はじめに
Wiresharkは、ネットワークのパケットをキャプチャし、詳細な解析を行えるオープンソースのツールです。
ネットワークエンジニアやセキュリティ専門家にとって欠かせないツールでありながら、無料で利用できるのが大きな魅力です。
この記事では、Wiresharkの基本的な使い方から、実際の活用例までを紹介します。
そもそもWiresharkとは?
Wireshark(ワイヤーシャーク)は、オープンソースで開発された誰でも自由に使用できるパケットキャプチャツールです。
EthernetフレームからHTTPメッセージまで、LAN上を流れるデータをキャプチャし、詳細な情報を解析できます(とにかくすごいツール)!
引用画像:https://unit42.paloaltonetworks.jp/using-wireshark-identifying-hosts-and-users/
Wiresharkの主な特徴を以下にまとめます。
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オープンソース:
誰でも無料で利用可能。 -
多様なプロトコルに対応:
HTTP、DNS、TCP/IP、UDPなど、広範囲なプロトコルを解析可能。 -
リアルタイムキャプチャ:
ネットワークのトラフィックをリアルタイムで監視。 -
視覚的な解析:
パケットのデータを視覚的に表示し、解析が簡単。 -
クロスプラットフォーム:
Windows、macOS、Linuxなど、主要OSに対応。
興味のある方は以下のリンクも参考にしてみてください。
注意点
Wiresharkを利用する際は、以下の点は必ず注意してください。
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自分のネットワークでのみ使用すること
他人のネットワークを無断でキャプチャすることは法律で禁止されています。
また、キャプチャデータの量が膨大になることがあるため、適切なフィルタリングが重要です(この後のセクションで解説します)。
Wiresharkのインストール手順
公式サイトにアクセスし、利用しているOSに適したインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。
インストール手順については、以下のQiita記事が分かりやすいので、参考にしてみてください!
インストールが正常に完了すると、スタートメニューにWiresharkが表示されます。
Wiresharkの基本的な使い方
キャプチャの開始
Wiresharkを起動し、キャプチャしたいネットワークインターフェースを選択します。
ネットワークインターフェースをクリックすると、パケットキャプチャが開始されます。
フィルタリング
キャプチャしたデータが多い場合は、フィルタを使用して必要な情報に絞り込むことができます。
例えば、「dns」でフィルタリングを行うと、DNSトラフィックに絞って表示されます。
この例では、自宅のWindows PC(192.168.1.9
)がGoogleの優先DNSサーバー(8.8.8.8
)に対して名前解決を行っていることが確認できます。
パケットの解析
キャプチャしたパケットをダブルクリックすると、詳細情報が表示されます。
正直なところ、すべての詳細情報を理解するのは難しいですが、ステータスコードや基本的な内容を眺めるだけでも役立ちます(笑)。
詳細ビューでは、パケット内のプロトコル階層を解析できますが、これを完全に理解するにはネットワークの深い知識が必要です。
普段は、送信元や宛先、簡単なプロトコル情報を確認する程度で十分役立ちます!
まとめ
Wiresharkは、ネットワークの状態を可視化し、詳細な解析を行える強力なツールです。
初心者から上級者まで幅広く利用できるため、ネットワーク関連の知識を深めたい方には特におすすめです。
この記事が、どなたかの技術的な支えになれば幸いです!
参考記事