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AzureのLinux VMにリモートデスクトップで接続する方法

Last updated at Posted at 2023-09-14

今回は、私のメモという意味合いでもAzureのLinux VMにRDPする方法をまとめたいと思います。

大まかな流れ

ざっくり書くと下記の手順となります。

  1. Azure VMを作成する。
  2. VMにxrdpをインストールする。
  3. NSGでリモートデスクトップの受信ポートを開放する。
  4. 実際にリモートデスクトップでVMに接続する。

Azureのリソース構造

本題に入る前に、以下の用語について理解する必要があります。

  1. 管理グループ
  2. サブスクリプション
  3. リソースグループ
  4. リソース

詳しくはこちらの記事が分かりやすいので、参照してください。

Azure VMを作成する

管理グループ、サブスクリプション、リソースグループが作成出来たら本題に入ります。

  1. Azureの検索画面で「virtual machines」と入力し、赤枠をクリックする。
    azure1.png

  2. 「作成」をクリックする。
    azure2.png

  3. 「Azure仮想マシン」をクリックする。
    azure3.png

  4. 仮想マシンの作成の基本画面で以下の通りに入力する。
    azure4.png
    image.png

    • サブスクリプション:VMを配置したいリソースグループに所属するサブスクリプションを選択する
    • リソースグループ:VMを配置したいリソースグループを選択する
    • ユーザ名:VMにログインする際の任意のユーザー名を入力する
    • パスワード:VMにログインする際の任意のパスワードを入力する

    それ以外は画面の通りに入力して問題ありません。
    ここでのポイントは受信ポートの規則にSSHを設定しておくことです。
    RDPに接続するために、一旦SSHでログインしてコマンドを実行する必要があるので、SSHのポートを開放しておかないと後で躓きます。
    なお、後から設定変更できるため、ポートを閉じても問題ありません。

  5. 次にディスクは以下の通りに入力してください。
    image.png

  6. ネットワークは以下の通りに入力してください。
    image.png
    image.png

  7. 管理、監視、詳細、タグは設定を変更しません。確認及び作成まで進めて、作成をクリックします。
    azure5.png

  8. デプロイが終わるとVMの作成が完了します。次にVMにSSHでログインしてxrdpをインストールします。
    aaa.png

VMにxrdpをインストールする。

下記のサイトをベースにVMにxrdpをインストールします。

  1. 作成したVMの概要からパブリックIPアドレスをコピーします。
    記事投稿時にはVMは削除されているため、今回はパブリックIPアドレスを見せていますが、外部には見せないようにしましょう。
    azure6.png

  2. PowerShellを起動し、下記のコマンドを入力します。
    ユーザー名はVM作成時に設定したユーザー名、パブリックIPは前の手順でコピーしたIPです。。

    ssh "ユーザー名"@"パブリックIP"
    
  3. 以下のようなメッセージが表示されるため、「yes」と入力します。
    image.png

  4. パスワード入力画面が表示されますので、VM作成時に設定したパスワードを入力します。
    image.png

  5. sshでログインが完了したら、以下のコマンドを入力して、インストール完了です。

# aptを使用してxfce をインストールする。
sudo apt-get update
sudo DEBIAN_FRONTEND=noninteractive apt-get -y install xfce4
sudo apt install xfce4-session

# xrdpをインストールする。
sudo apt-get -y install xrdp
sudo systemctl enable xrdp

# xrdp ユーザーに証明書へのアクセス権を付与する
sudo adduser xrdp ssl-cert

# セッションの開始時に使用するデスクトップ環境を xrdp に指定する。
echo xfce4-session >~/.xsession

#  xrdp サービスを再起動して、変更内容を有効にします。
sudo service xrdp restart

NSGのリモートデスクトップの受信ポートを開放する

次にRDPの受信ポートを開放します。
NSGとはネットワークセキュリティグループの略で、パケットフィルタリングやファイヤウォールのような役目をします。
詳細は以下の記事を参照してください。

それでは、解説していきます。

  1. VMを作成したリソースグループから、NSGを選択する。
    azure7.png
  2. 左のメニューから受信セキュリティ規則を選択する。
    azure8.png
  3. 追加を選択する。
    azure9.png
  4. 下記の通りに入力して、追加します。
    今回はテスト用のVMなので、どこからでもアクセスできるようにしていますが、仕事などで利用される場合は、ソースやソースポート範囲を適切に設定して、第3者からアクセスできないようにする必要があります。
    azure10.png
  5. 受信セキュリティ規則に追加されていれば、完了です。
    azure12.png

実際にリモートデスクトップでVMに接続する。

最後に接続できるか確認します。

  1. windowsの検索から「リモートデスクトップ接続」を入力して、以下のアイコンをクリックする。
    image.png
  2. リモートデスクトップ接続画面でパブリックIPとユーザー名を入力する。
    image.png
  3. 証明書が発行されていないので、警告画面が表示されますが、「はい」を押す。
    azure11.png
  4. ログイン画面が表示されるので、パスワードを入力する。
    image.png
  5. 下記の画面が表示されると、リモートデスクトップで接続できています。お疲れ様でした。
    image.png

まとめ

今回は、Azureの仮想マシンでLinux OSを入れた時にリモートデスクトップ接続する方法を解説しました。
私自身、少し苦戦して色々調べて、解決に至ったので、Azureを触り始めた方のお役に立てれば幸いです。

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