はじめに
ウェブサイトには静的と動的の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。本記事では、両者の違いや使用される技術、メリット・デメリットについて解説します。
1. 静的ウェブサイトとは?
静的ウェブサイトは、HTML、CSS、JavaScriptなどで構成されており、サーバー上にあるファイルがそのままユーザーに提供されます。ページの内容は固定されており、ユーザーごとに変化することはありません。
特徴:
- 事前に作成したページがそのまま表示される
- サーバーサイドの処理が不要
- ページの読み込み速度が速い
- 更新には手作業が必要
主に使用する言語:
- HTML(構造)
- CSS(デザイン)
- JavaScript(簡単な動きやインタラクション)
メリット:
- シンプルで高速
- サーバー負荷が少ない
- セキュリティリスクが低い
デメリット:
- 更新が手間
- インタラクティブな機能が難しい
使用例:
- 企業の紹介ページ
- ランディングページ
- ブログ(JekyllやHugoなどの静的サイトジェネレーターを利用)
2. 動的ウェブサイトとは?
動的ウェブサイトは、サーバー側でプログラムが実行され、データベースなどから情報を取得してページを生成する仕組みです。PHP、Python(Django, Flask)、Ruby on Railsなどのフレームワークがよく使われます。
特徴:
- リアルタイムにデータを処理
- ユーザーごとに異なるコンテンツを表示
- データベースとの連携が可能
- 自動更新ができる
主に使用する言語:
- サーバーサイド言語(Python, PHP, Ruby, Node.js, Java, C#)
- フロントエンド(HTML, CSS, JavaScript, TypeScript)
- データベース(MySQL, PostgreSQL, MongoDB, Firebase など)
メリット:
- ユーザーに応じたコンテンツを提供可能
- 更新作業が簡単
- データベースを活用できる
デメリット:
- サーバー負荷が高い
- セキュリティリスクがある(SQLインジェクションなど)
- 静的サイトよりも開発が複雑
使用例:
- SNS(Facebook、Twitter)
- ECサイト(Amazon、楽天)
- Webアプリ(Google Docs、Trello)
3. 静的サイトと動的サイトの選び方
どちらを選ぶかは、用途によります。
- 小規模なサイト・情報の更新が少ないサイト → 静的ウェブサイト
- ユーザーごとに異なるデータを表示するサイト → 動的ウェブサイト
また、近年では 静的サイト+動的機能(Jamstack) というアプローチも普及しています。
まとめ
静的ウェブサイト | 動的ウェブサイト | |
---|---|---|
ページの生成方法 | 事前に作成したページを表示 | リアルタイムで生成 |
更新方法 | 手動更新 | 自動更新が可能 |
処理速度 | 高速 | 処理によって遅くなることも |
サーバー負荷 | 低い | 高い |
インタラクティブ性 | 低い | 高い |
使用する技術 | HTML, CSS, JavaScript | PHP, Python, Ruby, Node.js, Java, C# + データベース |
ウェブサイトを作る際は、用途に応じて最適な方法を選んでみてください!