はじめに
この記事では、過去のウェブサイトのスナップショット、つまりアーカイブを利用して昔のサイトを確認できる便利なツールをご紹介します。
例えば、現在書いている記事が1ヵ月後に消えてしまい、Qiita内で復元が難しい場合でも、このツールを使えば復元が可能になります。
非常に便利なツールでありながら、まだあまり知られていないため、この機会にぜひ皆さんにも活用していただければと思います。
この記事を書こうと思ったきっかけ
普段、あまり使う機会はないかもしれませんが、「このホームページって昔はどんなデザインだったんだろう?」や「以前はどんな情報が掲載されていたのかな?」と気になることはありませんか?
引用画像:https://www.irasutoya.com/2016/04/blog-post_766.html
そんなときに役立つのが、今回ご紹介するツールです。例えば、昔見ていたニコニコ動画のページや削除されたウェブページのアーカイブを確認できるので、時々ですが利用しています。
私の場合、技術記事をたくさん投稿しているため、もし1ヵ月前に投稿した記事が消えてしまったら、当然復元したいと思いますよね...。
しかし、Qiitaのようなプラットフォームでは復元機能がない場合も多く、他の手段でデータを取り戻す必要があります。
そんなとき、このツールを使えば、過去の状態に戻り、当時の記事内容を確認してコピーし、復元することが可能です。
こうした状況で役立つため、今回改めてこのツールをご紹介することにしました!
Wayback Machineとは?
Wayback Machineは、インターネットアーカイブ(Internet Archive)が運営しているウェブサイトの保存サービスです。
引用画像:Wayback Machine back online after DDoS attack. Source: Internet Archive, Public domain, via Wikimedia Commons
このサービスを使えば、過去のウェブサイトのスナップショット(アーカイブ)を閲覧することができます。
インターネット上のコンテンツは日々更新され、時には削除されることもありますが、Wayback Machineを利用することで、消えてしまったページや古いデザインを確認することが可能です。
主な特徴
簡単ではありますが、このツールの概要をご説明します。一部、サイトが若干重くなるといったデメリットもありますが、それを補って余りある魅力的なサービスです。
-
過去のウェブサイトを閲覧可能
保存されたウェブサイトの過去の状態を、指定した日時で確認することができます。 -
自動保存
Wayback Machineは、インターネット上の公開ウェブサイトを定期的にクロールし、自動的にスナップショットを作成しています。 -
手動での保存も可能
自分のウェブサイトを保存したい場合、Wayback Machineを使って手動でアーカイブを作成することもできます。
詳しい使い方については、以下のサイトも参考にしてみてください。
実際に2008年のYahoo!のサイトを見てみた
まずは、Wayback Machineの公式サイト(https://web.archive.org/
)にアクセスします。
アーカイブを確認したいウェブサイトのURLを入力し、エンターキーで検索します。
保存されたスナップショットのリストやカレンダーが表示されるので、そこから閲覧したい日時を選択します。
この手順で、2008年当時のYahoo!のサイトを確認することができました。時間をさかのぼって、過去のデザインやコンテンツを見るのは、とても不思議な感覚です。
さらに、最も古いスナップショットを確認
興味が湧いたので、Yahoo!の最も古い状態のスナップショットも確認してみました。
上記のURLをそのままブラウザに入力すると、皆さんの環境でも古いYahoo!のサイトを閲覧することができます。
実際に確認してみましたが、インターネットの進化には本当に驚かされます。
ここまで過去の状態に遡って確認できるのは、とても貴重で、Wayback Machineの素晴らしさを改めて感じました。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
このツールは普段あまり使う機会が少ないかもしれませんが、もし好きなサイトや気になるサイトがあれば、過去のデザインやコンテンツをこのツールで振り返ってみてください!
私もこの年末年始は、昔見ていた動画やウェブサイトをこのツールで楽しんでみようと思っています。この内容が誰かの技術の支えになれば幸いです!
参考記事