はじめに
AWS RDS(Relational Database Service)は、MySQLやPostgreSQL、SQL Serverなどのリレーショナルデータベースを簡単にクラウド上で運用できるマネージドサービスです。
RDSにはパラメーターグループと呼ばれる設定の集合があり、データベースインスタンスの挙動を制御するために利用されます。
本記事では、MySQL 8.0 に対応したデフォルトのパラメーターグループ(default.mysql8.0
)の設定を AWS CLI を使って取得し、CSV 形式で保存する方法について解説します。
書こうと思ったきっかけ
RDSの設定を確認・管理する中で、「現在のデフォルトパラメーターの一覧を表形式で確認したい」というニーズがありました。
個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
AWSマネジメントコンソールでは見づらく、またエクスポート機能も制限があるため、CLIで取得してCSVファイルとして保存・共有できる手段が欲しいと感じたのがきっかけです。
コマンドの内容
以下のコマンドを実行することで、default.mysql8.0
パラメーターグループに含まれる全パラメーター情報をCSV形式で出力できます。
aws rds describe-db-parameters \
--db-parameter-group-name default.mysql8.0 \
--output text \
--region ap-northeast-1 \
| sed 's/\t/,/g' > default_mysql8_0_parameters.csv
解説:
-
aws rds describe-db-parameters
:指定したパラメーターグループの設定内容を取得 -
--db-parameter-group-name default.mysql8.0
:対象のパラメーターグループ名 -
--output text
:テキスト形式で出力(TSV形式) -
--region ap-northeast-1
:東京リージョン指定 -
sed 's/\t/,/g'
:タブ区切りをカンマに変換し、CSV形式に整形 -
> default_mysql8_0_parameters.csv
:結果をファイルに保存
まとめ
RDSのパラメーターグループの内容をCSVで取得することで、設定の確認・レビュー・共有が容易になります。今回の方法を用いることで、設定値を一覧で見やすく管理できるようになり、トラブルシューティングや監査対応にも役立ちます。
今後は、カスタムパラメーターグループにも応用し、自動取得スクリプトなどに展開してみてください!