はじめに
Microsoft IIS(Internet Information Services)は、Windows Serverで提供されるWebサーバー機能です。
GUIによる管理のしやすさとWindowsとの親和性が高く、.NETアプリケーションや社内向けのWebシステムで広く使われています。
ここでは、自分用にIISの基本設定や運用時のポイントをまとめておきます。
書こうと思ったきっかけ
自宅のWindowsサーバー上でWebアプリケーションをホストする必要があり、IISの設定を行う機会がありました。
個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
GUI中心の設定に戸惑うこともあり、毎回手順を検索する手間を省くため、備忘録として記録しておくことにしました。
IISの基本機能
- 静的・動的コンテンツ(ASP.NET、PHPなど)の配信
- Webサイトのホスト(複数サイトのバインド設定)
- SSL/TLSの設定とHTTPS対応
- Windows認証や基本認証によるアクセス制御
- ログ記録とアナライザーとの連携
参考文献
よく使う操作(GUI中心)
- IISマネージャーの起動:Windowsの「管理ツール」から「IISマネージャー」を起動
- Webサイトの追加:IISマネージャー → サーバー名 → 右クリックで「Webサイトの追加」
- アプリケーションプールの管理:アプリごとにプールを分けて設定可能
- HTTPSの設定:証明書のインポート後、「バインドの編集」でポート443を追加
基本的な設定ファイル(参考)
-
applicationHost.config
:IIS全体の構成設定(C:\Windows\System32\inetsrv\config
) -
web.config
:個別サイトやアプリごとの設定ファイル(アプリケーションルートに設置)
参考文献
サンプル web.config 設定(URL書き換え)
<configuration>
<system.webServer>
<rewrite>
<rules>
<rule name="Redirect to www">
<match url=".*" />
<conditions>
<add input="{HTTP_HOST}" pattern="^example\.com$" />
</conditions>
<action type="Redirect" url="http://www.example.com/{R:1}" redirectType="Permanent" />
</rule>
</rules>
</rewrite>
</system.webServer>
</configuration>
参考文献
ログ確認の場所
- IISログの出力先:
C:\inetpub\logs\LogFiles
(サイトごとにフォルダが分かれる) - Windowsイベントログ:
イベント ビューアー → Windows ログ → アプリケーション
まとめ
Microsoft IISは、Windows環境において非常に便利なWebサーバーです。GUIで直感的に操作できる一方で、細かい構成をするにはweb.configやIISの内部設定ファイルの理解も必要になります。
今後は、リバースプロキシ設定、負荷分散(ARR)、セキュリティ強化などにも取り組み、より高度なIIS運用ができるようにしていきたいと思います!