メジャーバージョンアップ実施の経緯
- 先日RDS MySQL5.7のEOLが2024年2月29日と発表された。
これに伴い、RDSのマイナーおよびメジャーバージョンアップが必要となった。
今回は今後のことを考え、メジャーバージョンアップを実施することにした。
その手順についてまとめる。
作業日前までに行うこと
パラメータグループの作成
- RDSのパラメータグループではファミリーがあり、現在使われているパラメータ―グループでは「5.7」となっている。
- こちら更新はできないため、新しく作成する必要がある。
- 詳しい手順は割愛するが、現在のパラメータグループとパラメータ―を比較しながらファミリーが「8.0」のパラメータグループを作成する必要がある。
作業当日にバージョン実施前に行うこと
バンプファイルの取得
- 今回は都合により作成しないが、メジャーバージョンアップで細心の注意が必要なため、可能な限りバックアップは作成する。
スナップショットの作成
- AWSコンソールにログイン、サービス「RDS」に移動し、左タブ「データベース」に移動
- これからバージョンアップするRDSにチェックを入れ、「アクション」をクリック、「スナップショットの取得」の作成をクリック。
- スナップショット名を入力し、「スナップショットの取得」ボタンを押す。
- 5分ほでスナップショットはできるため、左ペイン「スナップショット」に移動し、ステータスが利用可能になるまで待つ。
※スナップショット名は任意であるが、日付を付けておくことで最新のスナップショット判別がつきやすくなる。
事前のテーブル確認
- RDSに接続しテーブル内容の確認を行う。接続方法は環境や案件によって異なるため、ここでは割愛する。
- 接続し、DBの選択まで終えたら以下のコマンドを実行
mysql> show tables; - こちら実行結果を残しておき、バージョンアップ後の確認に使用する。
メジャーバージョンアップの実行
- サービスRDS>「変更するDB名」を選択>右上の「変更」をクリック
"以下のように選択後、「続行」をクリック- DB エンジンバージョン:8.0.34
- DB パラメータグループ:上記の手順で作成したファミリーが8.0のパラメータグループを選択
- 「変更のサマリー」で変更内容を確認する。問題がなければ「すぐに適用」を選択し、「DBインスタンスを変更」をクリックする
- 更新の完了を待ち、ステータスが「利用可能」になることを確認
- (参考までに)更新するRDSによって更新時間は大きく変わるが、今回の更新は約13分で完了した
更新後確認
- RDSへの接続を行い、正常に接続できるかの確認を行う
- パラメータ―グループが正常に適用されているかの確認を行う
- sqlコマンドを使用し、パラメーターが正常化の確認を行う。環境によって確認内容は異なるため、今回は割愛
-以下コマンドを実行
mysql> show tables;
- sqlコマンドを使用し、パラメーターが正常化の確認を行う。環境によって確認内容は異なるため、今回は割愛
- 上記のコマンドで得た結果と事前に取得した結果を比較し、一致していることを確認する。
感想
- バージョンアップ自体の時間はさほどかからないが、メジャーバージョンということもあり、事前確認、事後確認、バックアップ等には時間惜しまずかけるべきということを学んだ