はじめに
AWS 無料利用枠では、AWS Lambda、EC2、S3、DynamoDB など、クラウド運用に欠かせない主要なサービスを無料で利用できます。
私自身も無料枠を確認し、最大限活用しています。コストを抑えながらサービスを学び、試す絶好のチャンスだと感じています。
この記事では、これまで技術検証で発生してきた費用とAWS 無料利用枠の活用についてご紹介します。この記事が、無料でどれくらいAWSサービスを利用できるか考えるきっかけになれば幸いです!
書こうと思ったきっかけ
私自身、AWS アカウントを作成してから2年以上が経過し、すでに一部のサービスについては無料期間が終了しています。
しかし、改めてどのサービスが無料で使えるのかを体系的に整理したいと考えました。
特に、12か月間無料ではなくても利用できる「常に無料」のサービスがあることに気づきました。
こうした無料サービスを積極的に活用しながら、今後も技術検証を進めていきたいと思います。
大前提:AWS無料利用枠を最大限に活用しよう!
AWSでは、多くのサービスが無料利用枠の対象となっており、学習や技術検証を低コストで始めることができます。
特に、12か月間無料、常に無料、トライアルの3種類のオファーを組み合わせることで、幅広いサービスを試すことが可能です。
私自身も、この無料枠を最大限活用し、検証コストを大幅に抑えることができました。
過去の記事でもAWS無料利用枠について詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
AWSの検証費用との向き合い方
これまで自宅でAWSの技術検証を行う中で、私は約2年間で30〜40万円ほどを検証費用として使ってきました。
さらに、資格勉強や資格取得費用もすべて自己負担で行ってきたため、AWS関連の総費用はおそらく100万円を超えていると思います...。
しかし、人間は弱い生き物です。だからこそ、身銭を切ってでも学び続ける覚悟を持つことで、自分を奮い立たせ、AWSの学習や検証に向き合ってきました。
引用画像:https://www.irasutoya.com/2016/04/blog-post_766.html
もちろん、これだけの出費は大きな負担です。しかし、AWSには実際に手を動かして試してみないと理解できないサービスも多く存在します。
そういった理由から、これを学習コストとして割り切り、前向きに取り組んできました。
失敗談:AWS RDSが停止後7日間で自動的に起動してしまった話
AWSを学び始めた初期の頃、RDSのクラスター構成を構築し、とにかく手を動かしてハンズオンを進めていました。
構築が終わり、RDSインスタンスを停止するために✅を入れて停止しましたが、7日後に自動で起動していたことに気づかず、月末のクレジットカード請求が大惨事になった経験があります...。
このときに、以下の記事を事前に読んでおくべきだったと深く反省しました。
とはいえ、気になるサービスに片っ端から触れてみるなど、知的好奇心を原動力に多くの挑戦をしてきた自分を、今では前向きに捉えています(笑)。
最近の技術検証は、よりスマートに
検証費用をできるだけ抑えたいと常に意識しています。そのため、最近では検証が必要なタイミングだけ環境を準備し、Infrastructure as Code(IaC)を活用することで、毎月のコストを2000〜3000円程度まで削減しています。
以下の記事では、効率的な検証環境の構築方法や工夫について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、自宅でさまざまなサーバーを構築し、無料で試せる環境を整えた「自宅ラボ」も作成しました(笑)。
AWS 無料利用枠で選べる3種類のオファー
AWSでは、多くの製品に無料利用枠を提供しており、学習や技術検証を低コストで始める絶好のチャンスを提供しています。
現在、100以上のAWSサービスが無料利用枠の対象となっており、新規および既存のお客様がコストを気にせず利用できます。
※無料利用枠には、以下の3種類があり、それぞれ異なる利用条件が設定されています。
12か月間無料
- 対象: AWS の新規アカウント
- 期間: サインアップから 12 か月間
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内容:
- t2.micro または t3.micro インスタンス
- 30GBの EBS ストレージ
- その他多くのサービスが無料で利用可能
-
注意:
- 12か月の有効期限が切れる、または使用量が無料枠を超えると、従量制料金が適用されます。
- 詳細は各サービスの料金ページをご確認ください。
-
条件:
- ご利用にあたっての詳細な条件は、提供規約をご覧ください。
常に無料
- 対象: 新規および既存の AWS アカウント
- 期間: 無期限
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内容:
- Lambda(特定条件内)
- DynamoDB の一部クエリ
- CloudWatch のモニタリングなど
-
特徴:
- 無料枠の期間が終了しても自動的に期限切れにはならず、継続して利用可能。
トライアル
- 対象: 新規および既存の AWS アカウント
- 期間: 初回利用時から一定期間
-
内容:
- RDS の一部インスタンス
- SageMaker など特定サービスのトライアル枠
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注意:
- トライアル期間終了後、従量制料金が適用されます。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。私自身、これからも技術検証を進める中で、AWSのコストが発生するのは避けられないと感じていますが、可能な限り費用を抑えていきたいと考えています。
【※最近の悩み】
昔に比べて検証費用が減っているのは嬉しいことですが、一方で、コストのかかりそうなサービスにはなかなか手を出せていないのが現状です...(泣)。
今回整理した無料利用枠のサービスを積極的に活用し、今後も効率的に技術検証を進めていきたいと思います。
AWS re:Invent 2025には参加したい!!
少し話は変わりますが、2022年に初めてAWSのオンラインイベントに参加しました。当時はほとんど知識がなく、右も左もわからない状況でしたが、それでも非常に感動したのを覚えています。
そして、今年の2025年にはぜひともre:Invent 2025に現地参加してみたいと思っています。
その目標に向けて、これからもAWSを中心にスキルを磨き、さらに知識を深めていこうと決意しています。
参考記事