実施環境:
Microsoft Edge 131.0.2903.146 (64bit)
iOS 16.7.10
LINE 14.21.0
0. 概要
集客・販売促進において広告と一緒によく用いられるものとして、商品の割引やおまけの配布などを提供する「クーポン」があります。
LINE 公式アカウントにも、もちろんクーポン機能は存在します。
今回はこのクーポン機能について見ていきます。
1. クーポンを作成する
クーポンを作成するには、まず公式アカウントの管理画面に入った後「ホーム」タブを選択し、左のメニューから「ツール」⇒「クーポン」を選択します。
「クーポンを作成」をクリックします。
クーポンの獲得条件を選択します。
獲得条件は後から変更もできますが、変更すると設定内容がリセットされるので最初にきちんと決めておくようにしましょう。
今回はとりあえず、「条件なし」を選択してみます。
これで、クーポンの編集画面に移動しました。
2. クーポンの編集
2.1. クーポン名
クーポンの名前は「基本設定」⇒「クーポン名」で入力できます。
クーポン名は 60 文字以内で入力可能です。
既に作成済みのクーポンと同じ名前でも構いません。
2.2. 獲得条件
上でも書いた通り、クーポンの獲得条件は後からでも変更可能です。
クーポンの獲得条件は「基本設定」⇒「獲得条件」の「変更」をクリックし、変更後の獲得条件を選択することで変更できます。
選択できる獲得条件は以下の 3 つです。
- 条件なし:条件なく誰でもクーポンを獲得できます
- 抽選: *** % の確率で当選したユーザのみクーポンを獲得できます、当選者数に上限を設けることも可能です
- 友だち紹介:クーポンと一緒に設定する紹介ページを使い、紹介したユーザとされたユーザがクーポンを獲得できます
2.3. 有効期間
「クーポン設定」⇒「有効期間」からクーポンの有効期間を分単位、タイムゾーンありで指定できます。
この項目は入力必須であり、有効期間は必ず設定する必要があります。
なお、開始日時には過去の日時と未来の日時のどちらも指定できますが、終了日時には未来の日時しか指定できません。
2.4. 画像
「クーポン設定」⇒「写真」の「画像をアップロード」からクーポンの画像を設定できます。
この項目は必須項目でないので、画像なしのクーポンも作成できます。
画像のアップロードはファイルを直接ドラッグ & ドロップしてもよいですし、「ファイルを選択」をクリック後ファイルを選択して「開く」でも設定できます。
なお、利用できるファイルには以下の条件があります。
- 10 MB 以下
- 拡張子が jpg, jpeg, png
LINE 公式サイトでは、クーポン用のテンプレート画像も配布しています。
https://campus.line.biz/line-official-account/courses/template/
2.5. 利用ガイド
「クーポン設定」⇒「利用ガイド」には、クーポン利用の詳細情報が 500 文字以内で記載できます。
2.6. LINE ヤフーサービスへの掲載
「クーポン設定」⇒「 LINE ヤフーサービスへの掲載」を「掲載する」に設定すると、 LINE ヤフーの各種サービスにクーポンが掲載されるようになります。
クーポンを LINE ヤフーサービスに掲載することで、より幅広い集客が見込めます。
掲載するに設定した場合、例えば LINE アプリの「ウォレット」⇒「クーポン」で開ける LINE クーポンの画面から設定したクーポンが確認できるようになります。
なお、この機能を利用するには公式アカウントの認証が必要なので、少々ハードルが高いです。
https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/verified-account/
2.7. 使用可能回数
クーポンの使用可能回数を変更する場合は、「クーポン設定」⇒「使用可能回数」を変更します。
期間中 1 回だけ使用できるか、期間中は何回でも使用できるかを選択できます。
2.8. クーポンコード
クーポンに対しコードを設定する場合は、「クーポン設定」⇒「クーポンコード」を「表示する」に変更します。
コードは 16 文字以内の文字列で設定できる他、バーコードを画像ファイルで設定することも可能です。
バーコードを画像ファイルで設定する場合には以下の条件があります。
- 3 MB 以下
- 拡張子が jpg, jpeg, png
2.9. クーポンの内容
クーポンの内容は、「クーポン設定」⇒「クーポンタイプ」で設定できます。
選択できるタイプは以下の通りです。
- 割引:「 *** 円引き」のように支払い額を減らすのに使える、最も一般的なタイプです
- 無料:「トッピング 1 個無料」のように、本来有料の商品を無料で提供するのに使えます
