はじめに
LaravelとApacheをDocker環境で構築し、実際にルートへアクセスできるまでの過程を整理しました。
個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
PHPのキャッチアップを目的とした、初学者による備忘録的な記事です。
書こうと思ったきっかけ
個人的にPHPの学習を進めたく、Laravel環境をDocker上で構築しようと考えました。
途中、「/hello」ルートにアクセスできない問題にぶつかり、Apacheの設定とLaravelの構成について深掘りしたことで多くの知見が得られたため、それを記録します。
内容
LaravelとApacheを連携させる構成
- Laravel CLI（
php artisan）を使用するにはWORKDIR /var/www/htmlが必要 - Apache の公開ディレクトリは
public/index.phpであるため、Apacheのルートは/var/www/html/publicに設定する
Dockerfile の設定ポイント
# PHP 8.2 + Apache の公式イメージをベースにする
FROM php:8.2-apache
# Laravelで必要なパッケージをインストール（zip, git, curl など）
RUN apt-get update && apt-get install -y \
zip unzip git curl libzip-dev libonig-dev \
&& docker-php-ext-install pdo_mysql zip
# Composer（PHPのパッケージ管理ツール）をインストール
COPY --from=composer:2 /usr/bin/composer /usr/bin/composer
# Apache のドキュメントルートを Laravel の public ディレクトリに変更
RUN sed -i 's!/var/www/html!/var/www/html/public!g' /etc/apache2/sites-available/000-default.conf
# mod_rewrite を有効化（.htaccess が使えるように）
RUN a2enmod rewrite
# ✅ Laravel CLIが正しく動くように、作業ディレクトリはアプリルートにする
WORKDIR /var/www/html
# Laravelアプリのソースコードをコピー（public/ も含まれる）
COPY src/ /var/www/html/
/hello にアクセスできる条件（※あくまで自分調べ）
| 条件 | 内容 |
|---|---|
Apacheのドキュメントルートが /var/www/html/public
|
Laravelのエントリポイント（index.php）を指す必要あり |
.htaccess が public/ に存在する |
Laravelが自動生成、Rewrite処理が含まれる |
mod_rewrite が有効 |
.htaccess をApacheが解釈できるようにする |
AllowOverride All が /etc/apache2/apache2.conf に設定されている |
.htaccess を有効にするための必須条件 |
routes/web.php に /hello のルート定義がある |
例：Route::get('/hello', [HelloController::class, 'index']);
|
実際のアクセスの流れ
-
http://localhost:8080/helloにアクセス - Apache が
.htaccessを参照してindex.phpにリライト - Laravelが
/helloのルート定義に基づきコントローラを実行 -
HelloController@indexがレスポンスを返す
実際の画面
注意点：WORKDIR を public にしない
Laravelのartisanコマンドなどは /var/www/html を前提に動作するため、WORKDIR を public にしてしまうと CLI が機能しなくなる。
まとめ
Laravel + Apache 構成で「Webアクセス（Apache）」と「CLI操作（artisan）」の両立をするには：
-
WORKDIRは Laravel のルート/var/www/html - Apache のルートは
publicにsedで変更 -
.htaccessのRewriteを有効にするためにmod_rewriteとAllowOverride Allを設定
この構成を整えることで、CLIとWeb両方からスムーズにLaravelアプリケーションを扱えるようになりました...！
現在は /hello にアクセスでき、モデルとマイグレーションも作成できる段階に到達しました！！
実際の開発画面
