#目次
1.はじめに
2.延長サポートについて
3.所感
はじめに
先日(2023/9上旬)、RDS for MySQL5.7の標準サポート終了日についてAWS側から発表がありました。
◆Amazon RDS でサポートされている MySQL メジャー バージョン
以下現時点での各MySQLのEOL
MySQLのメジャーバージョン | コミュニティリリース日 | RDSのリリース日 | コミュニティサポート終了日 | RDS標準サポート終了日 |
---|---|---|---|---|
MySQL 8.0 現在のマイナーバージョン: 8.0.34 |
2018 年 4 月 19 日 | 2018 年 10 月 23 日 | 2026年4月 | 2026 年 7 月 31 日 |
MySQL 5.7 | 2015 年 10 月 21 日 | 2016 年 2 月 22 日 | 2023年10月 | 2024 年 2 月 29 日 |
詳細は以下AWS公式にてご確認ください。
延長サポートについて
EOLの発表と同タイミングで「延長サポート」についても発表がありました。
延長サポートの説明として、公式サイトに記載ある内容を流用させていただきます。
MySQL 5.7、PostgreSQL 11、およびそれ以降のメジャーバージョンを実行している Amazon Aurora および Amazon RDS データベースインスタンスの Amazon RDS 延長サポートを、コミュニティのサポート終了後も継続いたします。Amazon RDS 延長サポートを利用すると、ビジネス要件を満たすのに役立つ新しいメジャーバージョンへのアップグレードを最大 3 年間延期できます。延長サポートは、Aurora MySQL 互換エディション、Aurora PostgreSQL 互換エディション、RDS for MySQL、RDS for PostgreSQL でご利用いただけます。
◆延長サポート利用時の注意点
1.延長サポートを有効にする必要がある
2.RDS の標準サポート終了日より前にリリースされた最後のマイナーバージョンでのみ利用可能
3.延長サポートは追加料金が発生する
延長サポートの詳細については以下をご確認ください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/extended-support.html
1.延長サポートを有効にする必要がある
2023 年 12 月から、AWS コンソール、CLI、および API を使用して Amazon RDS 延長サポートが有効になります。
2.RDS の標準サポート終了日より前にリリースされた最後のマイナーバージョンでのみ利用可能
現在(2023/10上旬)最新のMySQL5.7のマイナーバージョンは「5.7.43」
3.延長サポートは追加料金が発生する
RDS 延長サポートは、時間あたりの vCPU ごとに料金が設定され、延長サポート1年、2年目と3年目の料金は違います。
以下延長サポート料金を表にまとめました。
リージョン | 1 年目と 2 年目の料金 (vCPU 時間あたり) |
3年目の料金 (vCPU 時間あたり) |
---|---|---|
アジアパシフィック (東京) | $0.120 | $0.240 |
◆例.db.t2.medium(2vCPU)の場合
※1ヵ月100%稼働は30.5日x24時間=732時間
- 2年目迄の料金
- 1か月利用料金
732時間×$0.240(2vCPU)=175.68ドル
- 1か月利用料金
[日本円]
175.68x148=約26000円
※1ドル=148円で計算
- 3年目からの料金
- 1か月利用料金
732時間×$0.480(2vCPU)=351.36ドル
- 1か月利用料金
[日本円]
351.36x148=約52,000円
※1ドル=148円で計算
ここに通常のRDS利用料金が発生してきます。
かなり料金が高めなことがわかります。
所感
延長サポートについては、あくまでメジャーバージョンアップ実施するまでの猶予期間として考えたほうが良いでしょう。ただ、思った以上に追加コストが発生しますので、やはりRDSの標準サポート終了日までにメジャーバージョンアップ実施した方が良いかと思います。