はじめに

IT業界にはさまざまな職種が存在しますが、特にインフラエンジニア、SRE（Site Reliability Engineer）、DevOpsエンジニアは、システムの安定性や効率化に大きく貢献する職種です。

それぞれに求められるスキルは異なりますが、向いている性格や人間的な特性には共通点や違いが存在します。

本記事では、それぞれの職種に適した性格について掘り下げていきます。

書こうと思ったきっかけ

1. IT業界におけるキャリア選択の悩みを持つ人が多い

ITエンジニアのキャリアにはさまざまな選択肢がありますが、「どの職種が自分に向いているのか？」という疑問を持つ人は少なくありません。特に インフラエンジニア、SRE、DevOpsエンジニア は業務内容が密接に関連しており、それぞれの違いや求められる適性を知ることで、自分に合ったキャリアを見つけやすくなると考えました。

2. 「向いている性格」を知ることで、適職選びの参考にしてほしい

技術スキルは学習すれば身につけられるものですが、性格的な適性は後天的に変えにくい部分もあります。そのため、スキル面だけでなく 「どんな性格の人が活躍しやすいか？」 という視点から解説することで、より実感を持って職種の違いを理解できると思いました。

3. SRE・DevOpsエンジニアの認知度がまだ低いと感じた

インフラエンジニアの役割は比較的一般的に知られていますが、SRE や DevOps エンジニアは比較的新しい職種 であり、特に初心者や未経験者にはなじみが薄いことが多いです。そのため、これらの職種について 「どんな人が向いているのか？」 を説明することで、より多くの人に関心を持ってもらいたいと考えました。

4. ITスクールの学習者やハッカソン参加者に役立つ情報になりそう

現在、ITスクールに通っていたり、ハッカソンに参加したりしている人が増えており、そのような学習者にとって、将来どの分野に進むかを考えるきっかけになればと思いました。特に SRE や DevOps は、プログラミングスキルだけでなくシステム全体を俯瞰する力も求められるため、早い段階で関心を持つことがキャリア形成に役立つと考えました。

インフラエンジニアに向いている人の性格

① 安定志向で責任感が強い

インフラエンジニアは、企業のシステムやネットワークの基盤を支える役割を担います。そのため、安定性を重視し、長期的な視点で考えられる人が向いています。また、トラブルが発生した際には迅速に対応しなければならないため、責任感が強く、プレッシャーに耐えられる人が適しています。

② コツコツと作業を進められる

インフラ構築や運用には、細かい設定や地道な作業が必要不可欠です。そのため、飽きっぽい人よりも、一つひとつの作業を着実にこなせるタイプの人に向いています。

③ 論理的思考が得意

ネットワークやサーバーの障害を解析し、原因を特定する能力が求められるため、論理的思考が得意な人が活躍しやすいです。

SREに向いている人の性格

① 問題解決が好きで、自動化に興味がある

SREは「システムの信頼性を高める」ことを目的とするため、障害対応だけでなく、根本的な問題解決やシステムの最適化に関心がある人が向いています。また、手作業を減らすための自動化（Infrastructure as Codeなど）に興味を持てる人も適性が高いです。

② 好奇心旺盛で新しい技術を試すのが好き

SREはGoogleが提唱した比較的新しい職種であり、クラウド技術やコンテナ、オブザーバビリティ（監視・ログ分析）といった最新技術を駆使する場面が多いです。そのため、新しい技術を試すことが楽しいと感じる人に向いています。

③ 精神的にタフで冷静に対応できる

システムの障害対応は避けられないため、緊急時にも冷静に対処できるメンタルの強さが求められます。また、「100%の信頼性はあり得ない」という考えを理解し、リスクを適切に管理できる人が適しています。

DevOpsエンジニアに向いている人の性格

① 開発と運用の橋渡しができるコミュニケーション力

DevOpsエンジニアは、開発チームと運用チームの間に立ち、両者を円滑に連携させる役割を担います。そのため、コミュニケーションが得意で、開発者とインフラエンジニアの双方の視点を持てる人が向いています。

② 効率化が好きで、仕組みづくりに興味がある

DevOpsは「継続的インテグレーション／継続的デリバリー（CI/CD）」などを通じて、ソフトウェア開発のスピードを上げることを目的としています。そのため、手作業を減らしてプロセスを自動化し、システムの効率化を図るのが好きな人が向いています。

③ 柔軟で適応力が高い

DevOpsエンジニアの業務範囲は広く、使用する技術も多岐にわたるため、特定の技術にこだわりすぎず、柔軟に対応できる人が活躍しやすいです。また、アジャイル開発の文化を理解し、変化に適応できることも重要です。

まとめ

職種	向いている性格・特性
インフラエンジニア	安定志向、責任感が強い、論理的思考が得意、コツコツ作業ができる
SRE	問題解決が好き、自動化に興味がある、新しい技術が好き、冷静な対応ができる
DevOpsエンジニア	コミュニケーションが得意、効率化が好き、柔軟で適応力が高い

インフラエンジニア、SRE、DevOpsエンジニアは、それぞれ異なる役割を持ちますが、システムの安定性や効率性を支える重要な職種です。

自身の性格や興味に合った職種を選ぶことで、より楽しく、やりがいを持って働くことができると思います。