はじめに
少し時間ができたので、Ansibleについて改めて学び、自宅のホームラボでAnsibleサーバーを構築してみました。
今回は、プレイブックの作成などの高度な設定は行わず、基本的なサーバー構築と動作確認だけをゴールとします。
この記事は少しマニアックな内容ですが、興味のある方はぜひ最後までお読みください!
そもそも、Ansibleとは?
Ansibleは、ITインフラの自動化を実現するためのオープンソースツールです。
引用画像:https://future-architect.github.io/articles/20180209/
- 言語/ツール: YAML (Ansible Playbooks)
- 概要: サーバー構成管理とアプリケーションデプロイを自動化するツール。エージェントレスで手軽に利用可能。
サーバー設定やアプリケーションのインストールを簡単に管理したい場合に便利です。
Ansibleの基礎については、過去の記事でも簡単に紹介していますので、参考にしてみてください。
前提条件について
この記事では、自宅のVirtualBox上で稼働しているAlmaLinuxを対象に、Ansibleサーバーを構築していきます。
管理対象となるクライアントサーバーについては、次回の記事で詳しく解説する予定です。
また、VirtualBoxやAlmaLinuxの基本設定については、以下の過去の記事で解説していますので、興味のある方はぜひご参照ください!
基礎知識が気になる方は、これらの記事を参考にして準備を進めてみてください!
実際にAnsibleサーバーを構築してみた
ここからは、具体的な手順を交えながらAnsibleサーバーの構築方法を解説していきます。
構築自体はシンプルな内容ですので、手順に沿って進めてみてください。
1. システムの更新
まず、システムのパッケージを最新の状態に更新します。
sudo yum update -y
これにより、インストール時のエラーやセキュリティリスクを軽減できます。
2. 必要なパッケージのインストール
AnsibleはEPEL(Extra Packages for Enterprise Linux
)リポジトリに含まれているため、まずこのリポジトリを追加します。
sudo yum install -y epel-release
3. Ansibleのインストール
EPELリポジトリを有効にした状態で、以下のコマンドを実行し、Ansibleをインストールします。
sudo yum install -y ansible
4. Ansibleの動作確認
インストールが完了したら、Ansibleが正しくインストールされているか、以下のコマンドで確認します。
ansible --version
コマンドを実行すると、Ansibleのバージョンや関連情報が表示されます。
[honda@HONDA-TEST ansible]$ ansible --version
ansible [core 2.14.17]
config file = /etc/ansible/ansible.cfg
configured module search path = ['/home/honda/.ansible/plugins/modules', '/usr/share/ansible/plugins/modules']
ansible python module location = /usr/lib/python3.9/site-packages/ansible
ansible collection location = /home/honda/.ansible/collections:/usr/share/ansible/collections
executable location = /usr/bin/ansible
python version = 3.9.18 (main, Jan 24 2024, 00:00:00) [GCC 11.4.1 20231218 (Red Hat 11.4.1-3)] (/usr/bin/python3)
jinja version = 3.1.2
libyaml = True
これでAnsibleサーバーの基本構築は完了です!
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました!
Ansibleは、シンプルでありながら強力なツールであり、小規模から大規模なITインフラまで幅広く対応可能です。
Ansibleサーバーの基本的な構築内容でしたが、どなたかの技術的な支えになれば幸いです!
参考記事