はじめに
未経験から初めて携わった案件がヘルプデスクの業務で、社内のユーザー様から「ネットが繋がらない」との連絡を受けた際、当初はインターネット接続の問題だと認識していました。
しかし、実際にはネットワーク側に原因があったことが後から判明しました。IPアドレスの理解が浅かったために起きた勘違いで、この経験からネットワークの基礎知識の重要性を痛感しました。
今回はその一部として、IPアドレスや自宅での確認方法についてまとめていきます。
知識整理
IPアドレス
IPアドレスは、インターネットやネットワーク上でのデバイスを識別するための番号です。
引用画像:https://www.kagoya.jp/howto/it-glossary/network/ipaddress/
通常はIPv4の形式(例: 192.168.0.1
)やIPv6(例: 2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334
)の形式が使われます。
IPアドレスには大きく「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」の2種類があります。
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスは、インターネット上で唯一のIPアドレスです。
引用画像:https://www.freshvoice.net/knowledge/word/6334/
インターネット接続をするためにプロバイダから割り当てられるもので、各家庭や企業で使用するルーターに割り振られることが一般的です。
外部からのアクセスが可能であり、ウェブサービスのホスティングやリモートアクセスに利用されます。
プライベートIPアドレス
プライベートIPアドレスは、家庭や企業などの内部ネットワークで利用されるアドレスです。
引用画像:https://zenn.dev/itpassport/articles/acefa57f6d2b76
外部インターネットから直接アクセスできない範囲に割り振られ、通常ルーターやスイッチで割り当てられます。
代表的なプライベートIPアドレス範囲には以下があります。
・10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
・172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
・192.168.0.0 ~ 192.168.255.255
IPアドレスのクラスについて
IPアドレスは「クラスA」「クラスB」「クラスC」などのクラス分けがされています。
これはネットワーク規模に応じて異なる範囲が割り振られているためです。
引用画像:https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1412/25/news029.html
現在はCIDR方式で柔軟にアドレス割り当てが一般的になります。
これらのクラスはあまり使われなくなっていますが、歴史的な背景として覚えておくと理解が深まります。
自分のPCのプライベートIPアドレスの確認方法
Windowsの場合
スタートメニューで「cmd」と検索し、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
ipconfig
表示される結果から「IPv4 アドレス」を確認します。これがPCのプライベートIPアドレスです。
Macの場合
「ターミナル」を開き(Finderで「Terminal」を検索)、以下のコマンドを入力します。
ifconfig
表示される情報から「en0」または「en1」セクション内の「inet」の値を確認します。これがPCのプライベートIPアドレスです。
Linuxの場合
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。
hostname -I
表示されるIPアドレスがPCのプライベートIPアドレスです。
自宅のグローバルIPアドレスの確認方法
自宅のグローバルIPアドレスを確認するには、以下のような外部のWebサービスを利用する方法が便利です。
あなたのIPアドレス(IPv4)
と表示されている部分が、自宅のグローバルIPアドレスになります。
まとめ
IPアドレスは、インターネットやネットワークの基本となる重要な情報です。
ネットワーク内のデバイスを識別するプライベートIPアドレスと、外部からのアクセスに必要なグローバルIPアドレスの違いを理解することは、ネットワーク管理やトラブルシューティングに役立ちます。
普段から確認方法に慣れておくと、いざという時に迅速に対応できるようになります。
おまけ:おすすめの資格「CCNA」について
未経験からIT業界に転職した際、一番最初に取得した資格が「CCNA」(Cisco Certified Network Associate)です。
引用画像:https://avinton.com/blog/2017/11/ccna/
この資格を通じてネットワークの基礎を学ぶ中で、IPアドレスの概念や、グローバル・プライベートIPアドレスの違いについて理解を深めました。
苦戦しながらも学びを重ねた経験が、現在の業務に大いに役立っています!
ネットワークに関する知識を基礎から体系的に学びたい方におすすめの資格です。
参考記事