- プレゼント:「ステッカープレゼント」のように、商品として販売していないノベルティを提供するのに使えます
- キャッシュバック:割引に近いですが、一度支払った後返す形になるので少々扱いが異なります
- その他:その他任意の内容に使用できます
割引やキャッシュバックの場合は、その値も同時に指定できます。
例えば割引の場合は「 *** 円引き」「 *** % 引き」「 *** 円の商品を *** 円にする」が選択できます。
無料やプレゼントの場合は内容を指定する欄はないので、クーポン名や利用条件など他の箇所で内容を指定する必要があります。
2.10. クーポンの利用条件
クーポンの利用条件は「クーポン設定」⇒「利用条件」から入力できます。
クーポンの利用条件は 30 文字以内で入力できます。
また、利用条件を入力しないことも可能です。
3. クーポンの一時保存
クーポンを一時保存する場合は、「下書き保存」をクリックします。
一時保存なので、公開はされません。
一時保存したクーポンは、後述の一覧の「下書き」タブから確認できます。
4. クーポンの公開
クーポンを公開するには、「保存」をクリックし、確認メッセージで再度「保存」をクリックします。
公開したクーポンは有効期間内なら後述の一覧の「有効期間前・有効」タブに、有効期間外なら同じ一覧の「期限切れ・終了」タブに表示されます。
なお、この時点でクーポンは公開されてはいますが、まだ配布はされていません。
クーポンの配布については後ほど説明します。
5. 作成済みクーポンの確認
作成済みのクーポンは、「ホーム」タブの「ツール」⇒「クーポン」に一覧が表示されます。
有効期間内のものなら「有効期間前・有効」タブから、有効期間外のものなら「期限切れ・終了」タブから、一時保存したものなら「下書き」タブから確認できます。
クーポンの詳細を確認したい場合は、そのクーポンの名前をクリックすると確認できます。
6. 作成済みクーポンの編集
作成済みのクーポンを編集するには、編集したいクーポンの名前をクリックした後、右上の「編集」をクリックします。
なお、編集できるのは一時保存したクーポンだけです。
公開済みのクーポンは編集できません。
7. 作成済みクーポンのコピー
作成済みのクーポンをコピーして新しいクーポンの下書きに利用したい場合は、「…」⇒「コピー」をクリックします。
8. 作成済みクーポンの削除
作成済みのクーポンを削除したい場合は、「…」⇒「削除」をクリックした後確認メッセージで「削除」をクリックします。
削除に成功したら、画面の右上に「削除しました」というメッセージが表示されます。
なお、削除できるのは一時保存したクーポンだけです。
公開済みのクーポンは削除できません。
ただし、後ほど紹介しますが強制的に利用できなくすることは可能です。
9. 公開済みクーポンを強制的に利用できなくする
ここでは公開済みのクーポンを強制的に利用できなくする手順を紹介していますが、むやみにクーポンの利用を中止するとユーザとの間に大きなトラブルが生じる恐れもあります。
やむをえない場合を除き、公開済みのクーポンを強制的に利用できなくするのは避けたほうがよいでしょう。
公開済みのクーポンを強制的に利用できなくするには、対象クーポンの名前をクリックして左上の「終了」をクリック後、確認メッセージで「終了」をクリックします。
終了に成功したら、画面の右上に「終了しました」というメッセージが表示されます。
終了したクーポンは一覧の「期限切れ・終了」タブに表示されます。
10. 公開済みクーポンの配布
さて、公開したクーポンですが、このままではユーザの手元に届きません。
なんらかの方法でユーザに配布する必要があります。
公開した有効期限内のクーポンをユーザに配布するには、まず「…」⇒「シェア」をクリックします。
すると、以下のようにユーザに配布するための手段がいくつか表示されます。
クーポンをユーザに配布するには、以下のような方法があります。
- 友だち追加クーポンに設定:友だち追加時、追加したユーザへ自動でクーポンが配布されるようにします
- メッセージとして配信:最も一般的な方法で、クーポンをメッセージとしてトーク画面に投稿します
- LINE VOOM に投稿: LINE VOOM へクーポンを投稿します
- キーワード応答に設定:何らかのキーワードをユーザがトーク画面に投稿した際、クーポンが応答メッセージとして自動でトーク画面へ投稿されるように設定します
- クーポン URL : LINE 外部からクーポンにアクセスするための URL で、各種 SNS に投稿したり、 QR コードにしたりして利用できます
今回はとりあえず「メッセージとして配信」をクリックしてみます。
するとクーポンが設定されたメッセージの配信画面が開くので、適当にメッセージを編集して配信します。
メッセージとして配信されたクーポンは、実画面上で以下のように確認できます。