの更新、隣接機器のMACアドレステーブルを更新するために使われる。

バックアップルータがマスタールータがダウンしたと判断する条件

  • バックアップがマスタルータからのVRRPアドバタイズメントを決められた時間内に受信しなくなった場合(VRRPアドバタイズメント=マスタールータの稼働状態の報告)

トラッキング

  • マスタールータでインターフェース障害が発生した場合に、自動的にマスタールータのVRRPのプライオリティ値を下げる機能

プリエンプト

  • 最も大きいプライオリティ値を持つルータが、常にマスタールータとなる機能

その他

  • VRRPはインターフェースに対して設定するため、1台のルータで複数のVRRPグループを設定することが可能
  • ルータ以外にも、サーバの冗長化にVRRPを使うことができる(keepalivedがその代表例)
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