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VSCode DevContainer の中で Docker を使う方法

Last updated at Posted at 2020-10-03

2022/07/31: 内容を充実させて書き直したものを投稿しました。そちらをご参照ください。

DevContainer の作成

まずはコマンドパレットで > Remote-Containers: Add Development Container Configuration Files... を実行し、DevContainer の設定ファイルを作成します。
この時、テンプレートを選べるので Docker from Docker (DevContainer を docker-compose で動かす場合は Docker from Docker Compose) を選択します。

これでもう > Remote-Containers: Reopen in Container を実行すればコンテナ内で Docker を使うことができます。

追加で何か言語などをインストールしたい場合は .devcontainer/Dockerfile を編集してベースイメージを変えてしまうのが簡単です。Debian または Ubuntu ベースのイメージであれば何でも使うことができます。
以下は Go 言語の公式 DevContainer イメージをベースにする例です。

.devcontainer/Dockerfile
# Note: You can use any Debian/Ubuntu based image you want. 
FROM mcr.microsoft.com/vscode/devcontainers/go:1.15

# 以下略

2021/10/15 追記:
新機能の Dev container features (preview) を利用することでもセットアップ可能です。
こちらは特に作成済みの DevContainer で Docker CLI を使いたい場合に便利です。
紹介記事を書いたのでこちらも参照してみてください。

DevContainer 内で Docker の bind mount を使う

DevContainer 内で bind mount を使うときは注意が必要です。
以下のように何も考えずにマウントすると、コンテナ内にマウントしたはずのファイルが見つかりません。

$ docker run --rm -it -v $(pwd):/app golang:1.15 /bin/bash

これは DevContainer 内の Docker はホストで動作している Docker を共有していることに起因します。
そのため、bind mount を行う際は DevContainer 内のパスではなくホストのパスを指定してあげる必要があります。

この問題を解決するために、.devcontainer/devcontainer.json にはデフォルトで以下のような環境変数が定義されています。

.devcontainer/devcontainer.json
{
	// ...

	// Use this environment variable if you need to bind mount your local source code into a new container.
	"remoteEnv": {
		"LOCAL_WORKSPACE_FOLDER": "${localWorkspaceFolder}"
	},

	// ...
}

${localWorkspaceFolder}devcontainer.json で使用できる変数で、開いているフォルダのホスト側のパスを意味します。
この設定により、DevContainer 内では環境変数 LOCAL_WORKSPACE_FOLDER からホストのパスを参照することができます。

つまり、先ほどの例を正しく動作させるためには以下のようにします。

$ docker run --rm -it -v $LOCAL_WORKSPACE_FOLDER:/app golang:1.15 /bin/bash

DevContainer 内で docker-compose の bind mount を使う

docker-compose の場合も同様に bind mount を使う場合はホスト側のパスを指定してあげる必要があります。

以下の設定は DevContainer 内では動作しません。

docker-compose.yml
version: "3"

services:
  app:
    image: ruby:2.7
    volumes:
      - .:/app
    working_dir: /app
    command: bundle exec rackup

以下のように書くことで動作します。

docker-compose.yml
version: "3"

services:
  app:
    image: ruby:2.7
    volumes:
      - ${LOCAL_WORKSPACE_FOLDER}:/app
    working_dir: /app
    command: bundle exec rackup

ただ、上記のような書き方をしてしまうと DevContainer の外では動かすことができません。
それでは不便なので DevContainer 用の設定は以下のように docker-compose.override.yml 1 等に書いてあげると良さそうです。

docker-compose.override.yml
services:
  app:
    volumes:
      - ${LOCAL_WORKSPACE_FOLDER}:/app

ホスト OS が Windows の場合

ホスト OS が Windows の場合、上記のように ${LOCAL_WORKSPACE_FOLDER} を使用した設定でもエラーが出てしまいます。

$ docker-compose up
ERROR: Named volume "c:\Users\frozenbonito\dev\docker-from-docker:/app" is used in service "app" but no declaration was found in the volumes section.

これはホスト OS が Windows の場合、${localWorkspaceFolder} の値が Windows 形式のパスになり、docker-compose がそれを誤って Volume 名と認識してしまうためです。

解決方法は2つあります。

volumes の long syntax を使う

以下のように volumes 設定の long syntax を使ってあげることで、docker-compose に Windows のパスを正しく解釈させることができます。

docker-compose.override.yml
services:
  app:
    volumes:
      - type: bind
        source: ${LOCAL_WORKSPACE_FOLDER}
        target: /app

環境変数 COMPOSE_FORCE_WINDOWS_HOST を設定する

環境変数 COMPOSE_FORCE_WINDOWS_HOSTtrue または 1 が設定されていると、docker-compose が DevContainer のような Linux 環境で動作していたとしても short syntax 中の HOST パスを Windows のパスとして解釈するようになります。

以下のように devcontainer.json で設定してあげると良いでしょう。

.devcontainer/devcontainer.json
{
	// ...

	"remoteEnv": {
		"LOCAL_WORKSPACE_FOLDER": "${localWorkspaceFolder}",
		"COMPOSE_FORCE_WINDOWS_HOST": "true"
	},

	// ...
}
  1. docker-compose がデフォルトで読みこむオプショナルな設定ファイルです。docker-compose.yml
    の設定を上書きします。詳しくはこちらを参照してください。

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