毎年恒例となっている、子供たちと一緒にサンタさん宛ての手紙を書くイベント。今年もその季節がやってきました。
ご存じない方のために補足すると、カナダには「サンタさんに手紙を出すと返事がもらえる」という郵便サービスがあります。子供たちが手紙を出し、無事に返事が届けば、彼らの信じる「サンタ神話」を強化する良い機会になります。
昨年、このサービスを初めて利用しました。その際には、カナダからサンタさん直筆の手紙が届き、子供たちは大喜び。親としても「これはいいイベントだ」と手応えを感じ、今年も早速手紙を書かせました。
今年の手紙、カナダまでたどり着かず
子供たちはそれぞれのお願い事をしっかり書き、絵まで添えた手紙を完成させました。
封筒に宛名を書き、切手を貼り、いざポストへ投函。
あとは返事を待つだけ。昨年と同じ流れでいくはずでした。
ところが、数週間後。送ったはずの手紙が返送されてきました。
封筒には以下のような説明が添えられていました。
「お預かりしました郵便物は、カナダ郵便事業体のストライキの長期化に伴い、日本からの発送を見合わせているため、国際交換郵便局からお客さまにお返しいたしますので、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。以下略」
つまり、サンタさんに手紙を届ける前に、郵便局でブロックされていたのです。
子供への説明
問題は、これをどう説明するかです。子供たちは返送された手紙を見て、「なんでサンタさんに届かなかったの?」と疑問を抱いています。
実際、「カナダ郵便事業体がストライキ中」という事実をそのまま伝えるのは難しいところです。「サンタさんがストライキを起こしている」という解釈を避けつつ、納得してもらえる説明を考える必要があります。とはいえ、サンタさんが労働条件について組合交渉しているようなイメージを与えるわけにもいきません。
まとめ
今年は残念ながらサンタさんからの手紙は届きそうにありません。子供たちの「サンタさんに手紙は届かないの?」という純粋な問いに答えを見つけられないまま、どう対応すべきか考えています。
これからサンタさんに手紙を送る予定の方は、ぜひ事前に郵便事情を確認しておくことをお勧めします。
サンタさんへの手紙は夢を運ぶものですが、現実の国際郵便の壁を越えなければ、届けることはできないのだと実感しました。