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macOSから簡単にWindows Serverにリモート接続する手順ガイド

Last updated at Posted at 2024-09-22

はじめに

macOSからWindows Serverへリモートデスクトップ接続を行う方法は、システム管理者やIT担当者にとって日常的な作業です。

異なるOS間であっても、リモートデスクトップ接続を使うことでmacOSからWindows環境を操作できます。

本記事では、macOSからWindows Serverへリモートデスクトップ接続を行う手順を分かりやすく解説します。

前提条件

リモートデスクトップ接続を行うためには、いくつかの前提条件を満たす必要があります。

以下の要件を確認してください。

macOS端末:
macOS Mojave(10.14)以降のバージョンを使用していること。

Windows Server:
リモートデスクトップ機能が有効化されているWindows Server。

リモートデスクトップクライアント:
macOS用の「Windows App(Microsoft Remote Desktop)」をApp Storeからインストール済みであること。

ネットワーク環境:
Windows Serverにアクセスできるネットワーク環境(LANまたはVPNなど)。

ユーザー認証情報:
Windows Serverへのアクセス権限を持つユーザーの認証情報(ユーザー名とパスワード)。

自宅環境
今回も VirtualBox 上で構築した検証環境を使用します。

image.png

※自宅ではVirtualBoxで構築した検証環境を使用し、MacBook Pro(2021 M1)とWindows Server 2022で実施します。

知識整理

リモートデスクトップとは?

リモートデスクトップ(RDP: Remote Desktop Protocol)は、ネットワークを介して別のコンピュータをリモートで操作するためのプロトコルです。

Windowsでは「リモートデスクトップ接続」として、リモート操作を簡単に行う機能が標準で搭載されています。

macOSでも、Microsoftが提供する「Windows App(Microsoft Remote Desktop)」を使用することで、Windows Serverに対してリモートデスクトップ接続が可能になります。

リモートデスクトップのメリット

遠隔操作:
物理的に異なる場所にあるWindowsサーバーを操作可能。

業務効率の向上:
macOS端末でもWindows環境の管理が可能になり、作業の幅が広がる。

セキュリティ:
VPNや証明書などを使うことで、外部からのセキュアな接続が可能。

設定方法

macOSからリモートデスクトップでWindows Serverに接続する手順を、次の2ステップで説明します。

ステップ1: Windows側の準備
ステップ2: Mac端末からリモートデスクトップ接続

前提として、検証環境がすでに構築されていることを前提とします。

ステップ1: Windows側の準備

リモートデスクトップ機能の有効化

・Windows Serverにログインし、スタートメニュー > 設定 > システム > リモートデスクトップに移動します。

・「このPCへのリモート接続を許可する」をオンにします。

・「ネットワークレベル認証を使用してリモート接続を許可する」を選択し、セキュリティを強化します。

Windowsファイアウォールの設定

・リモートデスクトップ接続を許可するため、ファイアウォール設定でRDPポート(デフォルトは3389)が開いていることを確認します。

・コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windows Defender ファイアウォール > 詳細設定で、受信の「リモートデスクトップ」を有効にします。

ユーザーアカウントの確認
接続するユーザーがリモートデスクトップユーザーとして設定されているか確認します。

システムのプロパティ > リモートタブから「ユーザーの選択」をクリックし、接続を許可するユーザーを追加します。

私の検証環境では、ローカルの管理者アカウント(administrator)でログインすることを想定していたため、この作業は不要でした。

ステップ2: Mac端末からリモートデスクトップ接続

macOSのApp Storeにアクセスし、「Windows App(Microsoft Remote Desktop)」を検索してインストールします。詳細なインストール手順は、以下のリンクをご参照ください。

2024年9月時点では、Microsoft Remote Desktopが「Windows App」に名称変更されていることが確認されています。

Windows App(Microsoft Remote Desktop)を起動し、ウィンドウ左上の「+」ボタンをクリックして新しいリモートデスクトップ接続(Add PC)を作成します。

スクリーンショット 2024-09-23 6.58.48.png

以下の情報を入力します。

PC name:
Windows ServerのIPアドレスまたはホスト名。

Credentials:
「Add Credentials」を選択し、Windows Serverにアクセスするためのユーザー名とパスワードを入力します。

ここでは、ローカルの管理者アカウント(administrator)でログインする設定にしています。

スクリーンショット 2024-09-23 6.55.23.png

その後、「Connect to an admin session」にチェックを入れ、「Add」をクリックします。

スクリーンショット 2024-09-23 6.57.03.png

接続の実行

作成した接続をダブルクリックすると、macOSからWindows Serverへのリモートデスクトップ接続が開始されます。

スクリーンショット 2024-09-23 7.03.00.png

接続が完了すると、Windows Serverのデスクトップが表示され、リモートで操作できるようになります。

スクリーンショット 2024-09-23 7.04.39.png

まとめ

macOSからWindows Serverにリモートデスクトップ接続する手順を紹介しました。リモートデスクトップを使うことで、異なるOS間でもスムーズにサーバー管理が可能です。

セキュリティを考慮しつつ、業務効率の向上に役立ててみてください!

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