はじめに
Linux を使用していると、システムを安全にシャットダウンしたり、スケジュールを管理したりする場面に遭遇します。
その中でも shutdown
コマンドは、システムの停止や再起動を制御する重要なコマンドの一つです。
本記事では、shutdown -h now
の基本的な使い方や、シャットダウンの予約・キャンセル方法について解説します。
書こうと思ったきっかけ
システム管理を行っていると、突然のシャットダウンや計画的な再起動が必要になることがあります。
しかし、shutdown
コマンドの正しい使い方を知らないと、予期せぬトラブルを引き起こす可能性もあります。
そこで、基本的な使い方や注意点を整理し、安全にシャットダウンを管理できるようにするために、この内容をまとめました。
1. shutdown -h now
とは?
shutdown -h now
は、Linuxシステムを即座にシャットダウン(停止)させるコマンドです。
1.1 コマンドの構成
-
shutdown
:システムのシャットダウンや再起動を制御するコマンド。 -
-h
:システムを停止(halt)するオプション。 -
now
:すぐに実行する指定。
このコマンドを実行すると、すぐにマシンがシャットダウンするため、リモート環境や重要な作業中の環境で不用意に実行しないように注意してください。
2. シャットダウンの予約方法
シャットダウンを特定の時間にスケジュールすることもできます。
2.1 指定時間後にシャットダウン
shutdown -h +10 # 10分後にシャットダウン
2.2 指定時刻にシャットダウン
shutdown -h 22:00 # 22:00にシャットダウン
3. シャットダウンのキャンセル
予約したシャットダウンをキャンセルする場合は、以下のコマンドを実行します。
shutdown -c
このコマンドを実行すると、スケジュールされたシャットダウンが取り消されます。
4. その他のオプション
shutdown
コマンドには、他にもさまざまなオプションがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
-r |
システムを再起動(reboot)する |
-P |
電源をオフにする(通常 -h と同じ動作) |
-c |
スケジュールされたシャットダウンをキャンセルする |
-k |
実際にはシャットダウンせず、警告メッセージのみ送信する |
5. まとめ
shutdown -h now
は、Linuxシステムを即時に停止する強力なコマンドです。誤って実行すると、作業中のデータが失われる可能性があるため、慎重に使用してください。
また、シャットダウンを予約することで、計画的にシステムを停止することもできます。必要に応じてキャンセルする方法も覚えておくと便利です。
以上の情報を活用して、安全にLinuxシステムを管理しましょう!