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初学者向け:何気なく使っていたHomebrewの基本コマンドを基礎から整理してみた

Last updated at Posted at 2025-01-06

はじめに

Homebrew(ホームブリュー)は、macOSやLinuxで利用できる人気のパッケージ管理ツールです。

コマンドラインを使って、ソフトウェアのインストール、アップデート、削除、管理を簡単に行えるこのツールは、特に開発者や技術者に広く愛用されています。

この記事では、Homebrewの基本的なコマンドについてご紹介します。この内容が、誰かの技術的な支えになれば幸いです。

書こうと思ったきっかけ

普段、私は何気なくHomebrewのコマンドを使っていましたが、改めてその使い方を体系的にまとめてみようと思い、この記事を書きました。

また、直近ではRed Hat系とDebian系のパッケージ管理コマンドについてまとめた記事も公開していますので、興味がある方はそちらもぜひ参考にしてみてください。

この記事は主にMacBookユーザーを対象としていますが、Homebrewは他の環境でも非常に便利です。

たとえば、CLI (Command Line Interface)を通じてさまざまなインストールが可能ですので、ぜひ活用してみてください!

関連記事

前回の記事では、Homebrewコマンドを使ってMacBookにNGINXを導入する手順を紹介しました。興味がある方は、ぜひ以下のリンクからご確認ください。

パッケージ管理システムの比較表

Homebrewは、macOSおよびLinuxで使用されるパッケージ管理ツールです。ターミナルを利用してソフトウェアやライブラリを簡単にインストール・更新・削除できる点が特徴です。

パッケージ管理システム 主な利用ディストリビューション 形式
yum / dnf CentOS, RHEL, Fedora .rpm
apt Debian, Ubuntu .deb
zypper openSUSE .rpm
pacman Arch Linux .pkg.tar.xz
Homebrew macOS, Linux Formula

補足:Homebrew
開発者向けのツールが多く提供されており、macOS環境では特に広く使われています。

Homebrewのインストール

Homebrewの公式サイト(https://brew.sh/)で提供されているコマンドを使用してインストールします。

以下は、macOSでのインストール例です。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

インストールが完了したら、次のコマンドで正常にインストールされているか確認できます。

brew --version

実際のインストール画面の例は以下の通りです。途中で「エンターキー」を1回押す必要があることに注意してください。

➜  ~ git:(main) ✗ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
==> Checking for `sudo` access (which may request your password)...
Password:
==> This script will install:
/usr/local/bin/brew
・・・・(省略)
/usr/local/Homebrew

Press RETURN/ENTER to continue or any other key to abort:
==> /usr/bin/sudo /usr/sbin/chown -R xxx:admin /usr/local/Homebrew

・・・・(省略)

- Run brew help to get started
- Further documentation:
    https://docs.brew.sh

➜  ~ git:(main) ✗ brew --version
Homebrew 4.4.15

私の環境では、Homebrew 4.4.15が正常にインストールされていることを確認しました。

基本的なHomebrewコマンド

1. パッケージのインストール

Homebrewを使えば、ソフトウェアのインストールが非常に簡単です。

brew install [パッケージ名]

例:

brew install git

以下のように、インストールにはそれほど時間はかからず、1〜2分で完了します。

Screenshot 2025-01-07 at 8.04.25.png

2. インストール済みパッケージの確認

現在インストールされているすべてのパッケージを一覧表示するには、以下のコマンドを使用します。

brew list

今回はパッケージの一覧が多かったため、grepコマンドを併用して「git」という文字列を含むパッケージを検索しました。

Screenshot 2025-01-07 at 8.05.54.png

3. パッケージのアップデート

インストール済みのすべてのパッケージを最新バージョンに更新するには、以下のコマンドを実行します。

brew upgrade

特定のパッケージだけをアップデートしたい場合は、次のようにパッケージ名を指定します。

brew upgrade [パッケージ名]

以下の実行結果は、すでに最新バージョンのGitがインストールされていることを示しています。

Screenshot 2025-01-07 at 8.07.01.png

4. 不要なファイルの削除

インストール時に生成された不要なキャッシュや、古いバージョンのパッケージを削除するには、以下のコマンドを実行します。

brew cleanup

5. パッケージの削除

不要になったパッケージを削除するには、以下のコマンドを使用します。

brew uninstall [パッケージ名]

6. Homebrew自体の更新

Homebrew自体を最新バージョンに更新するには、次のコマンドを実行します。

brew update

7. パッケージの検索

利用可能なパッケージを検索するには、以下のコマンドを使用します。

brew search [キーワード]

Homebrewの活用例

開発環境の構築

Homebrewを使用すると、以下のようなツールを簡単にインストールできます。

  • プログラミング言語(Python, Ruby, Node.jsなど)
  • データベース(MySQL, PostgreSQL, MongoDBなど)
  • バージョン管理ツール(Git, Subversionなど)

これらのツールを効率的に管理できる点が、Homebrewの大きな魅力です。

スクリプトの自動化

ターミナルを利用して、定期的に更新やクリーンアップを実行するスクリプトを作成すれば、環境管理をさらに効率化できます。

例:Homebrewのアップデートと不要ファイル削除を自動化するスクリプト

#!/bin/bash
brew update && brew upgrade && brew cleanup

あまり実践している人は少ないかもしれませんが、私の場合はこのようなシェルスクリプトを使い、定期的に環境を整備しています。これにより、常にクリーンな状態を保つことができます。

まとめ

Homebrewは、開発環境の管理やソフトウェアのインストールを効率化する、非常に強力なツールです。

基本的なコマンドを覚えるだけで、日々の作業を格段にスムーズにすることができます。

まずは簡単なパッケージのインストールから始めて、興味のあるツールをどんどん試してみてください!

参考記事

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