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環境構築ガイド:VirtualBox上のAlmaLinux 9.5にMySQLをインストールする手順

Last updated at Posted at 2025-01-04

はじめに

この記事では、VirtualBox上に構築した AlmaLinux 9.5 に MySQL をインストールする方法をご紹介します。

最近、MySQL の環境構築を進める中で、AlmaLinuxのバージョンの違いによりインストールに苦戦しました。

そこで今回は、自分の備忘録も兼ねて、同じような課題に直面している方々の参考になればと思い、この手順を記録として残します。

書こうと思ったきっかけ

私の環境では、すでに VirtualBox 上に構築した AlmaLinux に MySQL を導入しています。

ただし、その環境は 1 年以上前に構築したもので、少し古いバージョンの AlmaLinux を使用しています。

過去に投稿した備忘録記事を参考に環境構築を進めていましたが、最新バージョンでは設定がうまくいかず、エラーが発生しました(2025年1月5日時点)。

このような経緯から、改めて AlmaLinux 9.5 に MySQL をインストールする方法を整理し、記録することにしました。

少し困ったこと

MySQL の導入自体には直接関係ありませんが、その後のセットアップを進める際に少し難しいエラーに直面しました。

MySQL の導入が完了した後、以下のコマンドを使用して初期設定を行おうとしました。

sudo mysql_secure_installation

このコマンドを実行すると、最初に root ユーザーのパスワード変更を求められる画面が表示されます。

しかし、そもそも root ユーザーのパスワードがどこに設定されているのか、どこで確認できるのかが分からず、一瞬混乱してしまいました。

以下のようなエラーが表示されました。

Error: Access denied for user 'root'@'localhost' (using password: YES)

このエラーは、MySQL にログインしようとした際に、root ユーザーの認証に失敗した場合などに発生します。

結論:root ユーザーの初期パスワードはログファイルに記録される

MySQL では、初回起動時に root ユーザーの初期パスワードが自動的にログファイルに記録される仕組みになっています。

そのため、このログファイルを確認して初期パスワードを取得する必要があります(詳細は後述します)。

次回以降のセットアップ時に、この仕様を把握しておくと安心です!

実際にインストールしてみた

ここでは、MacBookにVirtualBoxを導入し、AlmaLinux OS 9.5 Minimal ISOを使用してインストールを進める手順をご紹介します。

ご自身の環境や使用しているISOイメージによっては、手順がうまくいかない場合もあります。

その際は、エラーメッセージを確認し、適宜修正を行ってください。

AlmaLinux OS 9.5 Minimal ISOのダウンロード

以下の公式サイトから、AlmaLinux OS 9.5 Minimal ISOをダウンロードしてください。

注意:
※ダウンロードするISOイメージは、WindowsとMacで異なる場合があります。

事前にお使いの環境を確認してからダウンロードを行ってください。

1. MySQLリポジトリの追加

まず、MySQL公式リポジトリをダウンロードして設定します。

sudo dnf install https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el9-1.noarch.rpm

このコマンドにより、MySQLの公式リポジトリがシステムに追加されます。

2. リポジトリの有効化を確認

次に、リポジトリが正しく有効になっているかを確認します。

sudo dnf repolist enabled | grep mysql

上記のコマンドを実行し、リポジトリがリストに表示されていれば、設定が正しく完了していることを確認できます。

3. MySQLサーバーのインストール

MySQLサーバーパッケージをインストールします。

sudo dnf install mysql-server

このコマンドで、MySQLサーバーがシステムにインストールされます。

4. MySQLサービスの起動と自動起動の有効化

インストールが完了したら、MySQLサービスを起動し、自動起動を有効化します。

sudo systemctl start mysqld
sudo systemctl enable mysqld

これにより、MySQLサービスが開始され、システム起動時に自動的に起動するよう設定されます。

MySQLは初回起動時に、rootユーザーのパスワードを自動生成します。

この初期パスワードは、ログファイルで確認することができますので、以下のコマンドを実行してください。

sudo grep 'temporary password' /var/log/mysqld.log

出力例:

2025-01-04T00:00:00.000000Z 1 [Note] A temporary password is generated for root@localhost: XyZ123!abcd

この出力に表示される root@localhost の後に記載されている文字列(例: XyZ123!abcd)が、初期パスワードです。

初期パスワードの確認方法は、手順を忘れがちな部分でもあります。

今回つまずいたことで、改めて重要性を再認識し、良い学びの経験となりました。

5. 初期設定

MySQLの初期設定を行います。

sudo mysql_secure_installation

このコマンドでは以下を設定します。

  • rootパスワードの変更
  • 匿名ユーザーの削除
  • リモートからのrootログインの禁止
  • テストデータベースの削除
  • 権限テーブルのリロード

対話形式で設定を進めていくため、指示に従いながら入力を進めてください。

6. MySQLにログイン

初期設定が完了したら、MySQLにログインして動作を確認します。

mysql -u root -p

上記のコマンドを実行すると、パスワード入力を求められます。正しいパスワードを入力すると、以下のようにMySQLにログインできます。

ログイン例:

[honda@HONDA-TEST ~]$ mysql -u root -p
Enter password:
Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 9
Server version: 8.0.36 Source distribution

Copyright (c) 2000, 2024, Oracle and/or its affiliates.

Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its
affiliates. Other names may be trademarks of their respective
owners.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

mysql>

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回は、バージョンの違いによって発生したインストールエラーに直面しましたが、冷静に原因を特定し、解決することができました。

この記事が、同じような課題に直面している方の技術的な助けとなれば幸いです!

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