0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

創世記2章:ポンコツの神様二人目のアダム作り大混乱

Last updated at Posted at 2025-01-12

第一幕:完璧な設計図のはずが…

神様が「楽園(エデン)」を創ることにした。計画は完璧で、まずは美しい庭を生成し、データベースに「楽園_DB」を立ち上げた。

CREATE TABLE Garden (
    ID INT PRIMARY KEY,
    Name VARCHAR(255),
    Description TEXT
);

「これで完璧だ!」と神様は満足げにSQLを実行。しかし、ここで問題が発生する。神様は「最適化のために」という理由で、過去のログを残さない設計にしていた。

SET GLOBAL log_output = 'NONE';
SET GLOBAL general_log = 'OFF';

これにより、楽園で何が行われたのか記録されない状態に。神様は「ログなんていらない!私の記憶は完璧だ!」と豪語しつつも、早速アダムを生成するのを忘れてしまう。


第二幕:エラー、エラー、エラー!

神様はアダムを手動で追加することに。

INSERT INTO Garden (ID, Name, Description) VALUES (1, 'Adam', 'The first man');

しかし翌日、「アダムがいない!」と騒ぎ出す。
原因を探るためにログを見ようとするが、ログが無効化されているため原因がわからない。神様は仕方なく再びアダムを生成。

INSERT INTO Garden (ID, Name, Description) VALUES (2, 'Adam', 'Duplicate Adam');

こうして「アダム2号」が誕生。さらに、「記憶」に頼り過ぎた結果、神様はアダム1号とアダム2号を区別できない状況に陥る。
ここでイヴを生成しようとするが、「どのアダムからイヴを作るべきか」混乱し始め、最終的に複数のイヴが誕生してしまう。

INSERT INTO Garden (ID, Name, Description) VALUES (3, 'Eve', 'The first woman');
INSERT INTO Garden (ID, Name, Description) VALUES (4, 'Eve', 'Duplicate Eve');

楽園はアダム2人、イヴ2人のカオス状態に。


第三幕:カオスの果てに

神様はなんとか楽園の混乱を収めようと、「アダムとイヴのリレーション」を記録するテーブルを作成。

CREATE TABLE Relationships (
    AdamID INT,
    EveID INT,
    PRIMARY KEY (AdamID, EveID)
);

だが、ここでも過去のログを残さない設定が問題に。「アダム1号とイヴ1号はカップルだったのか、それともアダム2号とイヴ2号だったのか?」誰も記憶していない。神様は仕方なくランダムに組み合わせて楽園を運営するが、不満を持つアダムとイヴが次々と脱出してしまう。

最終的に楽園には何も残らず、神様はデータベースに直接書き込むことすら諦める。
「次はNoSQLでやってみるか…」とつぶやく神様の背中が哀愁に満ちていた。


解説:過去のログを残さない問題

この物語の核となる問題は「データベースにログを残さないこと」。ログを無効化することで次のような弊害が発生した:

  1. トラブルの原因特定が困難

    • アダムやイヴが消えた原因を調べる手段がないため、同じミスを繰り返してしまう。
  2. 履歴の欠如による混乱

    • アダムやイヴのリレーションを正しく管理できず、楽園全体がカオスに陥った。
  3. 透明性と信頼性の低下

    • 「誰がどの操作をしたのか」記録がないため、運営に一貫性が欠けてしまった。

現実のデータベース運用では、過去のログはトラブルシューティングや運用の最適化に不可欠。ログを無効化する選択は、短期的なパフォーマンス向上に見えるが、長期的な視点で見ると致命的な失敗を招く可能性がある。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?