はじめに
Terraform は、インフラをコードで管理するためのツールであり、クラウド環境やローカル環境でのリソース管理を自動化できます。
本記事では、Terraform をローカル環境で試す方法を紹介します。
書こうと思ったきっかけ
Terraform を学び始めた際に、基本的な使い方がまとまっている情報が欲しかったため、自分自身の理解を深める目的も兼ねてまとめました。
特に、初めて Terraform を使う人がスムーズに環境を構築できるように、シンプルな例を用意しました。
Terraform の導入方法
Windows 環境と Mac 環境への導入方法については、以下の記事が分かりやすく解説されているので、参考にしてみてください。
Windows 環境
Mac 環境
Terraform の動作確認
Terraform をインストールしたら、以下のコマンドで動作確認を行います。
terraform -v
バージョンが表示されればインストールが正しく完了しています。
実際のターミナル画面
Terraform プロジェクトの作成
Terraform の設定ファイル (.tf ファイル) を作成し、ローカル環境で動作させます。
Terraform のワークスペース準備
まず、新しいディレクトリを作成し、その中に移動します。
mkdir terraform-demo
cd terraform-demo
実際のターミナル画面
Terraform 設定ファイルの作成
main.tf
を作成し、シンプルな設定を記述します。
provider "local" {}
resource "local_file" "example" {
filename = "hello.txt"
content = "Hello, Terraform!"
}
Terraform の初期化
Terraform を使用する前に、以下のコマンドで初期化を行います。
terraform init
実際のターミナル画面
Terraform の実行
リソースの確認
実際にリソースを作成する前に、変更内容を確認できます。
terraform plan
実際のターミナル画面
リソースの適用
リソースを作成するには、以下のコマンドを実行します。
terraform apply
実際のターミナル画面
途中で yes
を入力すると、hello.txt
ファイルが作成されます。
実際のターミナル画面
リソースの削除
作成したリソースを削除するには、以下のコマンドを実行します。
terraform destroy
実際のターミナル画面
こちらも yes
を入力すると、hello.txt
ファイルが削除されます。
実際のターミナル画面
Terraform の設定を管理(おまけ)
Terraform の状態 (terraform.tfstate
) を確認することで、管理されているリソースを把握できます。
terraform show
また、設定ファイルのフォーマットを整えたり、構文のバリデーションを行うことも可能です。
terraform fmt
terraform validate
Terraform のプラグインとバックエンド
Terraform は AWS, Azure, GCP などのクラウド環境でも使用可能ですが、ローカル環境で試す場合は local
プロバイダーを利用し、terraform.tfstate
をローカルで管理します。
リモート環境で状態管理を行いたい場合は、S3 や Terraform Cloud などのバックエンドを利用できます。
まとめ
Terraform は、インフラの管理をコード化することで、環境の再現性や自動化を実現する強力なツールです。本記事では、ローカル環境で Terraform を試す手順を紹介しました。
- Terraform をインストール
-
terraform-demo
ディレクトリを作成し、main.tf
を作成 -
terraform init
で初期化 -
terraform apply
でリソース適用 -
terraform destroy
でリソース削除 -
terraform fmt
,terraform validate
でコード管理
この手順を実行することで、Terraform をローカル環境で試すことができます。ぜひ、自分の環境で実践してみてください!