はじめに
Git を使ってチーム開発をしていると、「リモートにはたくさんブランチがあるのに、ローカルで develop ブランチが見つからない・作業できない」といった状況に出くわすことがあります。
個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
この記事では、その理由と解決方法について解説します。
書こうと思ったきっかけ
実際に開発現場で Git を使っていて、main
以外のブランチがローカルに表示されず戸惑うケースがありました。特に develop
ブランチが見えないときの対処方法を整理するためにこの記事をまとめました。
なぜローカルで develop ブランチが見えないのか?
Git は、クローンした時点では main
ブランチしかローカルブランチとして作成されません。他のブランチ(たとえば develop
)は、"リモート追跡ブランチ" として存在するだけで、ローカルにはまだ作成されていないのです。
つまり、ローカルで develop ブランチを作業対象にするには、明示的に取得(fetch)し、チェックアウト(checkout)する必要があります。
解決方法
1. リモートの情報を取得
git fetch origin
2. develop ブランチに切り替える(ローカルにない場合は作成)
git checkout develop
もし以下のようなエラーが出た場合:
error: pathspec 'develop' did not match any file(s) known to git
この場合はリモートの origin/develop
を元にローカルに作成します:
git checkout -b develop origin/develop
ブランチ一覧の確認コマンド
git branch # ローカルブランチ一覧
git branch -r # リモート追跡ブランチ一覧
git branch -a # ローカル + リモートすべてのブランチ一覧
まとめ
- Git は自動で全てのリモートブランチをローカルに作成するわけではない。
-
git fetch
+git checkout -b develop origin/develop
の手順でローカルに develop ブランチを作成可能。 -
git branch -r
やgit branch -a
を使ってリモートブランチの存在を確認。