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戦争映画はSIerの激ヤバ現場に似ている

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私は映画が好きです。
特に戦争映画に惹かれます。
私は軍人でも自衛官でもなくただのSEなのですが、戦争映画の登場人物たちにとても自己投影してしまいます。
それは、戦争映画とSIerの激ヤバ現場に共通点があるからかもしれません。
そう思い立ってこの記事を投稿します。

紹介する映画

今回紹介する映画は『1917』です!
私は今まで200本以上映画を観ているのですが、この映画はそのなかでも1,2を争うほど大好きな映画です。
【あらすじ】
第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。この伝令が間に合わなければ味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる――。刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・。

共通点

今回の記事の執筆のために、改めて映画を見直しました。映画を観ながら、自分の過去や先輩・同期から伝聞した話を頭でさらい、共通点をメモしていきました。
映画のストーリー順に共通点を挙げていきます。ネタバレ嫌な人はここでストップです。

いきなり召集、派遣先の仕事の詳細は教えてもらえない

→上長から言われた説明が真実だったためしがない。ヤバい案件を詳細に説明すると拒否されるから?

ドイツ軍が占領地を戦略的撤退、追いかけたら罠だが別部隊がそれを知らずに追跡

→仕様が刻々と変化している。最新の仕様はマネジメントの一部が知っていてそれをマネジメント同士でさえ共有していない。もちろん末端は知らない。

電話線をドイツ軍が切ったので、無線で連絡が取れない

→必ずしも最新機器で効率よく作業できるわけではない。キャプチャをコピーアンドペースト。

任務を遂行するのは通常部隊だが、たまに少人数で行動

→大抵の案件は5人などまとまった人数で同じプロジェクトに派遣されるが、顧客の都合でたまに単独で派遣される

「いつになったら補充兵が来る」

→空いている人員などいない

「今は何曜日だ?」

→休日出勤しすぎると曜日感覚が消える

ドイツ軍撤退後の塹壕に罠が仕掛けられている

→離任したエンジニアの残したスパゲッティーコードにバグがあって、総合テストフェーズやリリース後に発覚する。誰も読めない。

遠くから戦闘機で自軍とドイツ軍が戦ってるのが見える

→すし詰めのオフィスの隣の島の別プロジェクトが炎上している様子が見える

仲間が途中で死ぬ

→さすがに物理的に○されることはないが、責任感強くて優しい人ほどヤバ案件に心を傷めて離脱する。そして何も知らないのに自分が最古株になってしまった。

沼にハマった車を力技でみんなで押す

→データ移行を手作業で土日に実行。移行用のプログラムを組む時間が惜しい

乗り合わせた同僚と打ち解け、心配される

→たまに会った同期の案件が酷すぎて引く

「なんでやつらは降伏しない?」

→やめたら契約違反で損害賠償……

突撃の直前で上官が泣く

→本番リリース前日にプレッシャーでPLが一睡もできない

大佐が早く出撃したがる

→リリース日を延ばせないのでテストが不十分でも上長が早く次の工程へ進みたがる

しんどいことはたくさんあるけれど、なんとか仕事はやり遂げようとする。公共性の高いシステムだと尚更

→結局これがすべて

相違点

念のため、戦争映画とSIerの激ヤバ現場の相違点を挙げます。

転職できない

ここが一番大きいかもしれません。
総力戦の時代は健康な男性はほぼ強制的に召集されます。
「この現場しんどいし自分に向いていないんで残業なしのホワイトな職場に転職します」なんてことはできないです。
SEはスキルがあって需要があればできます。

国同士で戦う

これもないです。そもそもお客様と戦闘とかないです。
でもひどい現場だと、お客様と「言った言わない」の泥沼の争いになることもあります…。

生死をかけた戦いをする

これも重複してしまいますが、命懸けでドンパチはやらないですね。銃を撃ち合うSEとか聞いたことないです。
でも、精神的ストレスで暴飲暴食や病気になってしまう方もいます。激ヤバ現場は健康からは程遠い存在です。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
少しでもクスッと笑っていただけたら、そして私の大好きな映画に興味を持っていただけたら嬉しいです!

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