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Excel: 連続する日付・時刻の作成方法

Posted at
実施環境 : Microsoft Office Professional Plus 2016

0. 概要

Excel で表を作成する際、連続する日付や時刻を入力したい場合がしばしばあります。
このようなとき、1つ1つ入力するのはなかなか手間がかかります。
今回はそのような、連続する日付・時刻の作成方法を紹介します。

1. オートフィル(フィルハンドルをドラッグ)

まずは、先頭の日付または時刻を入力します。

WS000284.JPG

次に、行全体を選択して右下の ■ を下にドラッグします。

WS000285.JPG

WS000286.JPG

間隔が欲しいものと異なる場合は、ドラッグ後、右下の ■ から使用したい間隔を選択します。

WS000289.JPG

例えば月単位を選ぶと以下のように1か月単位になります。

WS000291.JPG

なお、時刻の場合は ■ から間隔の変更はできません。

WS000292.JPG

間隔を「1」以外にしたい場合は、先頭2行を入力して同様の操作を行えば先頭2行の間隔で連続する値が作成できます。

WS000293.JPG

WS000294.JPG

秒単位や分単位の間隔を使用したい場合も同様の方法で可能です。

WS000308.JPG

WS000309.JPG

なお、時以下の単位の間隔を使用した場合、行が多いと小数処理の問題で微妙な誤差が出る場合があるので注意してください。

ここで入力した値は固定の値なので、行の追加/削除や並び替えをしても行の内容の結びつきは維持されます。

2. フィルメニュー

まずは、先頭の日付または時刻を入力します。

WS000284.JPG

入力したセルにカーソルを合わせたまま、「ホーム」⇒「編集」⇒「フィル」⇒「連続データの作成」を選択します。

WS000248.JPG

設定を入力し、「 OK 」を押します。
今回は、以下の設定を使用します。

項目
範囲
種類 日付
増加単位
データ予測 チェックを外す
増分値 1
停止値 2022/1/10

WS000300.JPG

これで入力値から1日ずつ増えて10日までの連続する日付を作成できます。

WS000301.JPG

時以下の間隔の場合は以下のように指定します。

項目
範囲
種類 加算
増加単位 -
データ予測 チェックを外す
増分値 1:00:00
停止値 9:00:00

WS000306.JPG

WS000307.JPG

連番以外の列については、適当にコピーしたり罫線を引いたりしてください。

こちらの方法も時以下の単位の間隔を使用した場合、行が多いと小数処理の問題で微妙な誤差が出る場合があるので注意してください。

先ほどの方法と同様、こちらも入力した値は固定の値なので、行の追加/削除や並び替えをしても行の内容の結びつきは維持されます。

3. 四則演算

まずは、先頭の日付または時刻を入力します。
そしてその入力したセルがどこかを確認します。

WS000311.JPG

今回はセル「 B3 」に入力したので、「同セルに1を足し算する」式を以下のように次のセル「 B4 」に入力します。

Excel
=B3+1

WS000313.JPG

最後に式を入力したセルの行をまとめてコピーします。
式の「 B3 」の部分はコピーした際に相対的な位置を維持するよう適宜自動で変更されるので、式を手動で書き換える必要はありません。

WS000314.JPG

なお、エクセルにおける「1」は「1日」を表します。
もし「1週間」を表したいなら「7」になりますし、「1時間」を作りたいなら「1/24」になります。
ただし、
また、「1か月」や「1年」のような日単位での間隔がその時々で変わる場合はこの方法は適用できません。

WS000315.JPG

こちらの方法も時以下の単位の間隔を使用した場合、行が多いと小数処理の問題で微妙な誤差が出る場合があるので注意してください。

式の「 B3 」が相対的に処理されることにより、表の位置を移動しても値の連続性は維持されます。
また、行の追加もコピーすればよいだけなので簡単です。
一方、この連続性は先頭行の番号を基準にしているため、並び替えなどで先頭行が変わると、連続性が壊れる可能性があることに注意してください。

4. 四則演算 + TIME 関数

3の方法について、時以下の間隔を使用する場合は TIME 関数を使用した方が誤差が出にくいです。

まずは、先頭の時刻を入力します。
そしてその入力したセルがどこかを確認します。

WS000318.JPG

今回はセル「 B3 」に入力したので、「同セルに1時間を足し算する」式を次のセル「 B4 」に入力します。

ここでポイントとなるのが TIME 関数です。
TIME 関数は指定した時、分、秒に対応するシリアル値を返す関数です。
引数は以下の形式で指定します。

TIME(時,分,秒)

この TIME 関数で取得したシリアル値を足し算に使用します。

Excel
=B3+TIME(1,0,0)

WS000327.JPG

最後に式を入力したセルの行をまとめてコピーします。
式の「 B3 」の部分はコピーした際に相対的な位置を維持するよう適宜自動で変更されるので、式を手動で書き換える必要はありません。

WS000320.JPG

式の「 B3 」が相対的に処理されることにより、表の位置を移動しても値の連続性は維持されます。
また、行の追加もコピーすればよいだけなので簡単です。
一方、この連続性は先頭行の番号を基準にしているため、並び替えなどで先頭行が変わると、連続性が壊れる可能性があることに注意してください。

5. DATE 関数 / TIME 関数

まず、先頭行のエクセルシート上での行番号を確認します。

WS000329.JPG

今回は行番号3となります。

ここでポイントとなるのが DATE 関数です。
DATE 関数は指定した年、月、日に対応するシリアル値を返す関数です。
引数は以下の形式で指定します。

DATE(年,月,日)

年に2022、月に1を指定し、日は行番号から2を引いた値を指定し、セルに入力します。

Excel
=DATE(2022,1,ROW()-2)

WS000322.JPG

最後に式を入力したセルの行をまとめてコピーします。
全ての行について「行番号-2」が日として作成されます。

WS000323.JPG

時以下の間隔を使用する場合は、 DATE 関数の代わりに TIME 関数を使用します。
引数の形式は先に記載した通りです。

WS000325.JPG

式を工夫すれば、以下のように「1」以外の間隔でも作成できます。

WS000324.JPG

「1か月」や「1年」のような日単位での間隔がその時々で変わる場合にも適用できます。

WS000331.JPG

行番号が基準のため、行の追加/削除や並び替えを行っても連続性は壊れません。
一方で、表を移動させると連続性が壊れることがあります。

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