はじめに
Alpineという言葉には複数の意味があり、Linuxディストリビューションやメールクライアント、登山に関連するものなどがあります。
本記事では特にAlpine Linuxについて解説し、Dockerを活用した起動方法を紹介します。
軽量かつセキュアなLinuxとして注目されるAlpine Linuxの特徴や実用的な使い方を詳しく説明します。
書こうと思ったきっかけ
ある日、軽量なLinuxディストリビューションについて調べていたところ、「Alpine Linux」という名前を目にしました。
しかし、私は「アルペン」と読んでしまい、「スキー用品の会社と関係があるのかな?」と勘違いしてしまいました。
実際には「アルパイン」と読むことを知り、その特徴や用途について詳しく調べることにしました。
本記事では、そんな私の勘違いから始まったAlpine Linuxの学習を、Docker環境での利用方法とともに紹介します。
Alpineとは?
Alpineにはいくつかの意味がありますが、一般的には以下のようなものが考えられます。
1. Alpine Linux
Alpine Linuxは、軽量でセキュリティを重視したLinuxディストリビューションです。
特徴:
- 軽量: デフォルトのインストールサイズが小さく(数MB)、組み込みシステムやDocker環境でよく使われる
-
セキュリティ重視:
musl
(軽量な標準Cライブラリ)とbusybox
(小型なUNIXユーティリティ)を採用 -
パッケージ管理:
apk
(Alpine Package Keeper)を使用 - Docker向け: Docker公式イメージとして提供されており、コンテナ用途で人気
2. Alpine(ソフトウェア)
Alpine
は、軽量なテキストベースのメールクライアントの名前としても使われます。UNIX環境で動作する pine
の後継として開発されました。
3. Alpine(山地・登山関連)
「Alpine(アルパイン)」は英語で「アルプスの」という意味があり、登山や高山地域に関連する文脈でも使われます。
Dockerfileを使ったAlpine Linuxの起動方法
Dockerfileを使用することで、カスタマイズされたAlpine環境を簡単に作成できます。
1. Dockerfileを作成
以下の内容で Dockerfile
を作成します。
# ベースイメージにAlpineを指定
FROM alpine:latest
# 必要なパッケージをインストール
RUN apk --no-cache add bash
# 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /app
# コンテナ起動時にBashを実行
CMD ["/bin/bash"]
2. Dockerイメージをビルド
作成した Dockerfile
を使ってイメージをビルドします。
docker build -t my-alpine .
実際のターミナル画面
3. コンテナを実行
ビルドしたAlpineイメージを使ってコンテナを起動します。
docker run -it --rm my-alpine
実際のターミナル画面
解説
-
docker build -t my-alpine .
→my-alpine
という名前のDockerイメージを作成 -
docker run -it --rm my-alpine
→ インタラクティブモードでコンテナを実行し、終了後に削除
この方法を使うと、カスタマイズしたAlpine環境をDocker経由で簡単に利用できます。
まとめ
- Alpine Linux は、軽量でセキュアなLinuxディストリビューション
- Dockerfileを使うと、カスタマイズ可能なAlpine環境を構築できる
- Dockerを利用すると手軽にAlpineを試せる
試してみたい方法に応じてセットアップしてみましょう!