はじめに
私自身、サーバーの運用や保守に携わる中で、LinuxサーバーにSSH接続した際に必ず実行すべき3つのコマンドがありました。
今回は、それらのコマンドについて実際に手を動かしながら解説し、記事としてアウトプットしていきます。
本記事は個人的な備忘録としてまとめていますので、温かく見守っていただければ幸いです。
書こうと思ったきっかけ
初めてLinuxサーバーで変更作業をした際、私自身黒い画面(ターミナル)に戸惑ったことがありました。
特に、自分のちょっとしたコマンドで大きな障害を引き起こしてしまうのではないかと、不安を感じながら作業していた時期がありました。
そんなとき、優しい上司の方から「LinuxにSSH接続した際に、必ず実行すべき三つのコマンド」があることを教えていただきました。
今回は、そのコマンドを中心に、自宅のLinuxサーバーを使いながら実践しつつアウトプットしていきます。
サーバーに入ったら打つべき三つのコマンド
uname -n コマンド
uname -n
コマンドは、サーバーのホスト名を確認するためのコマンドです。
これを実行することで、変更対象のサーバーが正しいかどうかを確認できます。
もし、本来変更すべきでないサーバーを誤って変更してしまうと、それだけで大きな障害につながる可能性があります。
このようなリスクを防ぐためにも、SSH接続後に最初に実行すべき重要なコマンドです。
idコマンド
id
コマンドは、自分がどのユーザーでログインしているのかを確認するためのコマンドです。
サーバーに接続した際、rootユーザーなのか、一般ユーザーなのかによって実行できるコマンドが異なるため、誤った操作を防ぐためにも、必ず確認する必要があります。
特に、rootユーザーで不用意にコマンドを実行すると、システム全体に影響を及ぼす可能性があるため、ログイン後は必ず id
コマンドを実行し、自分の権限を把握しておきましょう。
権限周りのコマンドについては、過去の記事でも紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
pwd コマンド
最後に紹介するのは pwd
コマンドです。このコマンドは、現在自分がどのディレクトリにいるのかを確認するためのコマンドです。
例えば、意図しないディレクトリでファイルをコピーしてしまったり、誤った場所でコマンドを実行してしまうリスクを防ぐことができます。
特に、サーバー運用では、誤って重要なディレクトリで削除や変更を行うと、システムに大きな影響を与える可能性があるため、pwd
コマンドを活用して適切なディレクトリにいることを確認しましょう。
実際に使ってみた
ここからは、自宅のLinuxサーバーにSSH接続し、実際に三つのコマンドを実行してみます。
接続には、WindowsのTera Termというターミナルソフトを使用します。
Tera Termの使い方については、過去の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
実際のコマンド結果
[honda@HONDA-TEST ~]$ uname -n
HONDA-TEST
[honda@HONDA-TEST ~]$ id
uid=1000(honda) gid=1000(honda) groups=1000(honda),10(wheel),977(docker) context=unconfined_u:unconfined_r:unconfined_t:s0-s0:c0.c1023
[honda@HONDA-TEST ~]$ pwd
/home/honda
[honda@HONDA-TEST ~]$
コマンドの実行結果確認
-
uname -n
コマンドの結果- 自宅環境の Linux サーバーのホスト名は 「HONDA-TEST」 であることが確認できました。
- これにより、誤ったサーバーに接続していないかを確認 できます。
-
id
コマンドの結果- 自分のアカウント名 および 所属しているグループ が表示されました。
- その中に 「wheel」グループ が含まれているため、
sudo
コマンドを使用して ルート権限でコマンドを実行できる ことが確認できます。
-
pwd
コマンドの結果- 現在のディレクトリは 「/home/honda」 であることが確認できました。
- ホームディレクトリ直下にいるため、重要なシステムディレクトリで誤ってコマンドを実行するリスクを回避 できます。
実際のコマンド画面
Tera Termを使ってSSH接続をすると、黒い画面にログインできますので、そこで上記の3つのコマンドをいつも習慣として実行しています
まとめ
今回は、基本的なコマンドを中心に紹介しましたが、これら三つのコマンドはサーバー管理において非常に重要なものです。
私自身、本番環境で失敗が許されない状況では、まずこれらのコマンドを実行し、本当に変更すべき対象なのか慎重に確認しながら作業していました。
今後も、このような基礎的なコマンドを丁寧に記事としてアウトプットすることで、知識を定着させていきたいと考えています。
おまけ
実際のところ、自宅のラボ環境ではテストや検証が目的のため、あまり慎重にコマンドを実行することは少ないのが現状です。
しかしながら、日々の積み重ねや細かい習慣として、これら三つのコマンドは意識的に実行していきたいと思っています。
実際に自宅のMacBookでもこれらのコマンドを実行してみたところ、想定通りの結果が返ってきていることを確認できました。
今後も、Linuxのコマンドについて簡単にまとめていく予定ですので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください!