Print()関数とスクリーンテンプレートの「縦長で印刷」「横長で印刷」という組み合わせで一見帳票出力アプリを作成することはできそうに見えますが、結論としては「実用的な帳票アプリをPower Appsのみで作成するのは現時点(2021/12時点)では難しい」と思います。
理由は以下の2点のためです。
➊1ページで明細を表示しきれない場合、改ページをするすべがないため実用的でない。
ただし限定的ではありますが以下のような回避方法はあります。
➋簡単な集計を行うのにもコードが複雑化しやすいため。
コレクション機能を使ってグループ化してから更に集計列を出すためのコレクションを生成する必要があり、コードが複雑化しやすいです。
以下のコードは日付で絞った明細行を、見積番号ごと(⑴グループ化する)に見積原価を集計しています。
【参考】三島正裕のOffice365コラム「PowerAppsで売上ランキングを表示する。グルーピングをおぼえよう!」
コードが複雑化しやすいということはそれだけバグも生じやすくなります。
その他注意
また、限定的に使用してみる場合でもPrint関数には以下の制限があるため注意が必要です。
現在 Print 機能は、モバイル デバイスや SharePoint のカスタム フォーム上では動作しません。