はじめに
Macのターミナルには、コマンド入力や編集を効率化するための多くのキーボードショートカットが用意されています。
これらのショートカットを活用することで、日常の作業をよりスムーズに進めることができ、開発効率が格段に向上します。
本記事では、特に便利なショートカットをまとめて紹介します。
エンジニアは時間が命
エンジニアにとって、時間は最も大切な資源の一つです。
キーボードショートカットをマスターすることで、無駄な操作を減らし、より重要な作業に集中することができます。
私自身、ショートカットを使うようになってから、コーディングやターミナル操作が格段に効率化されました。
時間を節約することは、より多くのことを成し遂げる鍵です。
テキスト編集系ショートカット
ターミナルでのテキスト編集を素早く行うためのショートカットです。
・Control + A
: カーソルを行の先頭に移動
・Control + E
: カーソルを行の末尾に移動
・Control + U
: カーソルから行の先頭までを削除
・Control + K
: カーソルから行の末尾までを削除
・Control + W
: カーソル前の単語を削除
・Control + Y
: 直前に削除したテキストを貼り付け
・Option + ←
: カーソルを左側の単語の先頭に移動
・Option + →
: カーソルを右側の単語の先頭に移動
・Control + L
: 画面をクリアしてカーソルを上部に移動(コマンドは消えません)
特に「Control + A
」や「Control + U
」は、頻繁に使う非常に便利なショートカットです。
コマンド履歴関連ショートカット
以前に実行したコマンドをすぐに呼び出せる便利な機能です。
・Control + R
: コマンド履歴を逆順で検索
・↑
: 前に実行したコマンドに戻る
・↓
: 次のコマンドに進む(↑で戻った履歴を進む時に使用)
履歴検索はとても便利で、直前に使ったコマンドを素早く見つけ出せるのが魅力です。
実行系ショートカット
実行中のコマンドを制御したり、シェルの状態を操作するためのショートカットです。
・Control + C
: 実行中のコマンドを強制終了
・Control + D
: シェルを終了(ログアウト)
・Control + Z
: 実行中のプロセスを一時停止し、バックグラウンドに送る
強制停止のショートカットはあまり使う機会が少ないかもしれませんが、知っておくと便利です。
その他
さらに便利な補助的なショートカットを紹介します。
・Tab
: コマンドやファイル名の自動補完
・Control + T
: カーソル位置の文字とその前の文字を入れ替え
・Command + K
: ターミナルの表示をクリア
「Tab
」による自動補完や「Control + T
」の文字入れ替えは、日常的に頻繁に使っています。
まとめ
Macのターミナルでは、キーボードショートカットを駆使することで、作業スピードを大幅に向上させることができます。
日々のコマンド操作を効率化し、エンジニアとしての生産性を高めるために、ぜひこれらのショートカットを習得してみてください。
おまけ:historyコマンドとgrepコマンドを使った過去コマンドの検索
history
コマンドは、これまでに実行したコマンドの履歴を表示するための便利なツールです。
しかし、履歴が多い場合には特定のコマンドを見つけるのが難しくなります。そんなときに grep
コマンドと組み合わせて使うと、簡単に特定のコマンドを検索できます。
例えば、以前に使った git
コマンドを検索したい場合は、以下のように実行します。
history | grep git
このようにして、必要なコマンドをすぐに見つけることができます。
参考文献