はじめに
フロントエンドとバックエンドを組み合わせたアプリケーションをGitHubで管理する際、リポジトリを1つにまとめるか、それぞれ別々にするかは悩みどころです。
個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
この記事では、モノレポ(1つにまとめる)とリポジトリ分離(分ける)それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、どんな構成が自分の開発スタイルに合っているかを考えていきます。
書こうと思ったきっかけ
ChatGPTとの会話で、「GitHubでフロントエンドとバックエンドを一緒のリポジトリにするべきか?」という疑問が出てきました。回答が非常にわかりやすかったので、備忘録としてまとめておきます。
モノレポ構成(1つのリポジトリにまとめる)
ディレクトリ構成例
my-app/
├── frontend/ # フロントエンド(例: Next.js)
├── backend/ # バックエンド(例: Express, Djangoなど)
├── docker-compose.yml
└── README.md
メリット
- Docker Compose で全体を一括で立ち上げやすい
- フロントエンドとバックエンドの連携が簡単
- シンプルなCI/CD構成を組める
- 個人開発や小規模チームに向いている
デメリット
- プロジェクトが大きくなると変更履歴が複雑化
- チームが完全分業体制の場合、運用が難しくなる可能性あり
リポジトリ分離構成(フロントとバックを分ける)
ディレクトリ構成例(GitHub上でそれぞれ別リポジトリ)
github.com/your-org/frontend-app
github.com/your-org/backend-app
メリット
- フロントとバックを独立して管理可能
- チームで責任分担を明確にできる
- CI/CD を個別に設定できる
- 一部のみ外部公開したい場合に柔軟に対応できる
デメリット
- 初期セットアップがやや手間(同期設定が必要)
- ローカルで2つのリポジトリを同時に管理する必要あり
- 連携部分でのトラブルが起きやすい
結論(おすすめ構成)
個人開発〜小規模チームであれば、最初は1つのリポジトリ(モノレポ)がおすすめです。
- 管理がシンプル
- Docker Compose で連携が簡単
- 将来的に必要であれば、後からリポジトリを分けることも可能です
まとめ(選び方の目安)
条件 | モノレポがおすすめ | 分離構成がおすすめ |
---|---|---|
開発規模 | 小〜中規模 | 中〜大規模 |
開発人数 | 1人〜少人数 | 複数チーム |
デプロイ | 一括管理 | 個別管理したい |
CI/CD | 共通でOK | 分けたい |
学習・個人PJ | おすすめ | やや面倒 |
どちらの構成でも対応できるような設計にしておけば、運用中の変更も難しくありません。
まずは一緒に管理しておいて、必要に応じてリポジトリを分けるスタイルでも問題ありません。
もしリポジトリを分ける方向で考えている場合は、「どんな運用を想定しているか」を明確にすると判断しやすくなります!