2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Automatorに初めて触ってみた件

Posted at

はじめに

タイトルに記載している通り、MacOS標準アプリの一つ「Automator」に初めて触ってみました。
自分自身Mac歴はだいぶ長いのになぜか触る機会が全くなかった「Automator」ですが、せっかく触るならと色々と情報をまとめてみました。
(だいぶ軽い内容なので、ディープな情報を求めてるAutomatorジャンキー向けではありません。ご了承いただけますと幸いです。)

環境

  • macOS:Ventura 13.4.1
  • Automator:2.10

Automatorとは

automatorアイコン.png

AutomatorはMacOSの標準アプリです。
用意されたいくつかの「アクション」を組み合わせた処理を作成することで、作業の自動化・効率化を図ることができます。
既に用意されている「アクション」を元に作成するため、スクリプト言語などの知識がなくても処理が作成できます。

下記のように、いくつかの単純なアクションが用意されています。

アクション.png

そのアクションを下記のように組み合わせていくことで、1つの処理を作成していくことができます。

ワークフローの例.png

※ ただし、用意されていない「アクション」を実現するためには、スクリプト言語を用いて処理を記述する必要があります。
(色々やろうとすると、スクリプト言語で書いたアクションを間に挟む形になります。)

作成できる書類の種類

Automatorで作成した処理は書類という形で保存されます。

書類は8つに分類されています。

  • ワークフロー
  • アプリケーション
  • クイックアクション
  • プリントプラグイン
  • フォルダアクション
  • カレンダーアラーム
  • イメージキャプチャプラグイン
  • 音声入力コマンド

書類ごとの特徴

ワークフロー

Automatorアプリケーションを開いた状態で処理を実行します。

アプリケーション

生成された書類は下記のようなアイコンとして保存されます。
アプリケーション1.png
そのアイコンに対してフォルダやファイルをドロップ&ドラッグすることで、そのフォルダやファイルを対象とした処理が実行されます。

クイックアクション

フォルダやファイル、サービスメニュー1、TouchBar2から処理を実行できます。

フォルダやファイルから実行する場合は、対象となるフォルダやファイルの右クリックメニューのクイックアクションから対象のクイックアクションを選択します。
クイックアクション1.png

サービスメニューから実行する場合は、対象となるアプリケーションを開いた状態でメニューバーの「対象アプリケーション名」→「サービス」から対象のクイックアクションを選択します。
クイックアクション2.png

TouchBarから実行する場合は、事前にTouchBarに「クイックアクション」のアイコンを追加する必要があります。

システム設定を開き「キーボード」→「Touch Bar設定…」→「Control Stripをカスタマイズ…」から「クイックアクション」のアイコンをTouchBarに追加することができます。
TouchBar設定1.png

TouchBar設定2.png

TouchBar設定3.png

TouchBarに追加されたクイックアクションアイコンをクリックして対象のクイックアクションを選択することで処理が実行されます。

プリントプラグイン

印刷時のメニューから印刷物を対象として処理を実行します。

処理を実行する場合は印刷時のメニュー下部のアローボタンから選択します。
プリントプラグイン1.png

フォルダアクション

対象のフォルダにファイルやフォルダを追加した際に、そのフォルダを対象として処理が実行されます。

フォルダアクションは事前に対象のフォルダへの紐付け設定を行う必要があります。

まずは、対象フォルダの右クリックメニューから「サービス」→「フォルダアクション設定」を選択します。
フォルダアクション1.png

次に「フォルダアクションを使用」にチェックをつけ、アクション付きフォルダに対象フォルダが入っていることを確認し、スクリプトに対象処理を追加することで設定完了です。
フォルダアクション2.png

カレンダーアラーム

カレンダーアプリで指定した日時に処理が実行されます。

設定はカレンダーアプリから実施します。
カレンダーアプリ.png

まずは、対象日にイベントを作成し「通知」→「カスタム」を選択します。
カレンダーアラーム1.png

次に「ファイルを開く」選択後に「その他」から対象処理を指定することで設定完了です。
カレンダーアラーム2.png

イメージキャプチャプラグイン

イメージキャプチャアプリで取り込んだイメージを対象として処理を実行します。
イメージキャプチャアプリ.png

処理を実行する場合は、画像を取り込んだ後にウィンドウ下部の「読み込み先」から選択します。
イメージキャプチャ1.png

音声入力コマンド

指定した単語をMacの音声コントロールから入力することで処理を実行します。

単純な例になりますが、下記のような処理を作成したとします。
音声入力コマンド1.png
この処理の「コマンド有効」をオンにし、Macの音声コントロールをオンにした状態でマイクに向かって 画面オフ(がめんおふ) と話しかけることでスクリーンセーバが開始されます。

書類の保存先

一部を除いた書類は指定のフォルダ先に保存されます。

書類の種類 保存先のフォルダパス
ワークフロー ユーザが保存時に指定したパス
アプリケーション ユーザが保存時に指定したパス
クイックアクション /Users/ユーザ名/Library/Services
プリントプラグイン /Users/ユーザ名/Library/PDF Services
フォルダアクション /Users/ユーザ名/Library/Workflows/Applications/Folder Actions
カレンダーアラーム /Users/ユーザ名/Library/Workflows/Applications/Calendar
イメージキャプチャプラグイン /Users/ユーザ名/Library/Workflows/Applications/Image Capture
音声入力コマンド /Users/ユーザ名/Library/Speech/Speakable Items

自動化の例

フォルダ内にある複数のイメージファイルを名前順に並び替えた状態で1つのPDFファイルにまとめる処理を、クイックアクションとして自動化してみた一例です。

自動化1.png

自動化2.png

あとがき

今回は軽く触ってみただけなので、まだ深く掘り下げていません。
今後時間が取れるようであれば、もう少し触ってみてその内容をまとめるかもしれません。

  1. メニューバーの「対象アプリケーション名」→「サービス」に表示されるメニュー

  2. Macbookのキーボード上部に取り付けられたタッチ式ディスプレイ

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?