実施環境:
Microsoft Edge 131.0.2903.146 (64bit)
iOS 16.7.10
LINE 14.21.0
0. 概要
パソコンやスマホでメッセージのやり取りをしようとするとき、その選択肢は非常に多岐に渡ります。
電子メールを用いる人もいるでしょうし、 SMS という選択肢もあるでしょう。
アプリも非常に様々なものが存在します。
ただ、現在の、特に日本においてメッセージングアプリといえば、おそらく大半の人が LINE を思い浮かべるのではないかと思います。
この LINE のアカウントには通常のアカウントの他に、「公式アカウント」も存在します。
手軽さゆえ開封率が高いことや、ポイントカードの作成など多彩な機能が利用できることから、様々なお店や企業などで導入されています。
この LINE 公式アカウントですが、開設するのに資格や要件などが必要なわけではないですし、無料プランもあるので、誰でも作ることができます。
今回は、この LINE 公式アカウントを作成して、メッセージを 1 通送ってみます。
1. 料金プラン
2025 年 1 月 19 日現在、 LINE 公式アカウントには以下の 3 つのプランが存在します。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
---|---|---|---|
1か月あたりの料金(税別) | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
1か月あたりのメッセージ上限 | 200通 | 5,000通 | 30,000通(有料で追加可能) |
今回は無料のコミュニケーションプランを使用します。
なお、メッセージ数は送った回数×送った人数で計算されます。
例えば月 4 回、 50 人にメッセージを送った場合、一か月のメッセージ数は 4 × 50 = 200 通となります。
2. LINE Business ID の作成
まずは、 LINE 公式アカウントの作成に必要となる、 LINE Business ID を作成していきましょう。
これは LINE のアカウントそのものではなく、 LINE のビジネス向けサービスにログインするための ID となります。
LINE 公式アカウントは、このビジネス向けサービスの中の 1 つとなります。
LINE のビジネス向けサービスには、 LINE 公式アカウントの他にも広告、販促やデータソリューションなど様々なものが存在します。
以下の Web サイトにアクセスします。
手持ちの LINE アカウントを使用することもできますが、今回はメールアドレスから作成してみます。
「メールアドレスで登録」をクリックします。
メールアドレスを入力し、「登録用のリンクを送信」をクリックします。
クリックしても画面は変わりませんが、入力したメールアドレスを見に行くと以下のようなメールが届いているはずです。
メールを開き、「登録画面に進む」をクリックします。
名前とパスワードを設定し、「登録」をクリックします。
なお、パスワードは 10 文字以上で、英大文字 / 英小文字 / 数字 / 記号のうち 3 種類以上を含む必要があります。
「登録」をクリックすれば、 LINE Business ID が作成されます。
3. LINE Business ID の SMS 認証
さて、上記の手順の通り進めていれば、以下のようなログイン画面が表示されているはずです。
「ログイン」をクリックして、 LINE 公式アカウントの作成画面を開きます。
画面を閉じてしまった場合は、「 6. ログイン」を参照して LINE Business ID にログインしてください。
LINE 公式アカウントの作成画面を開くと、まずは SMS 認証を促すポップアップが表示されます。
「SMS認証を行う」をクリックします。
電話番号を入力し、「SMSを送信」をクリックします。
入力した電話番号に以下のような SMS が届くので、認証番号を確認します。
確認した認証番号を入力し、「確認する」をクリックします。
認証に成功したら以下のような画面に移りますので、「サービスに戻る」をクリックします。
4. LINE 公式アカウントの作成
さて、いよいよ LINE 公式アカウントを作っていきます。
まずは必要事項を記入します。
20 文字以内の適当なアカウント名を入力します。
メールアドレスと国は LINE Business ID のものがそのまま入力されているはずなので、基本的には変更不要です。
会社名は入力しなくても問題ありません。
業種、運用目的、使い方を選択します。
今回は動作検証が目的なので、とりあえず大業種は「個人」、小業種は「個人(その他)」、運用目的は「その他」、使い方は「未定」にしておきます。
