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Splunk: 2つのグラフを表示する、オーバーレイ・複数要素表示・トレリス

Posted at
実施環境: Splunk Free 8.2.2

0. 概要

Splunk では検索結果をグラフにすることができます。
基本的に1つの検索結果で作成できるグラフは1つですが、棒グラフと折れ線グラフを合わせたり、値の範囲が異なる2つのグラフを重ね合わせたりと、1つの検索結果から複数の別のグラフを作りたい場合があります。
そのような場合に活用できる機能を紹介します。

なお、今回は以下の SPL を縦棒グラフ( Column Chart )にして使用します。

Splunk
index="_internal"
| timechart span=1m count AS cnt, dc(source) AS dcnt

WS000080.JPG

1. オーバーレイ

まずは元のグラフについて、 dcnt のグラフを折れ線グラフにすることを考えます。
折れ線グラフを他のグラフに重ねたいときに利用できるのが「グラフのオーバーレイ」という機能です。

グラフのオーバーレイを使用する場合は、「フォーマット」⇒「グラフのオーバーレイ」で設定します。

WS000120.JPG

まずは「オーバーレイ」に「 dcnt 」を選択してみます。
すると、以下のようになります。
わかりにくいですが、「 dcnt 」が折れ線グラフになっています。

WS000083.JPG

もう少しわかりやすくしてみましょう。

上のグラフだと値が大きい「 cnt 」と値が小さい「 dcnt 」が同じ縦軸でグラフ化されているため、「 dcnt 」がわかりにくくなっています。
なので、「軸として表示」をオンにして縦軸を分けます。
すると、以下のようになります。

WS000084.JPG

「 cnt 」の縦軸は左、「 dcnt 」の縦軸は右と分けられ、グラフが見やすくなりました。

ここまで縦棒グラフ( Column Chart )を使用してきましたが、オーバーレイは他に横棒グラフ( Bar Chart )、折れ線グラフ( Line Chart )、面グラフ( Area Chart )でも使用できます。
各グラフで使用したイメージは以下の通りです。

WS000088.JPG

WS000085.JPG

WS000086.JPG

ちなみに、オーバーレイする側のグラフは折れ線グラフ以外にはできません。

2. 複数要素表示

単に縦軸を分けたいだけなら、「複数要素表示」という機能も使用できます。
「フォーマット」⇒「全般」の「複数要素表示」を「はい」にすることで使用できます。

WS000091.JPG

すると、以下のようにグラフが縦に並べて分割されます。

WS000092.JPG

このままだと縦軸が同じで「 dcnt 」のグラフがわかりにくいので、縦軸を別にします。
縦軸を別にするには、「フォーマット」⇒「 Y 軸」の「軸範囲」を「独立」にします。

WS000093.JPG

すると、以下のように縦軸が別々になり「 dcnt 」のグラフが見やすくなりました。

WS000094.JPG

オーバーレイとの併用もできます。

WS000121.JPG

この機能も縦棒グラフ( Column Chart )の他に横棒グラフ( Bar Chart )、折れ線グラフ( Line Chart )、面グラフ( Area Chart )で使用できます。

3. トレリス

グラフを分割するには、「トレリス」という機能もあります。
「トレリス」から「トレリスレイアウトを使用」にチェックを入れることで使用できます。

WS000102.JPG

チェックを入れるとこのようにグラフが並びます。

WS000104.JPG

上は2つのグラフだけなのでわかりにくいですが、より多くのグラフを並べると格子状に並ぶことがわかります。

Splunk
index="_internal"
| stats count AS cnt BY source

WS000107.JPG

やはりこのままだと「 dcnt 」のグラフがわかりにくいので、縦軸を分けます。
「トレリス」の「スケール」を「独立」に変更します。

WS000122.JPG

変更した結果が以下です。
縦軸が分けられて、グラフが見やすくなりました。

WS000106.JPG

オーバーレイと併用もできます。

WS000123.JPG

この機能は縦棒グラフ( Column Chart )の他に横棒グラフ( Bar Chart )、折れ線グラフ( Line Chart )、面グラフ( Area Chart )、さらにその他のグラフでも使用可能です。

ちなみにこのトレリスや複数要素表示は、ダッシュボードの場合単にパネルを複数並べることでも同様のことができます。
パネルを並べるほうがカスタムもしやすいですが、それでもこれらの機能を使用する利点として、「検索実行が1回で済むためパフォーマンスがよい」「グラフの個数が検索結果により可変となる」といった点があります。
どちらがよいかは状況によりますが、選択肢の1つとして持っておいてもよいかと思います。

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