はじめに
AWS東京リージョン(ap-northeast-1)で作業していた際、Elastic IP アドレス(EIP)を6個目として割り当てようとしたところ、エラーが発生しました。
原因は「Elastic IP のリージョン単位での上限(クォータ)」にありました。
この記事では、私がつまずいた内容と解決方法を備忘録としてまとめておきます。
書こうと思ったきっかけ
受講中のITスクールのハッカソンの一環で、複数のEC2インスタンスに個別のEIPを割り当てる構成を試していました。
5個目までは問題なく作成できたのですが、6個目の割り当てでエラーが発生し、「なぜ?」と調べた結果、上限に達していたことが原因でした。
内容
発生したエラー内容
6つ目の EIP を割り当てようとしたとき、以下のようなエラーが表示されました(一部抜粋):
AddressLimitExceeded: The maximum number of addresses has been reached.
デフォルトの制限について
- Elastic IP アドレスの上限は リージョン単位で 5 個まで
- 「1つのVPC内での制限」ではなく、「東京リージョン全体でのそのAWSアカウントの制限」
参考文献
上限を超えるには?
Service Quotas または AWS Support Center 経由で、上限緩和申請が可能です。
参考文献
手順(例:Service Quotas)
- AWSマネジメントコンソールにアクセス
- サービス → 「Service Quotas」
- 検索バーで「EC2」→「Elastic IP addresses」
- 東京リージョン(ap-northeast-1)を選択
- 「クォータの引き上げをリクエストする」ボタンから申請
まとめ
Elastic IP は便利ですが、AWSではデフォルトでリージョンあたり5個という制限があります。
複数のEIPが必要な構成を想定している場合は、事前にクォータ引き上げ申請をしておくことをおすすめします。
私自身も、今後はNAT GatewayやALBの活用など、EIPに依存しすぎない構成設計を考えるきっかけになりました...!