なお、これらの選択肢によって使える機能が制限されたりすることはありません。
全て入力したら、「確認」をクリックします。
入力した内容を確認し、問題なければ「完了」をクリックします。
reCAPTCHA テストが走った場合は、テストを実施します。
以上で、 LINE 公式アカウントが作成されました。
ただ、実際の利用には、まだここからいくつかの規約に同意する必要があります。
「LINE Official Account Managerへ」をクリックします。
画面を閉じてしまった場合は、「 6. ログイン」を参照して LINE 公式アカウントのホーム画面を開いてください。
「情報利用に関する同意について」が表示されるので、「同意」をクリックします。
「LINEヤフーグループへの情報提供に関する個別規約への同意について」が表示されるので、「同意」をクリックします。
これで規約への同意も完了して、 LINE 公式アカウントのホーム画面に移ります。
お知らせのポップアップが表示された場合は × をクリックして閉じます。
「運用をはじめる前に」というポップアップで、作成した LINE 公式アカウントの QR コードが表示されます。
手持ちの LINE アカウントで読み込み、さっそく友だち追加をしてみましょう。
QR コードを閉じてしまった場合は、「 8. QR コードの生成」を参照して QR コードを生成してください。
QR コードによる友だち追加ですが、まずはスマートフォンの LINE アプリで「ホーム」タブを選択し、右上の人物マークをタップします。
追加方法で「 QR コード」を選択します。
カメラが起動するので、 QR コードを読み込みます。
正常に読み込みできれば以下のような画面が開くので、一番下のボタンをタップします。
一番下のボタンに「トーク」と表示されるようになったら追加完了です。
トーク画面には、定型の挨拶分が自動で投稿されています。
友だち追加が完了したら、「次へ」をクリックします。
「ホーム画面に移動」をクリックします。
これで、 LINE 公式アカウントが利用できるようになりました。
5. メッセージを投稿する
早速、メッセージを投稿してみましょう。
「ホーム」⇒「メッセージ配信」⇒「メッセージを作成」を選択します。
配信先や配信タイミングは今回編集しませんが、配信先を絞り込みたい場合や、特定の日時に配信を予約したい場合は指定することができます。
高度な設定も今回は使用しません。
「LINE VOOMに投稿」は最初からチェックが入っていますが、今回は使用しないので外してしまいます。
投稿文を入力します。
投稿された際のイメージは右側のプレビューで確認できます。
プレビューを確認して問題なければ、「配信」をクリックします。
確認メッセージが表示されるので、「配信」をクリックします。
無事、メッセージが投稿されました。
6. ログイン
LINE Business ID にログインして作成した公式アカウントのホーム画面を開くには、以下のように行います。
まずは、以下の Web サイトに接続して LINE Business ID にログインします。
「ビジネスアカウントでログイン」をクリックするとメールアドレスとパスワードの入力画面が出てくるので、入力して「ログイン」をクリックします。
ログインコードの入力画面が表示される場合は、登録しているメールアドレスに以下のようなメールが届いているはずです。
ログインコードを確認、入力して「ログイン」をクリックします。
これで、 LINE Business ID にはログインできました。
公式アカウントのホーム画面は、「アカウント」⇒「アカウントリスト」から作成した公式アカウントを選択すると開くことができます。
7. ログアウト
右上のアカウント名をクリックして、「ログアウト」をクリックすれば LINE Business ID をログアウトできます。
8. QR コードの生成
QR コードを生成する場合は、ホーム画面から「ホーム」⇒「友だちを増やす」⇒「友だち追加ガイド」を選択します。
友だちの追加方法が表示されるので、「友だち追加QRコードを作成」を選択します。
これで、 QR コードが生成されました。
色は緑と黒の 2 色から選べます。
「ダウンロード」をクリックすると、 QR コードを PNG 画像ファイルとしてダウンロードできます。
ダウンロードしたファイル自体は ZIP 圧縮ファイルとなっており、これを展開すると QR コードの画像ファイルが入っています。
ダウンロードされる画像ファイルは、 L が 540 px 、M が 360 px 、S が 180 px です。