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Azure Reposの今昔

Last updated at Posted at 2023-03-09

Azure Reposとは

Azure Reposはマイクロソフトが提供するAzure DevOpsのサービスの1つです。
ソースコード管理の機能があり、具体的にはGit等のサーバーとして利用できます。
"等"というのは、あまり知られていないような気がしますがGit以外のソース管理としてTFVC(Team Foundation Version Control)もサポートしているからです。
(私も使ったことがないのでよくわかりません)

会社でAzure DevOpsを利用したチーム開発を始めたのですが、あまり意識せずに実は個人的にも前から利用していたので、歴史を少し調べてみました。

Visual Studio Online

私がAzure DevOpsの前身となるこのサービスを使い始めたのは、2015年でした。
個人的にフリーソフト/シェアウェアの開発をしていて、バージョン管理にSubversionからGitへの移行を考えていました。
当時最も有名なサービスにはGitHubがありましたが、私の開発していたソフトウェアはオープンソースではなかったため
非公開とする必要があり、GitHubでは公開しない場合は有料プランを利用しなければなりませんでした。
当然フリーソフトなので収益がある訳ではなく、GitHubの利用は見送りました。

一方でマイクロソフトではVisual Studio Onlineというサービスを提供していました。
ややこしいですが同名のサービスにVisual Studio CodeをWeb上で利用できるというサービス(後にVisual Studio Codespaces→GitHub Codespacesに変更)がありましたが、それとは別のものです。

マイクロソフトの製品としては

  • Team Foundation Services
  • Visual Studio Online
  • Visual Studio Team Services
  • Azure DevOps Services

と変遷しており、クラウド版のServicesの他にオンプレミス向けサーバー製品のServerが用意されています。

私はVisual Studio Onlineの頃に利用を開始しましたが、*****.visualstudio.comというドメイン名でサービスが提供されました。
Azure Reposに変わった今でも無料で使っています。

又、無償で利用できるパッケージとしてVisual Studio Dev Essentialsと呼ばれており、
Visual Studio CommunityやVisual Studio Team Servicesはその中に含まれていました。
2000年代初め頃からVisual Studio Expressが登場していましたが、
この頃からマイクロソフトの無償サービスも充実してきた印象があります。

私個人としてはGitの環境が利用できればよかったので(VS Onlineは5人までは無料)、たいへん満足していました。
(DevOpsのサービスなので、ソースコード管理以外の機能もある程度無料で使えます)

ReposはVisual Studio Online当時は"CODE"が相当するようです。
@ITにちょっと懐かしい記事が残っていました。

GitHub

2018年6月、マイクロソフトがGitHubを買収しました。
その後2020年4月、GitHubの無料プランでもプライベートリポジトリの利用ができるようになりました。
インパクトのあるニュースでしたが、
個人開発者にとってはAzure Reposで満足していたので今さらな印象もありました。

Azure DevOpsはBoards(タスク管理)やPipelines(CI/CD)等がReposと容易に連携でき、使い勝手が良いですが
GitHubとも連携できます。
GitHub 統合の概要 - Azure DevOps | Microsoft Learn

今後

2つのサービスを行き来するならAzure DevOpsで完結した方がスマートでいいような気がしますが、
GitHubと比べるとAzure Reposは少しマイナーな印象があります。
今後のそれぞれの立ち位置が気になるところです。

GitHubもAzure DevOpsも、ロードマップが公開されています。
Azure DevOpsの日本語化はまだかな...

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