agora.io 事例・開発紹介 - オンラインクレーンゲーム
クレーンゲームのオンラインサービスがいくつか提供されているようです。
クレーンの映像を遠隔のプレイヤーに届ける必要がある為、当然映像配信技術が利用されます。
国内のオンラインクレーンサービスでもAgoraSDKが採用されました。
又、別のオンラインクレーンサービスでも採用検討中になります。
利用SDK
・WebSDK
・iOS/Android VideoSDK
・録画SDK
構成
agora.io SDKはクレーンを写しているカメラの映像配信部分に利用されています。
(クレーンの操作信号についてはお客様の独自実装となります)
矢印内のクレーン操作情報についてはAgoraのSignalingSDKを利用することも可能です。
又、録画SDKがありますので、プレイ中の動画を保存し、リプレイ再生や問い合わせ対応の時に活用することも可能です。
agora.io SDK採用のポイント
・低遅延
クレーンゲームの特性上、映像の遅延が発生すると操作性が悪くなります。
agora.io SDKは1秒以内の低遅延が可能ですので、
・視聴者数増加の負荷対策
P2PのWebRTCでは視聴者が増えると配信側端末の負荷があがり、まともに配信ができなくなります。
agora.io SDKではSFU接続になりますので、視聴者が増えても問題はありません。
・録画
プレイ中のイレギュラーな動作はどうしても発生すると思います。
プレイを録画しておけば何が発生したか後日確認する事が可能です。
(おまけ)Motion JPEGを利用した場合のメリット/デメリット
オンラインクレーンゲームの実際の現場ではラズパイ+USBカメラ+Motion JPEGでの構成もあります。
比較的上記構成は簡単に実現できます。
・メリット
-ラズパイ本体の負荷が低い
-MJPG-streamer等のオープンソースが利用できる
-Flash不要で再生できる
・デメリット
-ラズパイが直接プレイヤーのリクエストを受け付ける為、1台でさばける人数が少ない
-負荷分散が容易でない
-Motion JPEG対応カメラがいつまで入手できるか不透明
-TCPベースの為RTTの問題や輻輳の懸念がある