はじめに
船井総研デジタルではかなりの社員がAZ-900を取得しており、Azureの知識が必要となるシーンも多いため、私も取得してみました。
先駆者のQiita(AZ-900合格への道「Microsoft Azure Virtual Training Day:基礎」を受講 - Qiita)が参考になりましたが、自分のケースとして所要時間や受験のお役立ち度(3段階)をやった順に列挙してみます。
AZ-900受験記は既にたくさんありますが、こんなんなんぼあってもいいですからね。
受験前のスペックは以下のような感じです。
クラウドの概念やインフラは多少わかるけど、Azureはほぼ知識なしという状態でした。
- 開発経験は20年以上(組み込み、アプリが多めでWebは5~6年)
- オンプレミスはLinuxやApache、Tomcat、RDBMSのインストール、簡単な設定程度
- ルーターやロードバランサーなどネットワーク系の構築、設定経験はなし
- AWSは構成図を眺めたり、構築済みの環境で設定変更やステータス、ログ確認程度
- Azureは未経験
1. Azure入門ブログ|認定資格試験に合格する方法を公開!(10時間):★★★
AZ-900に必要な知識が大体まとまっており、ポイントも記載されています。
ただ、後述のMicrosoft Learnをきっちり読み込んでいれば、当然そちらの方が詳しいです。
受験対策という意味ではこれでも十分だと思います。
2. 無料の練習問題サイト(10時間):★★
以下の2サイトを使いました。
- 練習問題(問題集)( Azure Fundamentals(Azure基礎)AZ-900) | Study and Work
- 【AZ-900】Microsoft Azure Fundamentals 勉強アプリ | DIGILINE (デジライン)
どちらもそこそこの問題数があり、形式や内容も実際の試験に近かったので、これをほぼ正解できるくらいまで繰り返しやるだけでも合格はできると思います。
解説は少なめなので暗記に近くなってしまう部分はあります。
3. Microsoft Certified: Azure Fundamentals - Certifications | Microsoft Learn(20時間):★★
公式のラーニングパスです。
試験範囲が網羅されており、解説動画やサンドボックスで実際に操作する箇所もあったりと、Azureを業務などで使うのであれば受講しておくべきです。
ただ、試験に直接関係のない情報含め、ボリュームがかなりあるので、手当や自信をつけるためにとりあえず資格を取るという目的なら、無理にやらなくてもいいかも知れません。
4. 最短で合格!Azure Fundamentals AZ-900 試験対策問題集 | Udemy(10時間):★★★
定価は2200円ですが、ちょくちょくクーポンを配布しており、購入時(2023年8月)は1800円でした。
有料だけあってさすがに問題数が多く解説も充実しており、結果の履歴や領域毎の正解率も見られるため、金額さえ気にならなければ練習はこれ一択でいいと思います。
私は前述の学習を行ってから受けたら1回目で平均80%超えたので、買わなくても合格できた気はしますが、それが数字で把握できたのと、どの領域で間違いが多いのかわかったのは助かりました。
せっかく買ったので2回目も受けて(平均95%)から試験に臨みました。
5. AZ-900 : Microsoft Azure Fundamentals 試験対策(5時間):★★
公式のオンデマンド講座です。
動画だと3時間以上あるので、私は先にスライドにざっと目を通してから倍速で受講しました。
試験対策と銘打っているだけあり、試験の概要から出題範囲、練習問題、解説と一通りの情報が網羅されています。
スライドの更新日時が2021年1月となっていたので、他の学習で補完はしておいた方が良さそうです。
(未受講)Virtual Training Days | Microsoft Azure:???
私は受講しませんでしたが、公式の無料オンラインセミナーもあります。
月に1回くらいのペースで開催されており、2日間で各日2時間強、チャットで質問などもできるようです。
文字よりも動画で勉強したい人には向いているかも知れません。
2023年5月までは、受講することで受験料が無料になるクーポンも配布されていました。
AZ-900はありませんが、現在も各種資格の半額クーポンが貰えたりするので、受験する際は要チェックです(Microsoft Cloud Skills Challenge | 30 Days to Learn It)
おわりに
どれもやって無駄だったというものはありませんが、個人的には以下のような順番で学習すればスムーズに理解できたと感じています。
- 入門ブログか公式のラーニングパスで基本的な知識を押さえる
- 公式のオンデマンド講座で試験の概要や問題の感覚を掴む
- ひたすら練習問題を解く(無料サイトなら90%、Udemyなら80%目標)
- 間違った理由がわからなかったら1の該当箇所を再学習
エンジニアじゃなかったり、インフラの知識がない場合は1の時点でつまづく可能性があるので、サーバーやネットワークの基本的な学習をやってからの方が良いと思います。
また、実際の試験では練習問題でやってこなかった単語や問題もちらほらあって一瞬焦りましたが、以下のように乗り切りました。
- 自信がある回答はカウントしておく
- 自信がない回答は見直しチェックを入れる
- 試験時間の2/3目標で、とにかく最後まで進める(固まっていても解決しないので)
- 自信がある回答数が75%を超えていれば、そのまま終了してもOK
- 自信がある回答数が75%以下、もしくはできるだけ高いスコアを目指したければ、見直しを行う(他の問題を解いているうちに気付けたりすることも)
結果的に、スコアは910だったのでやり方は間違ってなかったかなと思っています。
OpenAI Serviceなど今後の需要も見込めるので、引き続きAI系も含めた他の資格取得も目指して学習していきます。
AZ-900の取得を考えている方や、興味を持っている方の参考になれば幸いです。