PythonとTkinterでTwitter投稿アプリを作る

はじめに

Twitter APIを使ったシンプルな投稿アプリです。このアプリはPythonのGUIライブラリであるTkinterを使用して、入力した内容をTwitterに投稿するものです。windows11で無料でできます。

対象者

他人の投稿を見ずにtwitterの投稿だけをしたい方

結論

以下のコードを実行することで、Twitterへの投稿が可能な簡易アプリが完成します。

動作例

以下は実際に動作中のスクリーンショットです。

必要な準備

Twitter APIキー取得

Twitter APIの認証情報を取得し、コード内に設定する必要があります。Twitter Developer PortalでAPIキー（Consumer Key, Consumer Secret, Access Token, Access Secret）を取得してください。以下の記事に全部書いてあります。

参考: Twitter API認証情報の取得方法

Tweepyライブラリインストール

以下のコマンドでTweepyライブラリをインストールします。

pip install tweepy

Python環境準備

Python 3.xをインストール

実装コード

以下が実際のコードです。これをPython環境で実行すれば、GUIアプリケーションが起動します。

import tweepy
import tkinter as tk
from tkinter import messagebox

# 認証情報（Twitter Developer Portalで取得）
CONSUMER_KEY = "あなたのConsumer Key"
CONSUMER_SECRET = "あなたのConsumer Secret"
ACCESS_TOKEN = "あなたのAccess Token"
ACCESS_SECRET = "あなたのAccess Secret"

def post_tweet():
    """
    入力されたメッセージをツイートする関数
    """
    message = text_widget.get("1.0", tk.END).strip()  # テキストボックスから入力内容を取得

    if not message:
        messagebox.showwarning("警告", "ツイート内容が空です。入力してください。")
        return

    # Tweepy Clientを使用して認証
    client = tweepy.Client(
        consumer_key=CONSUMER_KEY,
        consumer_secret=CONSUMER_SECRET,
        access_token=ACCESS_TOKEN,
        access_token_secret=ACCESS_SECRET
    )

    try:
        # ツイート投稿（API v2）
        response = client.create_tweet(text=message)
        messagebox.showinfo("成功", f"ツイートが投稿されました！\nツイートID: {response.data['id']}")
        text_widget.delete("1.0", tk.END)  # 投稿後にテキストボックスをクリア
    except Exception as e:
        messagebox.showerror("エラー", f"ツイートの投稿中にエラーが発生しました: {e}")

def bind_shortcut(event):
    """
    Ctrl+Enterでpost_tweet関数を呼び出す
    """
    post_tweet()

# Tkinterウィンドウの設定
root = tk.Tk()
root.title("Twitter投稿アプリ")
root.geometry("400x300")

# ラベル
label = tk.Label(root, text="ツイート内容を入力してください:")
label.pack(pady=10)

# テキストボックス
text_widget = tk.Text(root, height=10, width=40)
text_widget.pack(pady=10)

# 投稿ボタン
tweet_button = tk.Button(root, text="ツイートする", command=post_tweet)
tweet_button.pack(pady=10)

# Ctrl+Enterキーのバインド
root.bind("<Control-Return>", bind_shortcut)

# メインループ
root.mainloop()

コードでやっていること

TkinterによるGUI構築

Tkinterでシンプルなウィンドウとテキスト入力欄、ボタンを作成しています。

Twitter API認証

Tweepyライブラリを使い、APIキーで認証しています。

ツイート投稿処理

client.create_tweet()メソッドで入力された内容をツイートしています。

もっとシンプルにするには

response = client.create_tweet(text=message)
messagebox.showinfo("成功", f"ツイートが投稿されました！\nツイートID: {response.data['id']}")

↑を↓にすれば投稿完了のメッセージボックスが出なくなります

client.create_tweet(text=message)

.exeにするには

必要なツールのインストール

Pythonスクリプトをアプリ化するには、PyInstallerというライブラリを使用します。以下のコマンドでインストールしてください。

pip install pyinstaller

実行可能ファイルの作成

以下のコマンドを実行して、Pythonスクリプトを実行可能ファイルに変換します。

pyinstaller --onefile --noconsole your_script_name.py

おわりに

Twitter API認証情報の取得は面倒ですが、ぜひ試してみてください。

追記（2025/04/21）

API制限がやけに早いと感じたので調べたところ、無料プランのAPI経由投稿数の上限が17件/1日になってたらしい。残念