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【AWS】パブリック IPv4 アドレスを使用していると追加で料金が発生する件

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はじめに

先日AWSから「パブリック IPv4 アドレスの利用に対する新しい料金体系を発表 」がありました。

AWS は、パブリック IPv4 アドレスの利用に対して新しい料金体系を導入します。2024 年 2 月 1 日より、特定のサービスに割り当てられているかどうかに関わらず、すべてのパブリック IPv4 アドレスの利用に対して 1 IP アドレスあたり 0.005 USD/時間 が課金されます(アカウントに払い出されているものの、 どの EC2 インスタンスにも割り当てられていないパブリック IPv4 アドレスに関しては、すでに課金が適用されています)。

確認方法

AWS環境にて実際に利用しているパブリックIPv4 アドレスを確認してみましょう。

1.AWSコンソールを開いたら、上部の検索用バーに「VPC」と入力し、検索結果から「VPC」をクリックする。

qiita23111301.png

2.左側にある「VPC IP Address Manager」をクリックする。

qiita23111302.png

3.「VPC IP Address Manager」が表示されたら、左側にある「パブリックIPに関するインサイト」をクリックする。

qiita23111303.png

4.「パブリックIPに関するインサイト」が表示されるので、ここで確認する。

qiita23111304.png

上記の画像を確認しますと、18パブリックIP使用している事がわかります。
グラフで利用されている用語を説明します。

  • Elastic IP アドレス (EIP): Amazon が提供する静的なパブリック IPv4 アドレスであり、EC2 インスタンス、Elastic Network Interface、または AWS リソースと関連付けることができます。

  • EC2 パブリック IPv4 アドレス: Amazon が EC2 インスタンスに割り当てるパブリック IPv4 アドレスです (デフォルトのサブネットで EC2 インスタンスが起動された場合、またはパブリック IPv4 アドレスを自動的に割り当てるように設定されたサブネットでインスタンスが起動された場合)。

  • BYOIPv4 アドレス: Bring-Your-Own-IP (BYOIP) 機能により AWS に持ち込む IPv4 アドレス範囲のパブリック IPv4 アドレスです。

  • サービスマネージド IPv4 アドレス: AWS サービスにより自動的に AWS リソースにプロビジョニングされて管理されるパブリック IPv4 アドレスです。例えば、Amazon ECS、Amazon RDS、Amazon Workspaces のパブリック IPv4 アドレスなどです。

料金について

2024年2月1日より以下の料金が追加で発生致します。

パブリック IP アドレスのタイプ 現在の料金/時間 (USD) 新料金/時間 (USD)
(2024年2月1日より適用)
VPC 内のリソース、Amazon Global Accelerator、AWS Site-to-Site VPN トンネルに割り当てられた、使用中のパブリック IPv4 アドレス(AWSが提供するパブリック IPv4 アドレスおよび Elastic IP アドレスを含む) 無料 $0.005

例.パブリック IPv4 アドレス18個利用

■パブリックIPの利用料金(1か月)
・1時間: 0.09ドル (0.005ドル ✕ 18個)
⇒日本円:150×0.09=13.5円

・月額: 64.8ドル (0.09ドル x 24時間 x 30日) 
⇒日本円:150×64.8=9,720円
※レート(1ドル:150円)

意外と金額が大きいことがわかります。

所感

AWSとしては、以下のような意図があるようです。

IPv4 アドレスはますます希少な資源となっており、パブリック IPv4 アドレスを取得するためのコストは、過去 5 年間で 300% 以上上昇しています。この新しい料金体系の導入は、私たち自身のコストを反映したものであり、また、パブリック IPv4 アドレスの使用を節約し、モダナイゼーションおよび IPv4 アドレスの保全策として IPv6 の採用を奨励することを意図しています。

パブリック IPv4 アドレス一つのコストは小さいかもしれませんが、
積み重なると無視できないものになるかと思います。

今一度、環境を見直し不要なパブリック IPv4 アドレスは削除するよう徹底した方がよいでしょう。

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