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不惑を過ぎてキャリアに惑った話

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はじめに

2023年7月に船井総研デジタルに転職した47歳です。
これが4社目となるのですが、なぜ転職したのか、どのようなキャリアを考えた結果なのか、自分の中で整理する意味も兼ねて書いてみようと思います。

1社目(1年)

新卒で入ったのは300人程度のSES企業でした。
その当時はSESや受託開発、自社サービスなんて区別があることも知らず、コーディングが好きだったため、開発ができて会社の所在地や待遇が悪くなさそうだったから、程度で選びました。
就職氷河期(2001年)で、そもそも選り好みできる状況じゃなかったというのもあります。

しかし、入ってみたら勤務地は客先で通勤は片道1時間オーバー、月100時間程度の残業は常態化、しかも年俸制という理由で残業代なし(アウト)、全員忙しいので教育やマネジメントもまともにできていないという有り様だったので、実務経験のために1年間だけ我慢して退職しました。
ちなみに30人くらい居た同期は1年で半分になっていました・・・

2社目(19年)

2社目は10人程度のSES企業に入りました。
1社目で感覚が麻痺していたのか、勤務地がどこになるかわからないのは妥協して、残業代がきっちり出るというだけで決めましたw
相変わらず残業は多かったのですが、働いた分の金額は出るというのと、社長を筆頭に社員間のサポートはできるだけやるという風土があり、精神的にはかなり改善されました。

10年ほど働いて経験を積み、社員も増えてきたところで1つの転機が訪れます。
当然ながら、年齢や経験年数的にも役職者(マネジメント、メンバー育成など)というポジションが求められるようになりました。
ただ、自分の中ではまだ開発をばりばりやりたかったのと、スキルに多少の自信があったため、会社と交渉してマネジメントよりも技術のキャッチアップやサポートで会社に貢献する、テクニカルリーダーという役職を新設してもらいました。
これがキャリアを意識した最初のタイミングでした。

こうしてスペシャリストというキャリアに進み始めたところで、新たな悩みが出てきました。
SESというのは基本的に単発の案件で、現場を転々とすることになります(保守や追加開発などで数年続くこともありますが)
様々な業務や技術に触れられるのは良かったのですが、使う技術は客先に依存するため、特定の技術をやり込みたいとか、新しい技術にチャレンジしたいという要求は満たされません。
待遇や人間関係などの不満はあまり無かったものの、SESのままではどうやっても解決できないので、転職を考えるようになりました。
条件として決めていたのは以下のような感じです。

  • SESではなく受託開発(技術の提案やハンドリングがある程度可能)、自社サービスならベスト
  • 新しい技術に触れる機会がある(言語だけでなく、クラウドやCI/CDなど環境周りも含め)
  • スペシャリストのキャリアパスがある

3社目(1年半)

3社目は30人程度のweb制作会社に入りました。
入った当初は考えていた通りの業務内容だったのですが、半年ほどで1人、さらに半年後に1人、同じプロジェクトのメンバーが退職してしまい、雲行きが怪しくなってきました。
減った人数分の増員はあったものの、空いている社員が居なかったため、既に使っていたオフショア側の開発者を増やしたことで、コミュニケーションコストが集中するようになってしまいました。
図で見るとわかる通り、クライアントワークとオフショアコントロールでリソースが埋まってしまい、スペシャリストのキャリアを積める状況ではなくなっています。
qiita1.png
ここでまた転職を考え始めたのですが、これまで場当たり的に転職を決めてしまった反省もあり、いったんキャリアプランを整理することにしました。
以下の評価軸で自分のスキルの棚卸しをしています(表はざっくりのイメージで、実際はもう少し細かいです)

  • やれること(今まで積んできたキャリア)
  • やりたいこと(これから積みたいキャリア)
  • 求められること(今の会社で積んできたキャリアを活かせるか、積みたいキャリアを伸ばせるか)
スキル やれる やりたい 求められる(現状)
要件定義・設計
コーディング
インフラ △~◯
プロジェクト管理
メンバー育成
ベンダー・オフショアコントロール ✕~△

やりたいことと求められることができるだけ一致しているのが望ましいのですが、こうして見ると、やはりコーディングができないのが一番大きいです。
ただ、収穫だったのはマネジメント的なポジションをがっつりやってみて、思ったより興味を持てたということです(オフショアコントロールだけはストレスもありましたが・・・)
ということで、コーディングもマネジメントもできるというポジションにどのようなものがあるかを調べた結果、テックリードかエンジニアリングマネージャを目指すことに決めました(この記事が参考になりました)

4社目(現在)

船井総研デジタルに転職し、今に至ります。
決め手は以下となります。

  • プロフェッショナルとマネジメントのキャリアパスがあり、変更可能(入社時はいったんプロフェッショナルにしてもらいました)
  • CTOやゼネラルマネージャーがおり、今後のキャリアがイメージしやすい
  • エンジニアの数がそれなりに多いため、小さい会社のようにリソースの都合でキャリアに合わないポジションや業務に携わるケースが少なさそう
  • 社名の通り、デジタル領域に特化しており、マネジメントを選んでも技術に触れられる
  • できたばかりの会社のため、制度やシステム作りにも首を突っ込めそう

これまでは、合わなければ転職という選択肢になっていましたが、合わなければポジションや会社の仕組みを変えることもできるんじゃないかと感じたところが大きいです。

おわりに

若いうちはコーディングそのものや新しい言語、技術を覚えるのが楽しいというだけで仕事をやってきましたが、もっと早いうちにキャリアを考えて会社選びや業務での動き、学習をしておけば、スキルの積み上げ方も違った気がします。
一方で、SESで様々な現場を知ったり、前職でマネジメント中心になったからこそ、やりたいことが明確になってきたというのもあり、自分なりのキャリアはこんなところかなとも思ったりしています。
次の知命までにはしっかりとキャリアを固められるよう、取り組んでいきます。

長々と書いてしまいましたが、キャリアについてまだ考えられていない方や、迷っている方の参考になれば幸いです。

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